2011年05月06日(金曜日)
2280.かえって新幹線と飛行機が空いているのか
昨日の夜は、ほぼ最終の新幹線で東京から帰ってきた。
東京へ行ったのも昨日の朝であり日帰りの東京行きだった。
ひょっとするとゴールデンウィーク中なので、
席が取れないかもしれないと思い、
事前に切符を買っておいたのだが、乗ってみたらガラガラであった。
テレビでは高速道路の大渋滞振りを報道しているのに、
新幹線はガラガラだったのは不思議で仕方がない。
一昨日は、中部空港と福岡空港を日帰りで飛行機に乗ったのだが、
その飛行機もガラガラであった。
特に行きの中部⇒福岡は、
136人乗りのB737-500に20人くらいしか乗っていなかった。
今の世の中、
連休と言えばみんな「車」で出かけることになってしまったのか。
家族みんなで出かけるには
「人数×運賃」の公共機関より、
車一台に数人乗り込み、高速道路をどこまでも1,000円で走った方が割安なのだろう。
休日の高速1,000円の制度は、
JRとか航空会社にかなり大きなマイナス影響を与えているのかもしれない。
特に新幹線が九州の鹿児島まで開通すると、
意外と多くいる「飛行機嫌い」は、
これで鹿児島まで行くにも飛行機に乗らなくて済み、喜んでいるとも聞いた。
ましてやリニアモーターカーが名古屋⇔東京を47分で結び、
大阪⇔東京が1時間15分?程度で結ばれれば、
東京⇔福岡は、飛行機嫌いでなくても
新幹線で行くことを選択する人が多くなるかもしれない。
狭い日本列島では、地上の交通機関がと高速道路が発達すればするほど
飛行機の需要はむしろ減少するのかもしれない。
そんなことを考えながら、
大型連休というのにガラガラな新幹線に乗りながら、
高速道路の大渋滞のニュースをパソコンで見ていた。
世の中が大型連休と言っても、私たちはほとんど休まない。
なぜかいつも普通のように仕事をしている。
世の中が休んでいると、
みんなのスケジュール調整が楽になるので
みんなが集まっての会議などがしやすくなる。
だから、結果として、ずっと仕事をしていることになる。
しかし、そんな時に注意しなければならないのが高速道路の渋滞だ。
先日、福岡営業所で福岡と広島の営業スタッフ合同会議を行なった時も、
広島のスタッフは新幹線で福岡にやってきた。
普段なら車一台にスタッフ全員乗り合わせてやってくるのだが、
連休中は高速の渋滞が必須なので、新幹線を使う。
世間の人の流れと逆の方法での移動が、
連休中の秘訣なのだ。
身の回りの景気は確実にマイナスの方向に向いているようだ。
特に、自動車製造に関わる工場が多い東海地方では、
不気味な空気を感じる。
ここ数年、車の乗り換え期間が延びてきて新車の販売台数が減少した上に、
リーマンショックがあり、ますます販売台数が減った。
そこへ未曾有の東日本大震災。
部品工場が被災し車の製造が著しく滞っている。
今年四月の自動車生産台数が前年比68.7%減という恐ろしいような現実があって、
元のペースに戻るのは今年の11月までかかると報道されていた。
今日の夕、トヨタに関係する会社にお勤めの人とお話しをしていて、
11月ごろに生産台数が戻っても、
「元のように売れるのかなぁ、売れないんじゃないかなぁ・・」と、
不安をおっしゃっていたのが印象的であった。
この不安を感じることが、購買マインドの低下のもとであり、
これは決して一過性のものではないようだ。
これからじわっと来る冷え込みに少し不安を感じた。
しかし、だからこそ、
新車を造り、売るビジネスに不安がある時こそ、
「お車を長く、気持ちよく、気分良く、乗り続けていただくためのニーズ」が、
新たに発生する訳だから、
こんな時こそ、車のアフターマーケットに注目すべき時ではないだろうか。
高速道路が混んで渋滞がひどい時は、
かえって新幹線や、飛行機が空いている事もあるのだから。
昨日、新東京トレセンの大教室で東京・仙台の合同会議が終わって片付け。