2009年10月03日(土曜日)
2320.アビーロードがんがん鳴して
タバコをふかしながら、
ゼロコーラを何本もあおり、
エクセルの細長い表が何段にも積み重なったページをにらみ、
ポチポチとキーボードを叩いて、
何時間かすると目がしょぼしょぼしてきて、またゼロコーラを買って目を冷やす。
今日はまだ土曜日なので、何人かがいたが、
いつの間にかいなくなって、ただ、仕事を一緒にお願いした人だけが残った。
その人も、お願いした仕事を受け取ったので、
もう誰もいなくなったと思い、
小さいが迫力のある音が出るBOSEのプレーヤーで
ビートルズのアビーロードをがんがん鳴らしはじめる。
リズムに乗って仕事にも乗る。
トイレに行きたくなって自分の部屋から出たら、
事務所にその子がまだ残って仕事をしていた。
「あっ、ごめん、誰もいないと思ったから、大きな音出して、ごめんね。」
事務所で一人で仕事をする時は、
音楽をがんがん鳴らす。
ビートルズであったり、ベートーヴェンとか、矢野沙織のサックス、
もうゴチャゴチャで、何のつながりもないようだが、これで私なりにはある。
「いえ、ぜんぜんいいです。」
別に隠しているわけではないが、
たぶん誰も知らない私の一面が、不意にばれてしまったようで、
妙に恥ずかしい。
外は秋、とても涼しいが、夕方になると西日が入ってきて部屋が熱くなる。
だから窓を全部ぴったり閉めて、
がんがんとBOSEを鳴らすのだ。
がんがんと。
明日はどんなCDを持ってこようかな。
中秋の名月だそうだが、写真に撮るとただの点でしかない。