谷 好通コラム

2009年11月01日(日曜日)

2341.快洗隊の新店は悪天候に弱い

快洗隊では月々の目標を「予算」と呼んでいる。
特に深い意味はないが、
「予算」は各店舗の販売「目標」であり会社に対する「約束」でもある。

 

毎月、予算を巡って各店舗悲喜こもごものドラマが繰り広げられる。
月末近くなって予算に届きそうな店舗は必死に予算を追うが、
後半になっても遥かにかけ離れた実績しか上がっていないと
早々にあきらめる店舗もある。
あるいは、予算をらくらく超えそうな店舗は、
予算に届かない店舗の足りない分までがんばって、
全体での予算達成に貢献しようとする。

 

10月は直営店22店舗の内、
予算を達成できたのは9店舗。
快洗隊運営部としては予算達成率89.9%とまったくの不振であった。
前年同月対比は全店舗売上げでは120.4%だが、新店が5店舗増えているので、
前年実績のある17店舗だけで比較すると100.8%とギリギリで前年クリア。
土日がらみの天候が今年はかなり悪かったことを換算しても、
それを跳ね返すべく「洗車屋快洗隊」から「コーティングプロショップ快洗隊」に
コンセプト変換したのだから、天候を言い訳にはできない。
前年同月から今年の今月までの一年間、様々な改善努力をしてきたが、
残念な事に、それがまったく反映していないという結果とも言える。
反省すべきである。

 

それでも快洗隊運営部の予算達成率89.9%は、
その数字だけでは実体は見えてこない。
オープンしてからまだ1年未満の5つの店舗を除いての予算対比は97.1%となる。
天候に恵まれた前年の10月は非常に好調であったので、
どの店舗も前年実績を大きく上回る予算を立てていなかったので、
前年比100.8%でも、予算対比97.1%となり、
いま少しで予算達成が果たせた結果であったのだ。

 

対して新5店合計の予算対比は68.7%と惨敗である。
それは、新店に対する期待が大き過ぎたということと、
立ち上がりが予想外に遅いということが言える。
早々に新店の予算を見直さないと、新店スタッフのモチベーションの維持に問題が出る。

 

一番の問題は、新店の立ち上がりが1年以上かかるという快洗隊の宿命を解決するために、
もっと速く立ち上げるための施策をいくつも取って来たが、
いまだに解決できていないという事だ。

 

中川店、一宮店、足立店には「セルフ洗車場」を併設して、
オープン当初の閑散感を払拭しようとしたが、
セルフ洗車上の方がオーダーの快洗隊部分よりもむしろ立ち上がりが遅い傾向があり、
快洗隊の立ち上がりを速くする効果はあまり得られないかもしれない。
セルフSSとのコラボの八日市店はより深刻な状況である。
SSの集客イベントが快洗隊の立ち上がりに
むしろブレーキをかけているような可能性がある。早く手を打たねばならない。

 

「快速洗車1,000円」を大きく打ち出した足立店は、
オープン月からいきなり全快洗隊のトップに躍り出て、うまくいったように思えたが、
悪天候になると、やはり絶対的な快洗隊への客数の少なさがまともに出てしまう。
八王子店は不況に伴うドライブショップへの客数減が
ドライブショップと共存している板橋店、相模原店の不振と同じように
大きく影響しているようで、思ったような立ち上がりを見せていない。

 

快洗隊と言う店舗の在り方は、
世の中に出現してまだ間もなく、10%前後の認知しか受けていない。
手洗い洗車・コーティングなど新しいサービスを提供する新しい形の店舗なのだ。
新店を作る時には「何の店なの?」と必ず聞かれる。

 

やはり、1台1台と快洗隊の洗車・コーティングの良さを知っていただき、
1台、1台のお客様に「また来よう。」「これからもここで洗車をしよう。」
と、着実にリピート客を積み重ねるしかないのか。
サービス業であり、新しい形の店舗なのだから、

 

快洗隊としての良さを分かっていただく快洗隊ならではのお客様の絶対数が、
少ない時期は、つまり、オープンしてから1年間ぐらいは、
天候に恵まれない月には、実績がガクンと落ちてしまう。
この10月はその典型的な月と言える。

 

しかし、だから仕方ない、とは誰も思っていない。
本当にお客様に喜んでもらえる快洗隊をもっと普及させるには、
1年間の低迷期を当たり前にしていてはとてもスピードを上げる事はできないのだ。
考えさせられるこの10月であった。

 

 

10月、恵まれない天候を跳ね返して予算を達成した快洗隊。
東日本運営部の「札幌店」「松戸東・五香店」「松戸店」
(ここでは写真がない)

 

愛知の「岡崎店(トップ)」「安城店」
(昨日行ったので写真がない)

 

そして「東海店」。
今日は午後から雨の予報なので和田君はお休みだった。

 

 

「大須店」。
雨予報に小崎君がお休み。

 

 

雨が降っていても、
コーティングブースには三台のダイヤモンドキーパーの車が入っている。
強い店舗は雨の日でも、これがあるから強いのだ。

 

 

大須店の「施工表ボード」。
こうなったら怖いものなしですね。

 

 

「甚目寺店」。
雨で伊藤店長はお休み。鳴海の堀店長が出稼ぎ?

 

 

「刈谷店」
奇跡の月末ギリギリ、鏡面加工+ダイヤモンドキーパーラッシュで、
予算にプラス24円で達成。達成は達成。
新人の一級検定試験をやっていた。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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