2003年07月09日(水曜日)
748話 石垣島の長い夜
こちらに着いて1日目のつづき
ホテルに入ってからは
特にやることはなかった
だから、とっとと、前話も早い時間に上げてしまったし
たくさんのメールも書くことが出来た
夜7時から、地元のお客様、「株式会社石垣エスエスグループ」の
幹部の方たちと食事をする約束をしていたので、出かけたのだが
外はまだしっかりと明るかった
石垣島は日本のほぼ最西端に位置するので
夜が更けるのも思いっきり遅く、夜明けも遅いのだ
午後7時なのに、名古屋でいえば午後6時ぐらいの感じ
「ぐるくん亭」という居酒屋さん
食事のメンバーは
田さん、私、平井君
“?石垣エスエスグループ”の大浜社長をはじめ3名の幹部の方たち
最初から泡盛を飲んだ
“泡盛”は沖縄独特の焼酎で
甘みを持ったとてもおいしい焼酎である
それを水割りにして飲む
うまい!
料理もこちら独特のもので、シャコガイの刺身がおいしかったし
ゴーやチャンプルとか、豚肉を使った炒め物などでも
野菜を使った料理が多い
体に比較的いい蒸留酒と、野菜をたっぷり使った料理
新鮮な魚介類
この地方の方が超寿命のわけがなんとなく分かる
特においしかったのが
「ぐるくん」という魚
「たかさご」とも言う
20cmぐらいの魚で、白身の淡白な味だ
これを唐揚げにして食べるのが一番普通だという
頭までバリバリ食べられる
カレイとか、オコゼとかの唐揚げも頭まで食べられるが
少しは硬いところがあるものだ
しかし、このぐるくんの唐揚げは、頭までまったく抵抗無く
バリバリというより、パリパリと軽く食べられてしまうのだ
これは大変おいしかった
このぐるくんの身をご飯の中に炊き込んだご飯を、おにぎりにして焼いた
“ぐるくんの焼きおにぎり”が絶品で
今まで食べた焼きおにぎりの中では一番おいしかったと思う
そんなとてもおいしいものを食べ、泡盛を飲んで
そろそろ午後8時
それでも、まだ空が明るい様子
一緒にいた平井君に、外の様子を写真に撮ってきてもらった
まだ、空が明るいでしょ
大浜社長と田さんの話は
端で聞いていても楽しかった
両氏とも、豪快な生き方をしてこられた方たちだ
大浜社長は、東京ので長い間修行をされたそうだ
東京の一等地でのガソリンスタンドで実践で多くのことを学び
後に、今度は沖縄の一流企業で、ガソリンスタンドの経営の基本を学んだ
大浜家というのは、石垣島での名家中の名家で
石垣島に、ただ、とどまっていれば
その御子息として、楽ちんであったであろうに
わざわざ、石垣島とは両極端の一方である大都会東京のど真ん中で
商売を学んだわけだ
だから、考え方、知識、実践とも
決して「井の中の蛙」になっていない
立派な考え方を持っているし、いつも最新を求める姿勢にも強いものがある
ITの活用も進んでいる
何より、旺盛な好奇心と新進の気概を持っておられることに驚いた
東京、大阪にもよく出かけるそうで
新しいことも実によく知っている
ビジネスの面においても、決して石垣島にとどまらず
八重山諸島、沖縄本島に積極的に進出している
石垣島という小さな島で生きているのに
「島国根性」をまったく持つことなく、逆に、広く世の中を見ている
むしろ島国に住んでいるからこそ
広くものを見る目を持っていられることに
感心した
大きな都市に住み、世界に直結している都会に住んでいるのに
自分の周りしか見えず
目先の利害にとらわれ
「島国根性」を持っている人が多い中
「島国に住んでいるからこそ、世の中のことが広く見える」
こんなこともあるものだと
改めてわが身を振り返るのであった
“広く”、“深く”世の中を見、“大胆に”実践を進める、“重い”大浜一郎社長
そして、田さん
大浜社長の弟さん大浜寛之取締役とスタンドの統括さん(お名前を忘れてしまいました、すいません。)
夜も9時を過ぎて、やっと真っ暗になった街に
「もう一軒」と繰り出す
アメリカンのハーフだが沖縄民謡がものすごくうまい「恵」さん
同じくハーフで、とっても照れ屋の「薫」さん
観光客相手だけではない、しっかりと地元に根ざした飲み屋さん
健全そのものであった
石垣島は、本気で面白い町であった
初日は、移動してパソコンやって、飲んで食って、また飲んだ1日
そして、今は“仕事”中
私の出番が終わって、平井君が独演会をやっている
私はその隙を狙って、こそっとこれを書く