谷 好通コラム

2011年01月21日(金曜日)

2705.その3「ダイヤとクリスタルキーパー」

 

[(5年耐久1年ごとのメンテナンス)ダイヤモンドキーパー ハイブリッド]

 

ダイヤモンドキーパー ハイブリッドは、
ガラス質の一層目の被膜を、
塗装が乾燥状態でダイヤモンドキーパーケミカルを塗布し、
空気中の水分と反応させて硬化し、徐々に密度の高い被膜を形成します 。
(クラウンクラスで約1時間の作業、1時間半の硬化時間)
この作業の前に、
塗装面がある程度劣化している場合では、
一工程の軽い研磨作業を行って塗装面を整えます。
(約1時間の作業)
新車の場合は必要ありません。
作業後約1時間の硬化時間を置いた後、ハイブリッドレジンを塗布します。
(約1時間の作業)

 

ダイヤモンドキーパー ハイブリッド施工後は、
一層目のガラス質被膜はいかなる環境下、
たとえば露天駐車でもほぼ傷むことはありません。
つまり5年間、一層目のガラス質被膜が塗装の身代わり、犠牲被膜となって、
徐々に傷みながら塗装を守り続け、
5年目にガラス被膜をレジン被膜もろとも再施工で入れ替えます。
この時、一層目のガラス被膜は塗装上に部分的に残り、塗装をガードし続けます。

 

5年の間にも、二層目のレジン被膜には、
一層目のガラス被膜の身代わりとして汚れが乗ってくるので、
1年ごとに、メンテナンスとして「爆白」という特殊な洗剤(後に説明)で洗った後、
ハイブリッドレジンでの被膜造りの作業のみを行うと、
一定部分のレジン被膜が入れ替わり元に戻ります。
1年の間にレジン被膜上にミネラルが乗ると撥水が低下したり、
うっすらと雨染みのようになる事もありますが
固着していないので、メンテナンス作業でさくっと取れ、
撥水も100%戻ります。
つまり、1年目にレジン被膜を入れ替え、
5年目にガラス被膜を一定の厚みで部分的に入れ替えるという
二段階の「犠牲被膜構造」で塗装を強力に守り続ける仕組みです。

 

 

[犠牲被膜的(1年ごとの繰り返し)クリスタルキーパー]

 

クリスタルキーパーは、
基本的な構造はダイヤモンドキーパー ハイブリッドと同じです。
違うのは、クリスタルキーパーは一層目のガラス質被膜の形成作業を
車体が水でべたべたに濡れたまま行い、
ダイヤモンドキーパーケミカルを液体の水で強制的に硬化させます。
この上に、より作業性を重視したクリスタルレジンで二層目のレジン被膜を造ります。
こうすることによって作業が非常に早くなると同時にケミカルの使用量も減ります。
ただし、ガラス質の被膜の組成は密度がかなり低下しますので、
1年毎に施工を繰り返すタイプのボディガラスコーティングとしています。

 

塗装の上にコーティングされた二層構造のクリスタルキーパーは、
塗装の身代わりとなって紫外線を受け、酸性雨などを浴び、
「犠牲被膜」として徐々に傷み汚れます。
そして約1年後の再施工で、
まず爆白で洗うことによってレジン被膜とガラス質被膜のかなりの部分を除去し、
初回と同じように二層の被膜を造る作業をすることによって、
塗装本体に直接触れることなく塗装を守り、
1年毎の繰り返し施工によってガラス特有の深いツヤを実現し続けます。
クリスタルキーパーの被膜は公的な試験によると
2年半から3年の紫外線に対する耐久力を持っています。
それをユーザーのあらゆる使用環境において、
たとえば、露天駐車であり、年に数万キロを走る車であったりしても、
1年毎の施工サイクルとすることによって、
1年間を十分に満足して過ごしていただくこと出来ます。

 

 

[撥水の復元は洗車プラス1分の作業で容易に出来る]
ダイヤモンドキーパーでも同じことですが、
クリスタルキーパーの被膜の上には、水道水や黄砂を含む雨が乗れば、
水シミにならない形でミネラルは残ります。
ミネラルがどこかへ蒸発してしまうわけではないですから。
このミネラルは水をはじきませんので、これが残ると撥水力がぐっと低下してきます。
この撥水を邪魔するミネラルの膜を「撥水阻害被膜」と呼んでいます。
これを見て「コーティングが効かなくなってきた」と思われるかもしれませんが、
コーティング自体はしっかりと塗装の上に乗って塗装を守っています。

 

それでも撥水力が低下するのは気分がいいものではありません。
これを防止するためには、「撥水阻害被膜」を洗車時に掻き取ってしまえばいい訳で、
洗車後の拭き上げ作業に「マイクロファイバークロス」を使って、
水を拭き取れば、マイクロファイバークロスの掻き取り効果で、
ミネラル=撥水阻害被膜を比較的簡単に取り去ることができ、
撥水が低下することを事前に防止することができます。

 

また、一度低下してしまった撥水も、
微量のレジンを揉み込んだマイクロファイバークロスで洗車の拭き取り作業を行うと、
普通の洗車にプラス1分の作業で驚くほど復活します。

 

[1年間キレイだったから、61.4%のリピート率]
弊社はコーティングと洗車の専門店「キーパーラボ」を現在23店舗運営しています。
2009年11月に本格的に販売し始めたクリスタルキーパーを、
2009年12月、全店で(当時は21店舗)キャンペーンを張って
販売に全力投球でがんばり、
その総施工台数は合計805台。1店舗平均38.3台に達しました。

 

2010年になって、前年に施工されたお客様に対して、
再施工(リフレッシュ施工と言っています)のご案内DMを送付し、
DM送付の三日後くらいに電話でお礼を述べた後
「1年間のクリスタルキーパーの具合はいかがだったでしょうか。」と、
問い合わせた上で、1年目の再施工をご案内する活動をしました。
すると、ほぼすべてのお客様が「良かったよ」「ツヤが続いている。」など
嬉しい反応が多く、中には車を買い変えたとか、引越しした等のお答もありましたが、
特に不満をおっしゃる方はいず、大多数が好感触でした。
そんな背景もあってか、2010年の12月には
クリスタルキーパー”再”施工が計494台(1店舗平均23.5台)あり、
2009年12月に施工した805台に対してリピート率61.4%と、
非常に多くのリピート施工をさせていただき、
加えて”新規”で施工した681台があって、
2010年12年は合計1,175台(1店舗平均56台)、前年比で146%という結果でした。

 

リピート率61.4%とは、
一般的な継続購買商品の二回目のリピート率としては、MAXに近い数字だそうです。
リピート率が非常高いことで有名な化粧品が、
50%のリピート率であると聞いたことがあります。
とするとクリスタルキーパーが非常に高いリピート率を実現できたといえます。
また、1年毎の施工がユーザーの感覚にぴったり合っていることが
アンケート調査などで表れており、
これからの主流のコーティング商品になる可能性を感じています。
クリスタルキーパーは全国約1,600店の技術認定店キーパープロショップを中心に
現在月間3万台、これから1年間では約40万台の施工がされることを予測しています。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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