2019年04月26日(金曜日)
4.26.買った物(サービス)の代金を支払うのが当然
住んでいる世界が資本主義の世界なのだから、とは関係なく、
どんな経済構造の世界であっても
買った物やサービスの代金を金銭やカードで支払うのは当然だ。
買ったからには、それに付いていた値段に従って、代金を支払う。
経済の最も基本的な部分だ。
繰り返すが「買ったからその代金を払う」のが常識だ。
会社通しの売り買いの場合は、商品を買ったその時に、都度、払うのではなく、
買った時に伝票に着けておいて、
買掛金としてひと月分をまとめて支払う場合が多い。
それにしても、買ったから代金を支払うという行為は同じだ。
しかし、多くの場合、
売った方が、売掛金として買った人(会社)に請求書を出して、
買った人(会社)は、
その請求書に従って、売った人(会社)に対して
代金を支払うという行為をすると思っている人がいるが
これは間違いであり、根本的に合っていない。
あくまでも、買った人(会社)は、買ったから、その代金を支払うのであり、
売った人が売ったから、売った人に代金を支払うのではない。
屁理屈を言っているようだが、
これは大事な所で、特に会社の経理担当者は間違ってはいけない。
どこかの誰かが、私たちに何かを売ったと言っても、
私たちが買っていなければ、その代金は払ってはいけないのだ。
請求書は、あくまでも売った側が売ったとしている物の代金の集計であって、
買った物の代金の集計とは限らない。
買った物の代金と集計と、売った側が出した売ったものの代金の集計と、
金額が一致する場合もあるが、
一致していなければならない理由はない。
一致していなくても、
代金を支払う側は、あくまでも買った物の代金を支払う訳であって、
代金は買ったから買った者が売った者へ支払う義務があるのであって
向こうが売ったという金額を、買っていないのならば支払う義務はないので、
売った側から出された請求所の金額は、「参考」でしかない。
請求書は支払いの根拠にはならず、
参考でしかない。
支払いの根拠はあくまでも買掛けの明細、集計であり、
最低でも、買った者、買った部署の責任者が承認した請求書である必要がある。
繰り返すが、請求書は、絶対に、支払いの根拠であってはならない。
もちろん、
売った方と買った方は信頼関係を続けなければならないので、
売った方の売掛請求書と、買った方の買掛明細書が一致していなければ、
なぜ一致していないのか、お互いに調べることになるが、
調べたとしても、
買った方の買掛明細に間違いがあって、
買掛明細の修正が必要な要因が明確になって
実際に買掛明細が修正されなければ、
断じて、相手の売掛請求書の金額を支払ってはいけない。
しつこく言うが、代金の支払いは買ったからするのであって、
相手が売ったからする支払いの義務が発生する訳ではない。
経理担当者は、
買った者が、それを買ったことを承認しなければ、
いかなる支払いもしてはならないし、
支払う権限も持っていない。
勘違いしてはならない。
支払うのは、経理担当者ではなく、
支払う権限を持っているのは、
あくまでもそれをを買った人であり、それを買った部署の者だ。
この最も原則的な、簡単なルールを、
会社を始めた時から、何度も、何度も繰り返し言ってきた。
もう何十回言っただろう。
代金を支払う権限は、あくまでも、買った人であって、
買った部署の者が、支払いの責任を持たなければならない。
経理担当者は、
事務的な手続きをするだけで、支払いの一切の権限を持ってはいけない。
買っていないのだから。
買っていないのだから、支払う義務もなければ、支払う権限もない。