2010年04月03日(土曜日)
2465.北から南から、プロを目指して
新入社員の研修が始まって二日目の研修が終わった後、
若い新入生に聞いた。
「どう、研修はつらいか?」
「はい、つらいです。」
洗車、コーティングの作業に使う「筋肉」は、
普段の生活や、遊び、スポーツに使う「筋肉」とは違う場所の「筋肉」なので、
初めてこの作業をする人は、たいてい筋肉痛になる。
これはこれでつらいだろう。
しかしこれは若い子なら数日で新しい筋肉が出来てすぐに楽になる。
少しの間は我慢するしかない。
まず、その仕事をするための体になること、これも研修の一つの目的だ。
「つらいです。」と素直に言ってくれたあの若者には、
「うん、つらいね。仕事だからね。
でも、もうすぐお客様の笑顔をいただけるようになるから、すごく楽しくなるよ。」
と応えた。
ぜひ、若い子達に身に付けてもらいたいのは「仕事の意味」。
今まで学校に通っていた子達は、
これまでは、教えてもらうという意味で、お客さんであった。
これからは逆に仕事をする者として、お客様に対し、
お車がキレイになることによっての喜びを与える立場になる。
つまり、社会に出て仕事をする前までは、学生であり、消費者であり、
「受ける側」の立場にあるわけだが、
「仕事をする」ということは、
消費者とか、社会に対して、
時間、労力、技術、サービスを提供して、
何らかの付加価値を「与える」ことであって、
その付加価値によって報酬を得る。
ここで間違えてはいけないことは
時間、労力、技術、サービスを提供するから報酬を得るのではなく、
時間、労力、技術、サービスを提供した結果、
消費者、社会に「何らかの付加価値を与える」から報酬が得られるのだと言うこと。
仕事をするということは「与える側」になるということでもあるのだ。
学生から社会人になるということは
「受ける側」から「与える側」になるということと言える。
「与える」ことによって「報酬を得る」。
得た報酬によって自分の生活を維持し、自分の欲しい物、欲しい事を得る。
あるいは、得た報酬によって自分の家族を養い、自分達の欲しい物、欲しい事を得る。
仕事とはお客様(相手)に付加価値を与えることである。
自分の時間を切り売りすることでも、何かつらいことをやらされることでもない。
お客様に喜んでいただいて、はじめて、仕・事・をしたことになる。
仕事をしたから、つまり、お客様に喜んでいただいたから、報酬を得ることができる。
お客様に喜んでいただけると、
私たちは嬉しい。
キレイになった車を見た時のお客様の喜んだ表情と
「ありがとうね」との言葉は、私たちの仕事のやりがいの源である。
仕事とは、
お客様に喜んでいただいて、
私たちは嬉しくて、報酬をいただく。
それがプロの仕事というものではないだろうか。
そのために、素人では出来ない付加価値を生み出す技術と知識、
きちんと提案できる接客力、提案力。
こういった能力をきちんと身に付けていくことで、素人からプロになっていく。
北は北海道、札幌市からやってきた高田君。
南は沖縄、糸満市からやってきた金城君。
二人は寮に泊まって研修を受けているので、食事に誘った。
金城君のために沖縄料理の居酒屋へ。二人とも初々しい。
まだ18歳の金城君は、もちろん「さんぴん茶」である。
全国の営業所から所長が集まっての所長会議の前日、つまり昨日、
所長会議の前に、一営業所ずつ個別のミーティングを開くことになって
初回は広島営業所。
新人の二人と一緒に沖縄居酒屋に。
ベテランになってくると、こんな風にたくましくなる。
沖縄料理でとりわけおいしい「ポーク玉子」。
一見普通のハムに見えるが、沖縄ではこれを「ポーク」と言って、とてもおいしいのだ。
昔、ミャンマーで野球を教えていた菅野課長は大食らいである。
今日の会議の途中の昼食で、馬鹿でかいハンバーグを2つも平らげていた。一児の父。
大阪のユウコワールド撮影。
(手に持っているのは一つを半分に切ったもの)