2013年07月29日(月曜日)
7.29.前編・スーパーGT in SUGO #37の闘い
仙台のSUGOインターナショナルコースで、
スーパーGT第四戦が開かれた。
こまでの三戦の闘いでは、我が#37 KeePer TOM‘S SC430は、
たぶん“不運で”、最高で第5位と振るわなかった。
しかし、スーパーGTシリーズの仕組みで、
上位に入るとウェイトハンディを積まなければならないので、
ここまで来て上位に入っていないのは、
ハンディをもらっていないので「軽い」という意味で条件が良くなっている。
そろそろ上位を狙うか。それも初めてのトップを狙うか。
次戦の鈴鹿サーキットは地元なのでぜひ優勝したいところ。
それまで取って置くか?
なんてこちらの都合のいいようにはならない。
全戦を全力投球で、あくまでもSUGOでも優勝を狙うのは当然だ。
昨日の予選は10位。 GT500クラス15台中の10位は決していい結果ではない。
しかし、SUGOは魔物が住むサーキットとよく言われる。
何が起こるのかわからないのだ。
去年のSUGO戦は、
今年は、#37に乗っているAドライバー伊藤大輔選手が、
#6 ENEOS SUSTINA SC430で、優勝している。
ゲンのいいサーキットなのです。
サーキットに#37を応援に集まっていただいたみなさんは
総勢で約100名。
グランドスタンドのTOM‘Sチームのピット前にみんなで陣取る。
そこへ、午前10時に、
#37のドライバー伊藤大輔選手とアンドレア・カルダレッリ選手が、
TOM’Sの関谷監督に引き連れられて、
スタンドのお客様に挨拶に来てくれた。
みなさんに元気に挨拶と、エイエイオーと、記念撮影。
いざレース。
10番手からのスタートは、アンドレアだ。
スタートはローリングで、
とりあえず、スタートと、はじめの何周かはキープポジション。
しかし、僚友の#36ペトロナスが、
フライイングスタートでペナルティをもらったので、
#37は、9位にポジションアップ。
そこから、アンドレアは快調で、明らかに他の車より速い。
前の車を順番に抜いていく。
気がついたら20周を何周か回った時点で5位にまでポジションを上げた。
作戦で#37はソフトコンパウンドのタイヤでスタートしたようだ。
ソフトタイヤはグリップが良い代わりに寿命が短い。
チームに聞くと、
第一ドライバーのアンドレアは、
グリップの良いソフトタイヤで出来るだけポジションを上げて、
全81周のレースを32周目くらいの速めにピットインする。
残りの49周のロングドライブを、
SUGO得意の伊藤大輔選手が寿命の長いハードタイヤで走りぬく。
そんな作戦が、ここまでは図星だった。
そして予定通りの早めのピットイン。
ピットインしてくる#37を待つ伊藤大輔選手。
さぁ、#37が帰ってくる。
あっという間に車が飛び込んできて、
あっという間にドライバーが変わった。
少し多めの給油だ。
タイヤを4本換えている。
ハードタイヤである。
ソフトタイヤで5台抜きを果たしたアンドレアが帰ってきた。
ここ何戦か、TOM‘Sはその高いレベルに似合わず、
ピットイン、ダライバー交代、給油、タイヤ交換の一連の作業が、
他のチームより数秒遅かった。
この数秒はドライバーが0.1秒、0.2秒とコツコツ溜め込んだリードを
一挙に吐き出す大きなロスとなる。
これはTOM‘Sも問題として、このところ猛特訓を行ったらしい。
それをチームから聞いていたので期待して、
ピットインを眺めていた。
なかなかいい。全部の作業を31秒で上げた。
他のチームより若干ではあるか速いくらいのタイムだ。
無事にアンドレアから伊藤大輔選手に交代した。
ここからはすべての車がピットインしないとはっきりした順位は判らないが、
タイムそのものはあまりあがってこない。
グリップは少し弱いが寿命が長いハードタイヤを履いているので当然だ。
しばらくレースは膠着する。
しかし、ここからがどんでん返しの連続で、
ドラマティックなレースがはじまる。
続きは後編で、、