2010年05月02日(日曜日)
2490.黄砂が降ると「洗車屋快洗隊」に
福山に向かう新幹線の中。
ゴールデンウィークはさすがに何もかもが混んでいて、
一昨日は八日市から北神戸に車で行くのを帰りの渋滞を考え断念した。
だから、最初から新幹線で行くつもりであった新涯店と同時に
北神戸店にも行くことにしたのだ。
KeePer LABOにおいてもすべての店舗が年末並みのラッシュになっている。
「黄砂」混じりの雨が何日おきにほんの少しだけ降って、
せっかく洗った車をすぐに汚してしまうのだ。
黄砂混じりの雨は、少しだけ降る雨が一番車を汚す。
ある程度の量が降る雨は、黄砂の量に対して水の量が多いわけで、
車に残る黄砂量は相対的に少なくなるが、
少ない降雨量の場合、ごってりと黄砂を含んだ雨になり、
車に降ってからすぐやむので、黄砂が残ったまま乾いてしまう。
黄砂でたくさんの車が汚れると、
簡単に車を流す「ドライブスルー洗車」などは混雑するが、
きちんと手間をかけて洗車やコーティングをさせていただくKeePer LABOなどは、
かえってお客様が減る傾向がある。
「どうせまた、すぐに黄砂で汚れてしまうから、簡単に・・・」ということだ。
簡単なドライブスルー洗車に比べて、
私たちの手洗い洗車は値段が高いことも大いに影響する。
だから「黄砂混じりの雨」は出来れば降って欲しくない。
ただ今回のように黄砂による汚れがあまりにもひどく、
しかも連休が絡んでくると、そうでもなく、
わがKeePer LABOのどの店も黄砂だらけのお車を洗車するお客様でごったがえす。
毎年、ゴールデンウィークは、
4月29日前後をピークにして、
5月に入ってからの連休中はそれほど混まないのだが、
今年は「黄砂」絡みで、5月に入ってからもラッシュが続いているようだ。
ただ、比較的に簡単な快速手洗い洗車が多く、
単価はあまり上がらず、
コーティングなどのご相談にも中々ゆっくりと対応できず、
忙しさの割には実績が出にくい。
もちろんこれはこちらの勝手な都合だけのことだが、
「KeePer LABO」が、一時的に「洗車屋快洗隊」に戻る時である。
これはこれで、こういう時であり、ありがたいことには違いない。
(ここから、新神戸からの新幹線で書く)
ここまでひどく汚れる黄砂混じりの雨も珍しい。(新涯店にて)
新涯店は今、ものすごく若いチームで運営している。
これはこれで何がいい方向に向かったのか、
この4月は前年対比167%でたぶん平月のギネスを塗り替えたようだ。
土肥チーフ
ベテランの新入社員、瀬良君。
彼はアルバイトで働いていた期間が長く、すでにベテランなのです。
佐伯君
佐藤君。
自信満々の貞重店長。
これからもっともっと勉強して、経験して、
進化して、もっともっと力を持って来るのだろう。
快洗Wingの設置場所がいかにも不便なところにあって、
今日のように洗車で混雑してくると、
その場所に車を並べて快洗Jr.で洗ったほうが早い。
何とかせねば。
ここでも「クリスタルキーパー19,800円」が強力に効いていた。
神戸に移動するため福山駅で列車を待っている時、ショックなものを見た。
日本最高速の新幹線車両「500系」が「こだま」として走っていたのだ。
行き先と「こだま」と表示しているディスプレーが汚れに汚れ、
きれいに掃除もしてもらえないのか、読めなかった。
JR西日本が製造した車両「500系」は、320km/hを出せる日本最速の列車だ。
円形の断面を持ち、先が尖った列車500系は、
グットデザインを獲得し、今でも日本で一番スタイルのいい列車だと思う。
しかし高速に特化したこの列車は、円形の断面が室内を圧迫感のあるものとし、
乗り心地もあまり良くなく、消費電力も大きかったようだ。
最新かつ急速に主流になりつある「N700系」は、四角い断面で室内が広く、
あまり高速を重視せずに、乗り心地と騒音を減らし
消費電力も抑えた設計である。
その「N700系」が出た時、
N500を作ったJR西日本は、
「こんな程度のスピードじゃあ、
山陽新幹線では”のぞみ”としては使えない。」
と、言い放ち、
自慢の500系より遅いN700系を批判したものであった。
それがいまや、完全にN700系に主役を奪われ
遅い「こだま」になって走っている500系の姿は、
とても哀れに思えた。
福山城。
北神戸店は、トレーニングセンターを兼ねているので狭く、
すぐにラッシュになってしまう。
南向(なんこう)君
小桜君。
めげない山本店長。
この店も、早く「クリスタルキーパー19,800円」の懸垂幕が欲しい。
絶対にこの店では懸垂幕が効きそうだ。
500系は、きっと電車が大好きな技術屋さん達が作ったのではないだろうか。
技術屋さんにとって理想的に列車は500系だろう。
なんといっても日本一のスピードが出る。
しかし、乗客にとっては
静かで乗り心地が良く、
スピードもほとんど変わらないN700系の方が理想的な列車であった。
私が教訓としている言葉に
「アマチュアは、自分の好きなことを
好きな時に好きな場所で我流でやればよい。
プロは、他人の好きなことを
他人が決めた時間や場所で決められた方法でやる。
その代わりプロには報酬があり、アマチュアにはない。」
とある。
日本最速の500系は、
誰のための列車であったのか。
ひょっとして、この列車を作った人たちの納得のためが、
少しかも知れないが、入っていたかもしれない。
結果として、
他人である乗客はN700系を好み、選んだ。
インターネットにあった写真のピカピカの「500系」は、
彼がまだ誕生のころ撮られたものだろうか。