2013年03月04日(月曜日)
3.04「・・ご確認下さい。」と、「ハイ、お待ち下さい。」
メールで使われる独特の言葉で、私が気になるのは
「・・ご確認下さい。」という言葉。
「確認」とは、
文字通り「確かめ、認める。」という意味で、
確認を求められた側には、
それに対して確かめ、認めること求められても、異議は言えない語感がある。
極端な言い方をすれば、
“上からのお達し”があって、それを確認せよと言われているような感がある。
もちろん「ご確認下さい。」と書いた本人は、
そんなつもりで書いたわけではなく、
メールでの常套句として気軽に書いただけだろう。
でも、言葉に対して敏感な人の多くは、
その常套句に少なからず違和感を持っているはずだ。
たとえば、
それが「お見積もり」であった場合、
それはこちらからのお値段の提示、提案であって、通告ではない。
でも「見積もり書を添付しましたので、ご確認下さい。」と言われると、
値段を一方的に通告されたようで、
「この値段、もう少し相談しようよ?」などと、言いづらくなる。
たとえば、送られたものが「企画書」であったり、
「提案書」であったり、
色々あるだろうが、
それを送って「・・・ご確認下さい。」は、
これがメールのお約束の言葉だとしても、やはり少し違和感を覚える。
このような場合、私は、
「・・・をお送りします。よろしくご検討下さい。」
と書くのが、
良いのかなと思います。
意味が通じるのならば、
常套句としての「ご確認下さい」でもいいのかもしれないが、
私は、あまり好きではないのです。
もう一つ、
私がどうも違和感を持っている言葉。
今度は電話の応対の話。
たとえば、私が会社に電話をして、
「谷ですけど、●○△君いますか?」
と、電話に出た事務員さんに聞くと、
「ハイ、ちょっとお待ち下さい。」と言ってそのまま保留になり、
チンコロと保留の音楽が流れ続けることがあって、
私は、そんな場合、電話を切ってしまう。
いつまで待たされるのか、まったく分からないし、
電話代も時間ももったいないし、イライラもするから。
まず、私が「●○△君、いますか?」と聞いた場合。
●○△君がいるか、いないかを、事務員さんは聞かれているのだから、
まず、それに答えて欲しい。
たとえば、
① ●○△君が同じ事務所の中にいた場合、
「ハイ、います。電話を変わります。」
② ●○△君が事務所にいるが、離れている場合は、
「はい、今、少し離れた所にいますので、呼んで来ます。(呼んできましょうか)」
③ ●○△君は事務所にいるはずだが、どこにいるか分からない時。
「ハイ、ただいま席を外していますが、どうしましょう、探しますか?」
④ ●○△君が事務所にいないことが解っている場合は、
「ハイ、今日は事務所におりません。どうしましょうか?」
特に②③の場合、
今までは「ハイ、お待ち下さい。」だけで、
保留にされ、
チンコロの保留音楽が流れ、
私がイライラッとして電話を切るというパターンになっていた。
・・・・・・・・・・・
いわゆる「言葉の上げ足を取っている」ような話でした。
でも、言葉って、特に日本語って、微妙で、
すごく難しいところがあるが、潤いがあって私は大好きです。