2009年08月07日(金曜日)
2277.ノミの50cmと30cm 解釈その①
これはある人からのほぼ受け売りの話です。
ノミは、身長に比較して世界で一番高く跳べる動物だと聞いたことがある。
1mm足らずの体で50cm以上も跳ぶそうだ。
人間の体の大きさに換算すると、1m70cmの人で850mも跳び上がることになる。
かようにノミとはジャンプの天才とも言える。
しかし、この50cmも跳べるノミを、
たとえば、一時的に、
透明アクリル板で出来た30cmの高さの箱で被せた(かぶせた)とする。
すると、ノミはいつものように50cm跳ぶ勢いで跳ぶと、
高さ30cmの天井にしこたま頭をぶっつける事になる。
それでもノミの脳みそは小さいので、
いつものように跳ぶと30cmのところで頭をぶつける事をなかなか学習出来ないので、
何十回も、何百回も頭をぶつけたが、
いい加減体力がなくなって30cm以下しか飛べなかった時、
たまたま頭をぶつけなかったので、
よく分からないまま、何千回か目の頃にはジャンプは30cmしか跳ばなくなってしまった。
すると、一時的に被せた透明な箱をどかして自由にしても、
このノミは、もう30cmしか跳ばなくなってしまう。
30cmしか跳ばないノミの誕生である。
しかし、このノミは退化したわけではないので、
ちゃんと50cm跳ぶだけの筋肉はある。
だから箱をはずせば、
このノミはちゃんと50cm飛べるはずなのだが、もう30cmしか跳ばない。
能力はあるのに、
自分で30cmしか飛ばなくなっただけであり、
飛“べ”ないのではなく、自分で飛“ば”ないのである。
本当にそんなノミがいるのかどうか私は知らないが、面白い話だ。
これは人間にも言えることではないだろうか。
人生の中で人間は数々の経験をする。
若い時には無茶もするし、怖いもの知らずで度胸も満点だ。
しかし経験の中で、いっぱい失敗もあって、ひどい目に会ったりして懲りる。
懲りた経験を積み重ねるうちに、
冒険心がなくなり、堅実になって、小さく収まった大人になっていく事がよくある。
むしろそれが普通の姿であるのかもしれない。
何をすれば、
どんな目に会うのか、懲りて学習する。
しかし、彼の人生の中で経験してきたことは、一面でしかないはずだ。
たまたま彼の経験の中では、
ある行為をした結果、ひどい目にあったかもしれないが、
それが違うシチュエーションの中であったら成功であったかもしれない。
その時、その場所、
その状況で、その行為を行った結果がひどい目に会っただけで、
別の時に、あるいは別の場所で、
あるいは別の状況で、同じ行為を実行したら大成功であったかもしれない。
しかしたまたま、その人は
その時、その場所、その状況で、その行為を行った結果がひどい目に会う結果だったので、
その行為自体が、してはいけない行為として学習してしまうかもしれない。
それまで50cm飛んでいたノミが、30cmの天井を経験したのに似ている。
30cmの天井は一時的に出来ただけで、
いつまでもあるとは限らないのに
30cmしか跳ばなくなったノミは、もう50cm跳ぼうとはしないのと同じように、
たまたま体験したマイナス経験からの学習が、
それ以降の、その人の行動を学習の内側に制約してしまうことがある。
本当はもっと力を持っていて、
もっともっと大きな可能性を持っているのに、
一面的な経験の中で、勝手に自分の限界を決め、
その限界の中だけで努力し、低い目標を達成した中途半端な満足に納得してしまうと、
自分の力を、自分で小さく閉じ込めてしまうなんてことが、よくある。
自分の限界は、
実は、自分で作ってしまっていることが多い。
チャレンジは一回ではダメだ。
一回は失敗しても、何度も違う方向から、違う手法でチャレンジして、
なぜダメなのかを学習し、やっと限界らしきものが見えてくるものだ。
本当の限界ははるか上にあるはずだ。
一度の経験で、一々懲りて、あきらめていては、本当に何も出来なくなってしまう。
何かにチャレンジして、失敗しても、
なぜ失敗したのか学習もせずに、何度も“同じ失敗”を繰り返すのは、ただのアホだが、
一度の失敗で、自分の可能性をどんどん縮めていくのは、
せっかく生まれてきた人生が勿体ないのではないか。
ある時は、30cmの天井があるかもしれないが、
次の日にはもう無いかもしれない。
自分の50cm跳べる能力を、みずから殺してしまうべきではない。
さて、快洗隊の話。
世界的な不況の真っ只中でも4月まではまだ好調であった快洗隊も、
5月の後半から、6月、7月と最悪な天候も手伝って不調であった。
絶不調と言ってもいい。
それが8月になって、やっと天候も少し安定し、
お盆も間近になって、やっと各店で爆発が始まった。
長い不調の期間に、
不況でお客様の財布が締まり、長雨で来店客数が伸びず、
弱気になって自信を失くしそうになっていたスタッフが、
梅雨明けした時に、自分たちの自慢のキーパーわ自信を持ってお客様にご提案できるか。
弱気で50cm跳べる自分たちの力を見失うことで、
自ら30cmしか跳ばなくなってはいないか。
そんな心配を持っていた。
しかし、堰を切ったように
「スパッとキレイにしてっ」とキーパーコーティングなどを注文されるお客様に、
一挙に自信を取り戻してくれたようだ。
日本国中のキーパーマン、洗車に関わる仲間たちも、
みんなで、自信を持って50cm跳ぼう。
もう30cmの天井は無い。
これが「ノミの50cmと30cm」の解釈その①
明日はもう一つの角度から、解釈その②を書きたい。
朝、足立店の工事現場へ。
オープンが8月27日に決定したと連絡があった。
東京都23区内初の快洗隊単独店である。
さぁ、どうなるか。
東京ではもう帰省ラッシュが始まっていて、
足立店から八王子店まで1時間半以上かかった。
約一週間前にオープンした八王子店では、不思議とお昼からにお客様が集中する。
だから午前中はまだガランとしていたが、連日、高性能コーティングを受注し、
十数万円の実績が上がってきている。
「何か面白いポーズしてよ。」と言ったら、何故か上を見た酒井店長。上昇志向100%。
向こうに見えるのは別棟になっている「コーティングファクトリー」という名のブース。存在感がある。
仕上がったお車の引渡しをする場所にもなる待合室。
新しい趣向で、なかなか面白い。
新人の内田君。
まだ筋肉通があると言っていたが、もうすぐ懐かしい思い出になるはずだ。
賀来部長自慢の八王子店。
彼が新店立ち上げを三軒目に手がけた店だ。
しかし・・・
その後ろに黒雲が迫っている。
私が立ち去った後、土砂降りの大雨になったそうだ。
午後からものすごい意味のある経験をした後、上溝店へ。
中村店長と相模原店からの応援で塩谷君が2人だけで店をやっていた。
先月に続いて今月の上溝店はいい調子です。
その後、相模原店へ。
さすがに来店数が多い相模原店。
みんなで力を合わせてラッシュをこなしていた。
新しい人を見つけた。川崎さん。いい笑顔ですね。よろしく。