2003年08月13日(水曜日)
775話 快洗隊の造り方 安城店の場合 その?
レシピ9
「建物は建物、設備は設備、日除けテントは設備」
建設が始まったのは
ゴールデンウィーク後すぐであった
それから一ヶ月
建物が建ち、店の概要が少しずつ見えてきた
6月初旬の全体会議のときに、みんなでゾロゾロと見学に来たら
店の前には、やはり渋滞があり
私たち大勢の人間が敷地の中に入っているのを
渋滞の車の人たちがジロジロと見ていく
好奇の視線が、いっぱい、近い距離から投げかけられている
やはり、最高のところである
(写真はオープン後のもの)
7月のはじめには、建築確認を取れた
建物は出来た!
まだ、土間のコンクリートは張っていない
土のままである
今度は設備を作っていく
つまり、“日除け”のためのテントを作るのだ
建築確認から3週間後、日除けのテントの骨組みが出来上がってきた
レシピ10
「看板の最終デザインは、店舗全体の概要が出来上がってきてから」
この段階で“看板類のデザイン”を、本格的に始める
店全体のイメージがはっきりしてきたので
あらゆる視点から
店舗全体を見て
どう看板を付けて行ったら、一番効果的であるか
無駄なものはないかチェックをしながら
付けてもらいたい看板を
看板のデザイナーさんに伝え、最終的なデザインを依頼する
今回は特に、今までの店舗の看板にとらわれずに
ロゴの使い方、色の使い方まで、自由にデザインをやってもらい
今までの店舗とは少しイメージの違うものにしたかった
それで出てきたのが
この2案
A案
B案
いずれも、レベルの高いデザインであると感じだ
私もいろいろ意見を言ったが
最終的には、快洗隊の最終責任者・畠中に一任
迷いに迷ったらしいが
最終的に、シックなB案に決定
明るいA案も捨てがたいものがあったが
高品質を表現するためには
シックな質感のあるデザインの方がいい、というのが結論である
看板は、そのほとんどが建設の見積もりの中に入れてもらっていたので
看板に対しての追加は、70万円程度で済んだ
そしてこれが完成した姿
出来上がったテントは、想像以上のド迫力であった
レシピ11
「店長・マネジャーの選定は、まず接客力、向上心、体力」
オープンまで2ヶ月を切った時点で、安城店の責任者を選定した
この人選は、実は遅すぎる
快洗隊チェーン店ならば、最低3ヶ月前までには選定し
技術と業務の習得にかからなくてはならない
しかし、わが社の今回の場合は
すでに快洗隊刈谷店での経験者が大勢いて
しかも、マネージャー志望者がいっぱいいたので、こんなに遅くても大丈夫だったのだ
選定の基準は
第一に“接客力”
真の接客力とは、その人の人間性にまで及ぶ
相手のため、お客様のためを
自分自身の価値観を持って考えられる者でなければ出来ない
形だけ、台詞だけの接客は
店のスタッフ全体をだめにしてしまうし
ひいては、店全体をダメにしてしまう
マネージャーは、まず、接客力
それも、本物の接客を自然に表現できなければならない
第2に向上心
直営店は、すべて、常にパイロットショップの役割を持つ
私達の目指しているものは
「日本に新しい洗車文化を創る」
毎日毎日が、新しいものを作り上げていく努力の繰り返し
もっと良い物、もっといい仕組み、改善すべき点を
日々作り上げていかねばならない
だから、この店のマネージャーに求められるものは、たゆまぬ向上心
第3に体力
洗車は、基本的に体を使ってやるもの
ひ弱な体力では、この商売には合わない
その3点
特に接客力の高さを買われて
第一営業部から、北陸・東海担当の「藤村弘樹」が抜擢された
サブ的な役割りとして刈谷店の成住くんと、数名のアルバイトさんとともに
藤村弘樹 21歳!
「6月のある日、谷社長から話を受けました。「安城店マネージャーに抜擢」
私には想像をすることも出来なかった大きなチャンスでした。
安城店オープンに向けて、私が刈谷店に居たころにはなかったメニューも多くあり、
その一つ一つを時間の無い中、無我夢中で覚え身に付けていきました。
快洗隊刈谷店に勤務していたときは「マネージメントとは!」など考えた事も無く
私には未知の領域でありました。
期待と不安が入り乱れ、この大きなチャンスを生かせるかと自信を無くしていたころ、
刈谷店マネージャーと知立店マネージャーに励まされ、また前進出来ました。
まだまだ未熟な私を信頼して店を任せていただいた畠中社長に
恩返しできるように、頑張って
お客様に信頼されるいい店作りをしていきたいと思います。」