谷 好通コラム

2009年09月20日(日曜日)

2308.王者刈谷店が復活か、しかし小杉は・・・

 

快洗隊・刈谷店は快洗隊の一号店である。
約10年前に造って以来、
快洗隊の店舗が増えてきてもトップの座を維持し、
昨年の12月にトップの座を奪われるまで、ずっと“王者”であった。
その王者が陥落してから10ヶ月、苦しい局面が続いたが、
9月18日、10ヶ月ぶりに刈谷店がトップの座に返り咲いた。

 

まだ月半ばであり、
岡崎店、安城店など強豪店舗が競り合っているので、
9月月末時点で刈谷店がトップの座を取るかどうかまったく分からないが、
とりあえず、瞬間であっても刈谷店がトップにいることは、
私たちのみならず、何年も打倒刈谷店を目指していた全快洗隊諸君にとって、
こんなに嬉しい事はないのだ。
刈谷店の凋落と復活のその軌跡をたどってみたい。

 

 

2年前に刈谷店は大改装をした。
それまでの店舗コンセプト「洗車屋・快洗隊」を
「コーティングプロショップ快洗隊」にコンセプト変更すべく改装をしたのだ。

 

「洗車屋・快洗隊」コンセプトでは、
上質な手洗い洗車を切り口としてお客様の信頼を得て、
その信頼を元に、もっと高い品質、もっとキレイな商品として
キーパーコーティングやダイヤモンドキーパーなど高性能コーティングにエスカレートし、より大きな満足を持っていただき、店舗の固定客を作り出すという戦略であった。
しかし、カーディーラーさんが
新車の販売時にコーティングをオプションとして販売に力を入れたので、
新車時点でコーティングする車が増え、
洗車を切り口としてコーティングにエスカレートしていく戦略は
すでにコーティングされている車の増加によって行き詰まってきていたのだ。

 

そこで、
新車から高性能コーティングを快洗隊で施行させていただこうと考え、
「コーティングプロショップ快洗隊」として店舗コンセプトを変更したのだ。
手始めにそろそろ老朽化が始まっていた「刈谷店」を改装した。
それまでは道路に面して開放されていた店舗を、
道路側に四台分の「コーティングブース」を作って、
この店舗が「洗車屋」から「コーティングプロショップ」になったことをアピールする。

 

※改装前の刈谷店。
3年前の大晦日。雨が降っているのにこの盛況ぶり

 

 

※新しくなってからの刈谷店の大晦日の風景。

 

 

一昨年の11月、丸一ヶ月をかけて改装工事をやった刈谷店は、
改装後の07年12月、素晴らしいな実績を上げ、
「コーティングプロショップ快洗隊」のコンセプトが見事に当たったと一同喜んだ。
しかし、これは11月を丸々一ヶ月休んで、
キーパーなどのコーティングサイクルが来ていたお客様が
12月にまとまった分が重なった要素もあり、
必ずしも新しいコンセプト変更が主因の実績アップではなかったかもしれなかった。

 

年が明けて、年末にあれほど盛り上がった刈谷店がやや不調になり、
1月、2月、3月、4月と、トップを維持するも、
2位以下のとの差が徐々に詰まってきた。

 

そして昨年の12月、岡崎店にトップの座を譲り、とうとう2位に陥落した。
その後も、前年実績を割るようになって、
今年の中盤以降には前年比70%台と大きく割り込むようになった。

 

他の店舗も「コーティングプロショップ」のコンセプトに変更し、
ダイヤモンドキーパーなど高性能コーティングの受注が著しく増えて、
実績をぐんぐん上げて行く中で、
余計に刈谷店の不振振りが目立った。

 

そこまで実績が低迷するようになった原因がどこにあるか。

 

第一の原因は、全面道路に面して大きなブースを建て事によって、
店舗全体のキャパシティが落ち、
お客様を待たせることになって、
次から次へと入って来られるお客様に今まで通りには対応しづらくなり、
お客様との第一声が「だいぶお待ちいただく時間がかかります。」と、
事実上、お断りしてしまうような事態が多発していたことが、
お客様離れを起こしていた。

 

これは、キャパシティの減少が要因だけでなく、
店舗のスタッフ側に「ご来店されたお客様を無条件で歓迎する姿勢」を
見失っていたことが、むしろ、主因であった事を反省する。

 

混雑している時のご来店のお客様に、
まず「時間がかかります。」と言葉かけてしまったことによって、
事実上、そのお客様をお断りしていた事に気がつき、すぐに、
「まず、歓迎の意を表して、受注をする段階で作業開始時間をお伝えする」方法に変えた。
しかし、3kmほど離れた土地に「快洗隊・大府店」が開店し、
そちらに回るお客様があったことも手伝って、
すぐにはお客様の減少に歯止めがかからなかった。

 

色々手を尽くし「すべてのお客様を絶対に受け入れる」を合言葉に全員で努力した。
そして、今年、6月から安城店のチーフであった「野本君」が
刈谷店の新店長として赴任すると同時に、
刈谷店を所属するグループのリーダーである竹内大輔GLが刈谷店に常駐する事になった。
「すべてのお客様を、歓迎の気持ちで、全部受け入れる」が徹底され、
刈谷店の仕上げフィールドの車の配置を検討したり、
いろいろな事をみんなで試行錯誤した。

 

意外だったのは、
コーティングブースに入れる車の向きを、
車の前を道路向きにしていたものを反対にし、
前面道路に車の後ろを向けたのが、好評であったようなのだ。
その向きに変えてから立て続けに、多くの高性能コーティングが受注された。

 

まだ始めて間が経っていないので、ただの偶然かもしれない。
しかし、道路に車の前を向けていた時は、
ブースに車が飾ってあるように見えたのに、逆にしたら、
コーティングの作業が行われているように「感じ」が変わったのは、
意外に大きな変化であった。
それまでは、お客様から見て、自分の車が道路に向けて晒されているようだったのが、
自分の車が大切に作業されているように見えたのは、
意外に大切な事だったかもしれない。

 

いずれにしても、刈谷店は徐々に前年割れの率が少なくなってきて、
この9月18日、10ヶ月ぶりに瞬間ではあるが、トップに立った。

 

競合の他の店舗の実績が落ちたからではない。
ただ今、岡崎店は前年比133.5%、安城店も118.6%で好調であるし、
今月初めて14日間トップを走ったFC店の上和田店などは前年比188.9%と驚異的だ。
そんな中で、18日(19日も)にトップに立った刈谷店の復調は本物であるようだ。

 

 

今日の午後、一宮店のスタッフ「小杉研太」がプロレスDEPのタイトルマッチが刈谷であった。
小杉の出番は午後5時くらいと小杉から聞いていたので、
4時半くらいに会場に行ったら、小杉の試合はもう始まっていて、
しかも、私達が会場のイスに座ってわずか2分半後に“負けてしまった”。
馬鹿野郎である。
刈谷店は王者復活に王手をかけたが、
残念ながら、小杉は王者になれなかった。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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