2009年05月28日(木曜日)
2216. 「やっぱり、忙しいといいですね~」
テレビのニュースを見ていてぞっとした。
二月の新車の生産台数が前年の65%減であり、
三月が58%減、四月が56%減で、
減少率がだんだん少なくってなってきたことが
「車の生産減少率徐々に減る。」と、ニュースの表題になっていた。
在庫調整があったにせよ、
今年になってから生産量が前年の半分以下であり、
二月に至っては約三分の一でしかなかったことは、あまりピンと来ていなかった。
生産の絶対数がそんな有様だから、
下請けのまた下請け、孫請け、ひ孫請けの工場では前年の80%減とか、90%減などと
銀行さんなどから聞いていた話に真実味を感じざるを得ない。
派遣社員、期間契約社員という「社員」の文字がついていながら、
「派遣」とか「期間契約」という「社員」の文字を否定する文字を頭に付けた「非社員」が、
それぞれが持っていた「調整される」という役目を果たし、
世の中に一斉に放出された。
そして今、わざわざ「正社員」と「正」という文字をつけて「非社員」と区別された「社員」が、
その波にさらされてくるのかもしれない。
しかし、100年に一度の大不況と言っても、
街の様子がそんなに変わるわけでもなく、
テレビを見ても、相変わらずお気楽なお笑い番組とバラエティ番組が氾濫し、
テレビショッピングが金切り声で叫び続けるのを見ていると、
そんなに大不況なのかな?と思ってしまう。
それでも、面接にやってくる人達の話を聞くと、
その必死さから、ただ事ではないことをひしひしと感じる。
世の中全体の経済が縮小する時、
「今までどおりの価値観」は全く通用せず、
「今までと同じ収入(利益)を得る権利」も、
「今までと同じ条件」などというものも、もうどこにもない事を痛感する。
なのに「今までと同じ方法」を、
「今までもそうだったから」という理由だけで、
「今までと同じように実行する」と、
「今は、今までと違う」から、全く通用しないのだろう。
改めてそんなことを思った。
もう「今はバブルではない」と力んでいた時代も終わって、
バブルどころか「縮小の時代」とも言える今を、
どう生き抜いていくかを真剣に覚悟しなければならない時代になったのだろう。
「今までこうだったから・・・・」を捨てる今なのだろう。
先週の土曜日、快洗隊大府店。
大府店はオープン当時の倍以上には成長したものの、
まだ一年も経っていないので、
暇な日と混雑する日の差が大きく、まだお天気がハッキリしないと暇な日が続く。
そんな大府店が先週の土曜日、久しぶりに洗車で混雑した。
朝からずっと洗車とかコーティングで忙しくしていた村藤店長の言葉が印象的であった。
「やっぱり、忙しいといいですね~、むちゃくちゃ楽しいですよ。」
彼のそんな言葉からは「仕事は楽なほうがいい。」なんて甘っちょろい根性は
これっぽっちも感じられない。
みんな素晴らしい仲間である。