2006年06月24日(土曜日)
1420.機内での原稿書き
ただ今、ロスに向かって飛ぶ飛行機の中である。
昨日まで、決算前のトタバタが続いて、
真剣勝負が続き、大変に忙しかったので、
キーパータイムス7月号用の原稿が、
締め切りの24日ぎりぎりになって、しかも飛行機の中での原稿書きによって
やっとの思いで上がった。
最近の飛行機は便利になって、
飛行機の中でもインターネットが使える。
おかげで、書き終わった原稿をメールで日本に送ることが出来、
かなり無茶な形であってもようやく「締め切りに間に合った形」を造る事が出来たわけだ。
めでたし、めでたしである。
今回のキーパータイムス7月号には
「四つのKeePre」という表題で、
KeePreコーティング、クリスタルKeePre、アクアKeePre、ダイヤモンドKeePre、
この四種類のKeePreについて、
その特徴と、コーティングとしての意味をそれぞれに書いた。
今日の朝から書いた原稿としては、そして私としては大作である。
先程から機内は「睡眠モード」に入っていて、
このPCのディスプレイの明かりを着けているだけでもはばかられるような暗さであり、
私もそろそろ寝なくてはと思っている。
だからと言うわけではないが、
7月号のために書いた、全四部からなる原稿を、
このコラムをお読みの皆さんに先に公開してしまう事にした。
この原稿から、企画のスタッフとグリットが、
文章を削ったり、写真をつけたり、表をつけたりして、
タイムスに乗った時には、ずいぶん形になった記事になるのです。
この原稿、最後の方は力尽きて、
かなりの部分を、以前書いた記事の中からの流用になっているところに御注目を。
午後6時過ぎの飛行機、乗って30分も経たずに外は真っ暗になった。
四つのKeePre?
「KeePreコーティング」
我々は14年前に「KeePreコーティング」をデビューさせてから、
次々と「クリスタルKeePre」、「アクアKeePre」、
そして最新の「ダイヤモンドKeePre」をデビューさせた。
この四種類のKeePreがそれぞれどんな特徴と性能を持っていて、
何が違うのか、何が良いのか、ここに一度まとめてみたい。
(「KeePreコーティング」と表した場合、
ファイナル1とホワイトロンを使ったスタンダードなKeePreを示す。)
英語で洗車を「カーウォッシュ」と言うように、
「KeePreコーティング」を英語で言うならば「クィックディテール」となる。
車を洗ったキレイさだけでは満足しない時、
車を磨く事になる。
車を磨いて、水垢を取ったり、塗装表面を平らにして艶をもっと出したり、
保護膜を透明にして、発色を良くしたり、
とにかく、ピカピカにすることを「カーディテール」と英語では言う。
「KeePreコーティング」は、
そのカーディテールを、
お客さまが待っている時間、
つまり、30分レベルの時間で実現できるようにした訳で、
「クィックディテール」と呼ぶことが出来る。
「KeePreコーティング」は、
分類的に言えばポリマーコーティングであり、
特殊なポリマーレジンを配合したファイナル1(白色車の場合ホワイトロン)というケミカルを、
洗車後、水の着いたままのボディにコーティングし、
通常のワックスとは異質の艶と発色、撥水を得ることが出来る。
KeePreコーティング被膜は、
油汚れが染みこませない性能を持ち、
表面が汚れても、被膜を生かしたまま汚れを取り去ることが出来るのと同時に、
繰り返し行なわれる施工時に被膜のほんの一部を入れ替えることによって、
塗装に何ら負担を掛けることなく、新しいままのきれいな塗装を維持することが出来る。
これを「塗装面改善の方向性の理論」と言い、特許にも登録されている。
約六ヶ月の被膜寿命を持ち、塗装を護るが、
理想的な塗装状態とキレイさをいつも維持するために、
六週間ごとの施工を推奨している。
とすると、KeePreコーティングを最上の状態で楽しむには、
六週間ごとに約5,000円の費用を要し、
一年に8回の施工で約40,000円の負担となるが、
塗装に対しての理想のケアシステムと言える。
多くの場合、ユーザーはこのKeePreコーティングを
二ヶ月~三ヶ月に一度の頻度で利用し、
それでも十分なKeePreの効果を楽しんでいる。
KeePreコーティング最大の特徴は、
「待っている時間」で施工できることで、
一回の負担が軽いことと相まって
「車を預けなければならない高いコーティング」に比べ、
お客様にとって、桁違いに「買いやすい」商品であり、
SSに給油目的で来店されたお客様にも、気軽に施工していただける。
また、KeePreコーティングは、
その前処理からコーティング作業そのものまで、すべての段階において、
ボディに「水」が残ったまま作業出来る仕組みになっているため、
あらゆる環境の中での施工が、塗装を傷めることなく可能である。
これも「塗装面改善の方向性」の重要な一面である。
「塗装のためになる。」「待てる時間で施工出来る。」「あらゆる環境で施工出来る。」
そんな優れた特徴が、
全国約12,000箇所の施工店さんで、毎年約240万台ものお車に施工され、
いまだに施工台数が増え続けているベストセラーである大きな要因である。
快洗隊においても「KeePreコーティング」は、
来店客のうち三台に一台がこのKeePreコーティングを施工していかれ、
売り上げの30%~40%を占める。
快洗隊において、文字通り主力商品である。
四つのKeePre?
