2011年10月04日(火曜日)
2822.驚異の607P、ぶっちぎりトップの@AQUA
8月に行なわれた第8回KeePer選手権は、
SS部門では、福島の㈲江戸屋燃料店さんが
478ポイントで鮮やかにトップを取りましたが、
全国総合では京都の専門店K`zCorporation@AQUAさんが、
驚異的な607ポイントを上げられ、ぶっちぎりのトップを取りました。
そのK`zCorporation@AQUAに9月30日取材に行ってきましたので報告します。
こちらの店舗は過去にも何度かご紹介しているので、
ご存知の方も多いと思いますが、
京都府長岡区の住宅地に位置していていますが、
想像以上に小さな店舗で、立地も決して良いわけではなく、
通りがかりのお客様が「ちょっと入ってみよう」とはあまり思わないだろう店舗です。
仕事は大きく二つに分けて、
主に中古車屋さんの車を磨く業者販売の仕事と、一般のお客様への仕事があります。
一般のお客様はインターネットからの来店が多く、
専門店だけあってかマニアックなユーザーが多いそうです。
目立たない店舗ゆえに「集客」はもっぱらインターネットが中心で
keepercoating.jpのフォトログへの投稿数も多く、
ある曜日のある時間(ノウハウだそうです)にドカンと一週間分の写真を送ると、
一定時間、フォトログのトップページを独占できて非常に効果的だと
嬉しそうにおっしゃっていました。
起業されてからそれほど年数が経っていないK`zCorporation@AQUAは、
与えられた条件である「あまり目立たない立地と小店舗」と、
「100%信頼できるスタッフたち」を如何に活かして成果を挙げ、
ビジネスを発展させるかが大きなテーマです。
「一般のお客様は神様みたいにありがたい」とおっしゃります。
中古車屋さんを相手にする業者販売は、
一個人で動いているいわゆる「磨き屋さん」「お掃除屋さん」が中心であり、
中古車屋さんはとにかくコスト意識が高く「安くっ」が共通語なので、
価格の競争が激しく、
「どれだけ効果が持続するか」は二の次で、
「その場がいかにキレイになるか」の傾向が強く、
だから、結果的には作業はかなり重いものになって、過酷な仕事です。
それに比べて一般のお客様は、
新車割り、Web割はあってもほぼ定価で買っていただけるし、
キチンとキレイにさせていただければ、口コミで広がる可能性をあるし、
その先の長いお付き合いにもなって、これ以上ありがたいことはないということです。
しかし、キーパー選手権は一ヶ月間だけの短期勝負。
台数としての瞬発力があるのはやはり業者販売です。
営業を担当する米田社長は、知り合いの中古車屋さんを回って、
「8月はキャンペーンをするので、まとめた台数をやらせてくれれば
普段より安くします。どの車をやるかまとめてください。」
と、山ほどの台数の仕事をまとめました。
店舗での仕事の施工スタッフは二名、
一般のお客様と業者販売の仕事でも重い研磨が必要な車への作業を主に担当し、
台数は多いが安い業者販売の仕事は、外回りの三名のスタッフが担当しています。
今回の選手権では、店舗のスタッフも外回りのスタッフもフル回転で、
朝8時に出勤して深夜1時、2時まで作業をすることも毎日のようだったそうです。
業者販売の仕事を集中して取り、
ものすごい仕事量をみんなで必死にこなして、
ポイントを伸ばしたわけです。
選手権で上げた607ポイントという驚異的な数字は
このような皆さんのたいへんなご苦労の上に成り立ったものだと言えます。
K`zCorporation@AQUAさんのように専門店であり、
しかも業者さんの仕事を大量に安く行なっている店舗が、
ほぼ一般のお客様だけを相手にご商売しているSSと、
同じ土俵の上で選手権を競うのは、
不公平であるとの声も聞かないわけではありません。
しかし、実際には想像を絶するような皆さんの頑張りがなければ、
決して、このような素晴らしい結果を生むことは出来るわけではないのです。
607ポイントでの総合優勝は、
どこから見ても、どう考えても、立派な総合優勝と言えます。
K`zCorporation@AQUAの米田社長はおっしゃる。、
「ガソリンスタンドはあのものすごい集客をなんでもっと活かさないんだろう。
見ているとあまりにももったいと思うし、
店舗に集客力がないので、業者販売の安い仕事を
必死になってこなしている若い子達を思うと、ちょっと腹が立ってくるくらいです。」
この言葉の意味は重いと思います。。
元々、集客力を持っているビジネスであるガソリンスタンドは、
それを持っているのが当たり前になっていますが、
その価値が本当に解るのは、
それを持っていない立場に立っている人なのかもしれません。
私は、この人たちが大好きです。
そして、彼らがキーパープロショップに登録してくれている事を
大きな誇りであると確信しています。