2002年09月21日(土曜日)
525話 タクシーの運転手
ドイツの商業都市、フランクフルト
今回のトレードショー「アウトメカニカ」は、ここで開催された
ドイツの町はどこでもそうであるそうだが
街並みについて、非常に厳しい規制があって
自分自身の所有の家であっても
好き勝手な家は建てられない
街全体の景観を損なわない家が絶対条件で
みんな似たような家になっている
どれも、民族を感じさせられるような
日本人である私達から見ると
“おとぎばなし”に出てくるような家ばかりだ
アパートもあるが
5階建てぐらいまでで
やはり、一戸建てと同じように昔風の雰囲気である
ドイツ全体、平地が非常に多いので
土地はたっぷりある
だから、緑も豊富だ
※フランクフルト空港に着陸寸前の写真
郊外の住宅街の風景(少し霞があって白っぽく映っている)
地下鉄も発達していて
どこへ行くにも便利で有るそうだ
残念ながら、今回は地下鉄に乗る機会が無かった
路面電車も少しであるが走っている
その列車が、ナント3両編成で
ものすごく静かに走っているので、近づいてきても気がつかない(怖いくらい)
タクシーも走っているが
その絶対数は、日本ほどには多くない
車種は、95%以上が「ベンツ」
そして、そのほとんどが「Eクラス」であり、セダンとワゴンがある
運転手は、アラブ系の人。
だけ、ではないのだろうが
今回10回以上乗ったタクシーは全部アラブ系の人が運転手であった
アフガニスタンとかパキスタン
彫りが深い顔で、ちょっと見怖いが
みんな、親切で、すばらしく良い人たちであった
英語の喋れる人なら、ちょっと話しかけると
タクシーに乗っている間中、ニコニコと話をしてくれた
3日目に乗ったアフガニスタン人の運転手
「私の両親は、ソビエトと戦争をしている時
ソ連兵に連れて行かれて、帰ってこなかった。
それから難民として、ドイツに渡り、一生懸命働いて免許を取った
タクシーの運転手になってから、もう10年になる。」
この運転手は、ドイツから帰る最後の日
ホテルのタクシー乗り場で
また会ったが
順番があるので、彼のタクシーには乗れなかった
私達を見つけた彼は(名前を聞くのを忘れてしまった)
大喜びで近寄ってきて
他のタクシーに、私達の荷物を乗せるのを手伝ってくれた
そして、私達が乗るタクシーの運転手に
「この人達は、いい人だから、気をつけていくんだぞ」
と、言っていた
ドイツは、その昔大戦の頃
人種差別から、大きな過ちを犯しているので
今は難民を受け入れ、職業に就かせているのだという
※この人は、この話の運転手ではない。
あの運転手とは、いっぱい握手をしたので写真を取れなかった
フランクフルトの町は、昔を感じさせる建物が主役で
新しい建物は
超近代的な高層ビルは少ししかないが
思いっきり近代的で、そのコントラストが不思議あり、見事である