「クリスタルKeePre」
次に「クリスタルKeePre」は、
洗車、汚れ取りなど前処理の後、
「ファイナル1」(ホワイトロンでもよい)を、
「シングルポリッシャー」「ギヤアクションポリッシャー」という機械とスポンジバフで、
圧力と摩擦をかけて塗布するコーティングである。
「ファイナル1」は、手掛けで塗布しても十分な効果を発揮できるが、
強い摩擦で圧力を掛けると、
密度の高いポリマー被膜を造ることが出来る。
高い密度のポリマー被膜はその塗装防護能力も高く、
手掛けのKeePreコーティングに比べて長い寿命を作り出す。
また、ポリッシャー効果によって被膜表面の凸凹を埋める効果が高く、
研磨のように塗装を削ることなく、
より平らな表面を作り出し、高いレベルの艶を出すことが出来る。
また、劣化した塗装への再現効果も高い。
被膜の防護能力は一般的に約1年。
より良い状態で乗り続けていただくために、六ヵ月ごとの施工をお勧めしている。
クリスタルKeePreは、高い埋め効果と強靭なポリマー被膜によって、
通常、カーディーラーが新車販売時に施工を進めているコーティングと、
何ら遜色のない能力を持っていて、
実際にクリスタルKeePreが新車販売時に施工されている場合もある。
快洗隊では、メニューブックの中で、
クリスタルKeePreを特別なコーティング商品とせず、
普通のKeePreコーティングを「手掛けのKeePre」
クリスタルKeePreを「機械掛けのKeePre」とし、
「どちらのKeePreを施工されますか?」と、二者一択として案内をするようになって、
劇的にクリスタルKeePreのオーダーが増えた実績がある。
クリスタルKeePreは、KeePreコーティングに次ぐ主力商品である。
いまやコーティングは、
世間一般の中で市民権を得ている商品であり、
クリスタルKeePreは、
一台15,000円クラスの商品として当たり前の物になっているようだ。
四つのKeePre?
「アクアKeePre」
第3のKeePreとしてデビューしたのが「アクアKeePre」だ。
これは、KeePreコーティングとクリスタルKeePreとは違いポリマーを使っていない。
それどころか有機物ではなく無機物であるガラスを使ったコーティングである。
それまでのKeePreとはまったく異質のKeePreで、
岐阜の窯業を専門とする科学者が発明した特殊なセラミックスを使用した製品だ。
この特殊なセラミックスを筒に詰め、
この筒の中に水を通すことによって、
セラミックスの構成成分である硼酸と二酸化珪素が水の中に溶け出し、
その水をある圧力で塗装面にぶつけると、
二酸化珪素が硼酸を媒介として塗装面上にガラス質の被膜を作っていく。
無機化学独特の難解な反応だが、
実際に施工してみると、塗装面がまるでガラスのような性質になることには、
私達も最初びっくりしたものであった。
アイ・タック技研として、
この特殊なセラミックスを使い、
その使い勝手を考えた上で、手洗い洗車も出来る機械として
独自に設計し、アクアKeePre「快洗Fit-W」として約2年前に販売を開始した。
アクアKeePreの特徴は、
まず、施工後に車が非常に汚れにくくなることと、素晴らしい発色であろう。
アクアKeePreを施工すると、
雨などが降っても汚れ方が非常に少なく、
ある程度汚れた時に雨が降れば、雨でかえってきれいになってしまうほどで、
汚れにくいボディになったことを実感する。
また、鈑金塗装を経験した人が舌を巻くほどの独特の発色が出て、
アクアKeePreのユーザーの満足感は概して大きい。
また、施工が非常に簡単で、ミスもなく、
お客様からのクレームが全くないのも、アクアKeePreの特徴である。
快洗隊のスタッフに対して
「自分の車にやるならどのKeePreがいい?」とアンケートすると、
いつも一番人気がこのアクアKeePreである。
アクアKeePre施工車では、
洗い心地が未施工車とは全く異質になり、大変洗いやすくなることが、
車を洗う事に長けた快洗隊スタッフの実感であり、
スタッフに一番人気がある要因なのであろう。
被膜寿命は半永久的、
しかし、外的要因で被膜が痛んでくるので、
半年~1年ごとのメンテナンスをお勧めしている。
快洗隊直営店においては、
この「アクアKeePre」と、最新の「ダイヤモンドKeePre」を、
全店で並列して販売している。
「素晴らしい発色と、低撥水で、ものすごく汚れにくいボディになる“アクアKeePre”」
「素晴らしい艶と、水玉がコロコロになる水はじきの“ダイヤモンドKeePre”」
この2つの大きな特徴を持った超長寿命コーティングを、
お客様の好みに合わせて選んでいただく二者一択方式で販売している。
その結果、全店平均で
アクアKeePre、ダイヤモンドKeePre、
ほとんど同じ台数を施工していることがわかる。
最新のダイヤモンドKeePreの陰に隠れがちの「アクアKeePre」、
お客様の支持をいただき、ただ今、絶好調です。
四つのKeePre?
