谷 好通コラム

2005年02月10日(木曜日)

1115.事務所禁煙宣言

これから、
会社の事務所を禁煙にしようと思っている。

 

その動機は、
今の事務所は「息をするのがとても苦しいんです。泣けてきます。」と言われたこと、
タバコを吸わない人にとって、
タバコ吸い放題の我が事務所は、
ただ「タバコ臭い所」ではなくて、
「息をするのがつらく、呼吸が苦しい所」なのだそうだ。
仕事になんかなったものではないのだろう。
タバコ吸いの私には、そんなこと思いもよらなかった。

 

「社長である私が、
事務所で仕事中にタバコを吸いたいので、」
事務所がタバコ吸い放題の場所となっていて、
苦しんでいる人を何人も作っていた。
これは恥ずかしいことである。
私にはそういう人を作り出す権利はない。

 

タバコ吸いは、
タバコが健康を害するものであることをよく知っている。
吸い過ぎると、明らかに息が苦しくなるのは、
タバコが人の体に大きな悪い影響を与えていることを実感している。
しかし、
「タバコで肺ガンにかかる確率が高くなると言っても、
その前に交通事故で死ぬこともあれば、
タバコとは関係のない病気で死んでしまうこともある。
むしろその方が多い。
だから、タバコをやめても、やめなくっても
そんなに違うものではない。」
などと、明らかな論理をすり替え、詭弁を弄して、
習慣性の強いタバコから脱出しようとはしない。

 

しかし、これは本人の問題であって、
本人が健康を害しようと、いっそのこと死のうと、
本人の問題であって、外からとやかく言ってもそう効くものではない。

 

しかし、その人が健康を害することによって不幸な人が出来たとしたら、
たとえば家族が不幸になったとしたら、
それは、もう本人だけの問題ではない。
それを分かっているから、タバコはいつかやめなくてはと思うが、
差し当たって、今は本人も健康であるし、
だから、今は不幸な人を作り出しているわけでもないので、
「そのうちに」がずうっと続いている。

 

しかし、それでもそれは個人の問題なので、
事務所という閉鎖的な世界の中では、変化を伴わないものであったが、
「苦しい」という言葉は、
変化を呼び起こす大きなインパクトであった。

 

喫煙という自分に対する影響は、自分の責任範囲の中であり、
その人の社会的影響を思えば、
それは放っておくべきことではないが、
とりあえずは無難な状況であったにせよ、
それが、
喫煙とはおよそ関係のない人に、「苦しい」と言わせてしまったのは、
全面敗北と言って間違いはないのであろう。

 

事務所に帰ったら、
事務所は“禁煙”にする。

 

もう、決めた。
・・・・・・
もう、決めてしまったのだ。

 

アイ・タック技研の事務所は、
今まで、社長がタバコを吸いたかったので、
タバコ吸い放題であったが、
“苦しい人”を作ってしまっていることに気がついたので、
「禁煙」とすることにした。

 

あした、事務所に帰る。
早速、禁煙にする。

 

超ヘビースモーカーの池本部長と一緒に、
“外での”うまいタバコを吸いながらの会話が楽しみである。

 

とても良い事が始まりそうな気がする。

 

今日は、大阪→岡山→福山→博多→久留米と仕事をしながら移動した。

 

最後の博多→久留米の「特急ツバメ・喫煙指定席」
煙っている。
この中に自分がいることに、最初だけ驚きがある。
そしてもちろん自分も吸っているのだ。

 

 

今年初めて、スーパー耐久の田中さんと会った。
やっぱり私は、田中さんが大好きである。
こんなに話が面白く楽しい人は滅多にいない。
ということは、なみはずれて頭がいいということでもある。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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