谷 好通コラム

2007年08月16日(木曜日)

1706.刈谷店の行方は?

今月、快洗隊刈谷店が苦戦している。

 

今月14日現在の洗車売り上げで、
刈谷店  2,504千円
安城店  2,573千円
相模原店 2,526千円

 

三店が毎日のように、
抜きつ抜かれつの激しいデッドヒートを繰り広げ、
どの店長も絶対にトップを譲らないと力が入っている。
安城店の柴田店長にはトップを取ったら
個人的に飯をおごるからとそそのかし、
今日の夜、相模原店に行って何かたくらんでくるつもりだ。

 

刈谷店、危うし。

 

刈谷店には7月の人事異動で、岡崎店から村藤店長が来ている。
彼の負けん気も半端ではないので、
このデッドヒートは最終日まで持ち込まれる勢いなのである。
楽しみだ。

 

刈谷店はこの9月でちょうど10年目を迎える。
その5年前にSSとして建てられたこの店は築15年となっていて、
老朽化がかなり進んでいる。
特に正面のパラペット部分が日焼けに弱い赤い塗装になっており、
正面から見た店全体がくすんで古びた感じが強調されていて、
一言で言えば、見た目が“みすぼらしい”雰囲気なのだ。

 

実績においては、いつも独走であった刈谷店が、
安城店と相模原店に肉薄されているのは、
そのせいもあるのかもしれない。
速く改装しなくてはと計画が進み
来月9月の半ばから工事にかかる。
約一ヶ月の工期で工費は約1,500万円、かなりの大改装である。

 

刈谷店の新しいコンセプトは、プレミアム品質。
今までの快洗隊から一段とプレミアム性の高い店舗にしたいと考えている。
もちろん店構えを目新しくしただけでプレミアム性が高くなるとは思っていない。

 

一番肝心なのは商品の品質アップなのであろう。
今の快洗隊では、
「洗車」が一番ベーシックな商品であって、
一番たくさん売れている商品である。
その洗車から手を加えたいと考えているのだ。

 

従来からの極上手洗い洗車は、
「純水」を使った上で「ベーシック洗車」と名づけ、
作業時間を5分短縮する。
価格は据え置きである。
そして、その上の商品として「プレミアム洗車」を設定し、
純水を使った上で、作業項目をかなり増やし、
従来の手洗い洗車にプラス5分余分に時間をかける。
価格はMサイズで3,500円を見当にする。

 

10年前に刈谷店をスタートさせた当時は、
手洗い洗車そのものが珍しい存在であったし、
“極上手洗い洗車”の商品レベルも、当時としてはずいぶん高いものであった。
それが、手洗い洗車自体が普及してきて、
当たり前の存在になってきて、
かなりのレベルの手洗い洗車が増えてきている。

 

アイ・タック技研の活動として
全国のSSの手洗い洗車のレベルアップを図ってきたのだから、
そのこと自体は一つの活動の成果として喜ばしいことではあるが、
快洗隊のその極上手洗い洗車が、
いまや中途半端なレベルの商品になってしまったと感じているのだ。

 

洗車のスペシャリストとしての快洗隊は、
そろそろ、もう一つ上のレベルの洗車を目指すべきと考えたのだ。
それを「プレミアム洗車」として、
これからそのマニュアルを作り上げていくことになった。

 

 

きっかけとなったのは、一通の手紙。
高級外車に乗られている女性で、
洗車とキーパーをしたのに、
ホィールがきれいになっていないとの抗議をいただいた。

 

極上手洗い洗車、およびキーパーでは、
アルミホィールのダストをきれいに取り去ることをマニュアルとしていない。
水でさっと洗い、軽くスポンジで触った程度で落ちる汚れを取るまでで、
ホィールクリーナーを使って汚れをきちんと取る作業は
「ホィールクリーニング」として別メニューにしているのだ。

 

特に外車のブレーキはパッドカスがたくさん出て、
さっと洗っただけではきれいに落ちない場合が多い。
でも、ちょっと強めに触れば必ず落ちるケースがほとんどだ。
それを洗車の一環としてやってしまうのか、
別途の作業ホィールクリーニングとしてやるべきなのか、
その基準を一定にすることが出来ず、店舗によって、あるいはスタッフによって、
対応にバラつきが出ているのが現状だ。

 

そこで考えたのが、
レギュラー手洗い洗車とプレミアム手洗い洗車を分けてメニュー化し、
レギュラー洗車ではホイールは洗車作業の中で、
ラ・モップと水で触るだけ、
プレミアム洗車では、
ゴシゴシ擦らなくては落ちない汚れは別途「ホィールクリーニング」としても、
一応、ホィールクリーナーを使ってホィールスポンジで擦り、
取れるだけ取るとする。
その上に、ボンネットの隙間から、
トランク、ハッチバックの隙間まで洗い、
フューエルリッドなどずいぶん細かい部分に手を入れる。
その他にもいろいろあるが、
どんなに車をきれいにしている人にも
きちんと満足していただけるレベルの洗車を作り上げ、
そこまでやると、さすがにMサイズで2,000円は採算が合わないので、
それをプレミアムな洗車として、今までの洗車の上の商品として設定する。

 

こんな考え方をキーパーや室内清掃にまで広げ、
お客様の幅のある欲求に応えていこうと考えた。

 

それをまず、9月から10月にかけて改装する刈谷店で実施してみたい。
お客様にうまく受け入れていただけるかどうか
何でもやってみなければ解らない。

 

洗車ビジネスの先頭を走っている快洗隊とアイ・タック技研として、
どんどん新しい試みを実行していくのが責務と考えている。

 

安城店と、相模原店に肉薄され、
ある時には岡崎店におびやかされるようになってしまった
見た目で“みすぼらしい”刈谷店が、
改装と、新しいプレミアムメニューでどこまで生き返ってくるか。
スタッフのスキルアップと、接客などのレベルアップがどこまで出来るか、
勝負である。

 

すっかり古くなって、赤の塗装が焼け、見た目で“みすぼらしく”なった刈谷店。

 

 

今年の四月、無事高校を卒業して正社員になってくれた鈴木君。
先回の彼の写真の紹介で、まだ、高校生と書いてしまい、
「僕、高校卒業したんですよ。」と、注意されちゃいました。頼りになる存在です。

 

 

北海道からやってきて、酷暑の愛知を初めて経験している鹿討(ししうち)君。
ぐったり参っているかと思ったら、とても元気でホッとしました。

 

 

7月から快洗隊のボスになった石川誠部長。
「とにかく現場に入って、現状を把握したい。」とがんばっている。

 

 

誰からも信頼される杉浦店長代理。
彼なしでは、これからの快洗隊を考えられません。

 

 

竹内君は元々素質と経験が十分な男で、ホープの一人である。

 

 

店長のアイルトン・村藤はたまたま休暇であった。

 

新しい刈谷店のアイデアスケッチ

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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