「ダイヤモンドKeePre」
さあ、いよいよダイヤモンドKeePreの出番である。
お客様の人気をアクアKeePreと二分するダイヤモンドKeePreとは、
無機質なガラス(SiO2)構造を
特殊な方法で車の塗装表面上に被膜として定着させ、きわめて優れた艶(ツヤ)と光沢、発色を実現するもので、
塗装を劣化させる紫外線、酸性雨、摩擦などから長期間強力に保護する物である。
加えて、ダイヤモンドKeePreはSiO2の構造で出来た被膜の表面に
F(フッ素)を持った組織を分子的な結合をもって張り巡らすことに成功、
強力かつ超長寿命の撥水効果を実現しているコーティングである。
アクアKeePreも、ダイヤモンドKeePreも、
カテゴリーから言えば同じガラスボディコーティングであるが、
ダイヤモンドKeePreは、
シランカップリング剤という新しい化学手法で造られ、
セラミックスを活用したアクアKeePreとは全く異質の化学から生まれた製品である。
ダイヤモンドKeePre最大の特徴としてその施工性の良さが挙げられる。
第一に、前準備の下地作りが、
アクアポリッシュとギアアクションポリッシャーというベストコンビで
劇的に楽になったこと。
第二に、
従来から存在していた数々のガラスボディコーティングは、
絶対的にクリーンな施工環境が必要であったり、
コーティングのムラが出やすく、
ムラが出るとその部分を修正するためには
ポリッシャーでいったん削り落として最初からやり直すという施工の困難さが、
SSなどでの施工に致命的なネックとなっていたが、
ダイヤモンドKeePreではその組成構造に独特の秘密があり、
非常にムラが出来ない構造になっている。
また万が一、
ムラが出るような施工(例えば塗りもれ、拭き忘れ、水だれなど)をしてしまったとしても、
その上からもう一度ダイヤモンドKeePreVP33を塗布し直せば完全に修正できる。
これは画期的なことである。
また、塗り心地そのものも非常にスムーズであり、
快適なコーティング作業を楽しんでいただける。
新車の販売時におけるディーラーコーティングの実施率はいまや50%を越しているという説がある。一台3万円台から8万円台ぐらいの大変高価格なコーティングが、“五年間ツヤ保証”などの謳い文句と共に、カーディーラーの絶対的な信用をバックに、なんと、新車販売台数の半数以上の車に販売施工されているそうだ。私たちはこの事態を看過するわけには行かないと考えている。
このようなコーティングの多くは、それを施工したユーザーには、洗車は水洗いのみとされ、手渡されたメンテナンス剤なるもので、自分でせっせとワックス掛けをさせられている。本来ならば私たちのカーケアを受けることが出来るはずであったユーザーたちが、自分でメンテナンスという名目のワックス掛けをさせられている現状は、ユーザーにメリットがあるとは考えられず、日常的なカーケアライフを担っている我々としては、見過ごすわけには行かない。
ディーラーコーティングの普及に伴い、ドライバーに「高価格でも、きちんとしたコーティングで塗装を保護する」という意識が広まったことは間違いない。今や数十%のドライバーが、何万円もするコーティングを体験もしている。反面その多くの人々が「果たして効果があったのか」という疑問を持ち、「どこかに本物のコーティングは無いのか」という潜在意識もかなり広まっていると見ても間違いないであろう。
我々は、多彩なユーザーニーズに応えるべく4つのKeePreを自信を持って提供する。