2004年01月25日(日曜日)
879話 ラーメンとウドン?
四国とウドンについて
専務からクレームがついた
「うどん屋さんがものすごく多いのは
四国の中でも“香川”だけで、他の県に行くとそれほどでもないですよ」
香川すなわち讃岐だけがウドン大好き圏であり
他の県、愛媛・徳山・高知では普通だと言うのだ
大変失礼をしました
私が子供の頃を思い出してみると
うどんは日常的に食べていた
昼食など軽く済ますときには
「今日はうどんでいいね」とお袋が言って
ちょくちょくうどんを食べていたような気がする
カツオダシをとって醤油を少し入れた汁の中にうどん玉を入れ
ちょっと茹でて
どんぶりに分け、かまぼことアゲを乗っけて出来上がり
考えて見れば
うどんは、今のインスタント食品のように
簡単に済ませられるメニューの日常的な存在であった
元々太めの私は、こってり味のものが好きで
あっさり味の“うどん”はあまり好きではなかった
そして
その昔、ラーメンは無かった
少なくとも、私が生まれて5歳過ぎまでいた大府の田舎には無かった
初めてラーメンを食べたのは
名古屋の南区に引っ越してきてから
その頃の夜、「夜鳴きそば」が屋台を引っ張ってラーメンを売りに来ていた
昔の夜鳴きそばは
本物のチャルメラを吹きながら
リヤカーに乗せた屋台を人力で引っ張っていた
たまたま近所に通りかかったのを親父が止め
買ってくれたのが
私のラーメンの初体験
やたら美味しかったことを憶えている
ラーメンはけっこうなご馳走であったのだ
そして、今では逆に
うどんはマイナーな存在になり
圧倒的に「ラーメン」が支持されている
テレビなどでは「行列が出来るラーメン屋特集」をしょっちゅうやって
こだわりのラーメンが流行りになっていて
一つの文化にまで育っている
しかし「うどん党」はいる
おふくろは「うどん」が好きで
私と亡くなった親父は「ラーメン」が好き
(でも、弟は何といっても「焼きそば」が大好き)
人それぞれ、好き好きということ
去年の11月から
快洗隊で“アクアキーパー”を売り出した
11月もけっこう売れた
今ここでははっきりした数字はわからないが
たしか3店舗で50台ぐらいは施工したはずだ
そして、12月のはじめに
「汚れない車になる?」をキャッチコピーにした赤いチラシを
北神戸も加えた4店舗で12万枚、新聞折込みをした
1店舗あたり公平に3万枚
これは決して大規模な販促ではない
年末の需要期もあって
結局、12月には4店舗で
115台施工、339万円の売上があった
(11月の売上も入れると500万円以上)
チラシはいつでも使えるものとして50万枚まとめ刷りをしたので
B4サイズ両面4色で1枚2.3円と安く出来た
折り込み料が2.8円
両方で5.1円×12万枚=61.2万円
パテント料など4台の機械の1ヶ月の定常ランニングコスト
1.9万円×4台=7.6万円
1台当たりの材料費(スーパーポリッシュ)
200円×115台=23,000円
粗利が
売上339万円-定常コスト7.6万円-材料費2.3万円=328.1万円
宣伝広告料/粗利=61.2万円/328.1万円=18.6%
これは
まずまずの宣伝費用対効果であった
というより上々であろう
快洗隊直営店の年末の成功は
このアクアキーパーなしでは考えられなかった
ここで注目すべきは
アクアキーパーを買ってくれた人達の
約80%の人が、はじめて快洗隊に来た人達であった
年末の快洗隊でアクアキーパーを買ってくれた人達の多くは
元々の快洗隊のお客様ではなかったのだ
快洗隊特有の客層“以外”の人たちが
宣伝コスト比率18.6%という
大きな反応=来店=売上げを、アクアキーパーに示してくれたと言うこと
これは、アクアキーパーが
世の中にデビューしたばかりで、まだ知られていない存在であり
世の中に認知されていない商品であることを考えると
驚異的なものと言っても構わないだろう
しかも、この商品が
「撥水」という今の世の中で常識とされている価値観とは関係ない
むしろ反対の「親水」の傾向を持っているものである
世の中に認知されておらず、
しかも、大多数の好み“撥水”とは逆の商品が
普通の量の宣伝広告に、大きな反応を獲得した
しかも
反応した人たちは“新しい人たち”であった
私たちの店にとって“新しい人たち”であった
この人たちが
「うどん党」か?
私たちは、ラーメン屋を考えることによって洗車を考えてきたが
そこに現れた「うどん党」
その存在は
私たちがアクアキーパーを採用し開発する動機そのものであった
すなわち
「それでも自分で洗う人たち」
あるいは
「洗ってもらうことも好きでない人たち」
ガソリンスタンドでも
快洗隊でも
今までビジネスに乗ってきてくれなかった人たちである
しかし、実は、5年ほど前
TOTOのハイドロテクトで、その存在を私たちは知っていた
ハイドロテクトそのものは
6カ月ごとの再施工時の作業量の大きさによって
多くの場合、頓挫してしまっているが
私たちは、そのハイドロテクトのユーザーを通じて
その人達の嗜好を経験していた
まさにそれは
洗車ビジネスにとって
ラーメン屋さんにとっての「うどん党」のような存在であった
次回の話で
もっと具体的にしていこう