谷 好通コラム

2006年01月20日(金曜日)

1329.事業の新しい段階

今、アイ・タックグループは、
事業が新しい段階に到達するために、
たくさんの準備、インフラ作りをしている。

 

その一つが各地のトレーニングセンターの整備拡充だ。

 

北海道・札幌には固定のトレーニングセンターがなかったが、
札幌市内に約80坪の倉庫を借りて、トレーニングセンターを作ることになった。
3月には新しいトレセンが出来上がる。決定である。

 

宮城県・岩沼市にある仙台営業所では座学は出来ても、実技は露天であり、
特に冬季は劣悪な環境の中でトレーニングをやっていた。
昨日、82坪の大きな倉庫を借りる申し込みをした。
ここも3月には出来上がる。
※現在の狭い仙台営業所

 

 

東京は一昨年、環境のいいトレーニングセンターを造ることが出来た。

 

愛知には、「中央トレーニングセンター」として、
宿泊設備も整った何でも出来る専用のトレーニングセンターが、
5月完成を目標に建設が始まる。

 

神戸は、快洗隊・北神戸店を営業所兼トレーニングセンターに使っていたが、
快洗隊の定休日にしかスクールを開けなかったので、
新たにトレーニングセンターを大阪あるいは神戸に新設する。

 

広島には、昨日、
インターチェンジの近くに80坪程度の倉庫を借りる申し込みをした。
3月には新しく広島トレーニングセンターが完成するだろう。

 

福岡は、現在、久留米に約50坪のトレセンがあり、
実技の実施には問題なかったが
スペースの問題で教室が無く、
座学を実技のフィールドに椅子を並べてやっていた。
いつまでも、これではいけないので、
ここも他の所と同じ規模のトレーニングセンターに拡充する。

 

全部で七箇所
一斉に全国のトレーニングセンターが新設あるいは拡充するのは、
会社にとっても大変な負担である。
中央トレセンを除いても数千万円単位の投資になることは間違いない。

 

しかしこれで、全トレーニングセンターが全天候型になり、
いつでも快適な環境ですべてのトレーニングが出来るようになる。
これによって、アイ・タック技研が出来る研修の幅が大きく広がることになるのだ。

 

まず、「ダイヤモンドキーパー」のトレーニングには、
閉鎖されたこの環境空間がぜひ必要であり、
ダイヤモンドキーパーを発売するからには、この設備が必須となる。

 

そして、「KeePreプロ」の構想を実現するためには、
あるいは、それと同等の力を持っていただくSSをたくさん作っていくには、
たくさんの人にKeePreの施工技術を習得、あるいは確認をして、
全国のKeePreがいい状態で消費者の皆さんに提供されるようにせねばならない。
また資格も取っていただかなければならない。
いつでも、その研修・検定の会をいい環境で開くことが出来る設備の能力が必要だ。

 

加えて、すべてのトレセンに「快洗Wing」を設備する。
「快洗Wing」は、手洗い洗車の省力化と効率化の決定版であるが、
しかし、この「快洗Wing」は、
「快洗Jr.」のように、車で持参して皆さんに見ていただくことが出来ない。
せめて、全国7箇所のトレーニングセンターに設置して、
いつでも見ていただき、
実際のトレーニングに使用していただくことが出来るようになる。

 

今年の活動の核になる3つの要素を実現するために、
全国7箇所のトレーニングセンターの整備充実が絶対必要だった。

 

 

たとえば、
ダイヤモンドキーパーを、安全であり充分に効果的な製品に作り上げるために
1年以上の月日を掛けたし、その持続性についての検証にも長い時間を掛け、
製品の改善を繰り返した。
そうして出来上がった最終製品を、夏季の作業性と短期の経過の確認のため、
開発の責任者と営業の責任者が、沖縄に飛んでテストをしている。

 

こんな大変な苦労と投資をして製品を作り上げても、
施工の技術が完全でなければ、
ケミカルが持っている所定の性能を出すことは出来ない。
ダイヤモンドキーパーという製品と効果を普及させるためには、
その技術を習得してもらうために、
そのトレーニングセンターというインフラ作りから始めなければならないのだ。

 

このことは、「KeePreプロ」構想、「快洗Wing」の実行においても同じことである。

 

 

アイ・タックの事業を新しい段階に持っていくために大切なことがもう一つ。
「快洗Wing」を世の中に提供していくためには、
あるいは、ドライブスルー手洗い洗車のコンセプトを世の中に実現していくためには、
独自のメンテナンス網を構築する必要がある。
この事業を成功させるためには、この困難なインフラ作りが絶対の条件になる。
現在も快洗Jr.のためのメンテナンス力はあるが、
この何倍かの力量と、絶対数が要る。
どうすればいいのか、ようやく解決する目処が出来た。

 

※昨年の11月、
ドライブスルー手洗いのシステムが出来上がり、
強烈なエアドライヤーの下で、はしゃぐスタッフたち。

 

 

また、是が非でも
快洗隊直営店の多店舗化をスピードアップしなければならない。
現在のスピードの桁数をもう一つ上げ、
つまり10倍以上のスピードにしなければならないのだ。

 

今のように、不動産屋さんからの物件情報を待っている方法では、
いい物件が出てくる確率が非常に低い。

 

いい物件とは、一般不動産市場に出る前に、
こちらから積極的に物件を掘り出していかねば、うまく当たるものではない。
これは、ここ何年か物件探しを繰り返してきたことで痛感していることだ。
現に、昨年一年間でオープンできた直営の快洗隊は、
岡崎店、たった1軒である。

 

こんなことをしていたのでは、
「日本に新しい洗車文化を」などと大きなことを言っていても、
いつまでたっても実現するわけがない。

 

発想を変えた行動が必要となっている。
その突端に、今日行き着いたかもしれない。
まだまだ分からないが、ひょっとして、
今までとはガラっと変わった状況になるかもしれない。

 

今日、大変有意義な縁があったことだけ報告する。

 

事業を新しい段階に持ち上げるためには、
現状の改善だけではやり遂げることは出来ない。
今までに無い製品を作り上げることはもちろん、
新しい仕組みを作り上げることも必要であるし、
スタッフの質を上げて、能力を上げ、その上で数を増やし、
質、量ともに拡充しなければならない。

 

加えて、
今は無い要素を新しく作り上げたり、ガラッと変えたり、大幅に大きくしたりと、
すべての意味での“インフラ”から、新しく作り上げて行かなくてはならないのだ。

 

そのためには、新しい縁を求めていくことが重要な要素になる。

 

※昨日の仙台空港。

 

 

今日の午前、高いビルから東京湾のレインボーブリッジを望む

 

 

今日、いいことがあったわけだ。
朝、東京に向かう時、富士山が久しぶりに全体を見せてくれた。
我が幸運の富士山。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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