谷 好通コラム

2005年02月27日(日曜日)

1126.お互いに人間同士

私はいつも、すべての話の中で「お客様」と言う。
「客」でもなければ「お客さん」でもなく
「ユーザー」とか「カスタマー」などとも言わない。
日本においての日本語での話において、きちんと「お客様」と言うことにしている。

 

これはそれなりに考え持ってしていることで、
「お客様」と言うことによって、
無用かつ無意味に“へつらって”いる訳ではない。

 

私は、
自分の仕事を、自分の人生の中のプラスの部分と考えている。

 

「本来の自分は仕事に外にあって、
仕事での自分は、本来の自分のための“手段”である。
だから、我慢すべき時間であり、マイナスの時間である。」
という考え方は持っていない。

 

「仕事とは自分の行き方の表現の一つであり、
本来の自分の目的と、仕事での自分の目的とは一致していて、
だからこそ仕事自体にも生き甲斐を持つことが出来、真剣にもなれる。」
そう考えている。
あるいは、
「仕事とは、世の中の何かの、あるいは誰かの役に立つことによって、
それに見合った報酬を手に入れ、
自分とその家族と、仲間たちの生活の糧とすること。
つまり、あらゆる意味において、プラスの時間である。」

 

その上で、
自分の仕事のプラスの対象として「お客様」があり、
プラスの対象であるからには、当然、“様”の敬称は付けるべきと考え、
だから「お客様」と言うことが当然であることとして、そう実行しているのだ。

 

そして、それは
世の中の人すべての人がお互いに、そういう相互関係であるとも思っている。

 

お互いが、お互いに
自分の仕事のプラスの存在として、
そういう意味においては、お互いに「お客様」であって、
お互いに尊重し合うものだと考えている。

 

昔、どこかの演歌歌手が、
「お客様は神様です。」言ったが、
お客様は、“人間”であり、人間を超越した神様では決してなく、
絶対的な上下関係があるものでもなく、
一方的な力関係があるものではない。
お互いがお互いに尊重すべき人間であり、
ある意味ではお客様同士でもあり、
だから、お客様が言った事、やった事が絶対であるわけではなく、
お互いに尊重し合うべき次元において、話し合うべきである。
そう考えている。

 

 

昨日は、午前中に宇都宮で仕事をした後、
新横浜に向かい真剣に仕事をした。
一軒の有名な店舗で、洗車を一から考え直したいという要請に対し
私と、快洗隊の畠中君、FC本部の酒部君、横浜の田さんの四人で、
その店舗の状況をじっくりと見て、どうすればいいのか検討したのだ。
約2時間、しっかりと店舗の様子を見て、
事情をいろいろ聞いて、
2時間後、みんながバラバラに出した結論は、奇しくも大枠で一致していた。

 

人がやっていることを批判したり、
「だからダメなんだ」と非難することは実に簡単である。
誰にだって出来ることだ。
しかし「どうすればいいのか」、そして「どう実行するのか」は、
相手の“ため”のことを真剣に考えなければ、絶対に出来ないことであって、
その方法論において、
みんなの意見が一致したことは、
みんなが、“相手のため”という姿勢を持つことが出来たという証でもあり、
大変うれしく、頼もしいとも思った。

 

9回のセミナーの打ち上げの意味も含めて、
田さんたちと一緒に“横浜の中華街”で、食事をした。

 

 

日本の中華街の料理は、
中国本土での中華の味とは全く異なるもので、
日本人の口に良く合い、これはこれで大変おいしいものである。
しかし、またそろそろ本場の香辛料バリバリの中華が食べたくなってきた。
上海へは、3月の7日から行く。
それまでガマンガマン。

 

夜が更けてからの新横浜駅周辺

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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