2006年01月31日(火曜日)
1337.あれっ?誰かいる
今日は札幌であった。
朝9時の飛行機に乗って日帰りである。
国内での飛行機日帰りは、妙に楽ちんである。
アメリカでの国内線、中国での国内線に比べて、
日本の国内線が、うんと楽に感じるのはなぜだろう。
日本の国内線の方が席にゆとりがある訳ではないし、
空港内で歩く距離が短いわけでもない。
特に航空機が良い訳でもない。
今乗っているのは、MD‐87(81)であり、
多分日本で飛んでいる旅客機の内、一番古い部類の飛行機である。
席も狭いし、特に前後の席の距離がなく、
背もたれに後ろの席の人の膝が当たって気持ちが悪い。
それでも日本の国内線が楽ちんなのは、
これはきっと気分的なものであろう。
周りに聞こえる声が日本語であること、これが一番大きい。
始終、外国語が聞こえているだけで、
日本語しか理解できない私には、
本人には気が付かないほどではあるが、やはり緊張感が続くのだろう。
機内放送にしろ、周囲の乗客の話し声にしろ、
それがすべて日本語である事に、
私は、家にいるような安堵感を憶えているのかもしれない。
そういう意味では、私は根っからの国際人ではなさそうだ。
前話で出てきた超タフガイの二人は、
私たちと別れたあと、
我が社の社員達を引き連れて「カラオケ」に行ったらしいと書いたが、
一緒に行った社員の話を聞くと、
PUBに行って、カラオケを謳ったり大騒ぎで、
夜12時を回っても帰る様子がないので、二人を置いて、皆先に帰って来たらしい。
彼らは、次の日、朝9時半の飛行機で
シンガポール経由ジャカルタに飛ばなくてはならない。
とすると、朝7時の空港直通バスに乗らなくてはならない計算になる。
となると、朝は6時前には起きなくてはならないのだろう。
朝5時台に起きなくてはならない前夜に12時過ぎても
酒を飲んで大騒ぎをするなど、
しかも、時差のある長期の海外出張中の最中にやるなんて、
周りで外国語が飛び交っているだけで疲れてしまう私とは大違いである。
そういう無茶を平然とやるあのドイツ人二人は、
超タフガイの名称では物足りない。
怪物とでも呼べばいいのか。
やっぱり私は普通の人である。かなわないなぁと思う。
あのような怪物と張り合おうと思う自分が間違っていて、
自分がスーパーマンではないことを自覚した上で、
私は私の新しいマイペースを作らなくてはならない。
今日の札幌日帰り出張は、実に充実したものであったが、
気分的には楽ちんな出張でもあった。
千歳付近での夕暮れがきれいであった
昨日、福井のデザイナー今井さんから
新トレーニングセンターと事務所建物のカラーコーディネイト提案が送られてきた。
渋い金属板を外壁に使った物で、(安い!)
少し茶色が入ったものであるという。
建物が派手になることは避けたいが、
その上で、高品質洗車・コーティングの研修所として質感のあるものをお願いした。
出てきた提案は大変シンプルな物で、好感を持てるものであった。
これで特に問題がなければ、
ほとんどこのままで行く事になる。
あれっ?誰かがいる。
3階の喫煙バルコニーで誰かがタバコを吸っているのだ。
う~~~む、これは私だ。
こんないたずらを考え出す今井さんは本当に面白い人である。
一体、頭の中がどうなっているのだろう。
そんな今井さんが、パースと実際の写真を合成して、
実にリアルな画面を作ってくれた。
こんな合成の仕方、今まで見たことがありません。本当に不思議な人です。