谷 好通コラム

2001年12月31日(月曜日)

319話 経験を共有する

いよいよ今日は2001年最後の日
そして全国のガソリンスタンド・快洗隊の大混雑も今日がラストだ

 

私たちの刈谷快洗隊には、26日ぐらいから応援が入っている
全国に散らばっている営業所のインストラクター諸君が交代でやってきたり
本社に勤務している者たちも交代で入る
特に最後の29.30.31日の3日間は、12人以上の体制になる
毎年こうしているのだが
これには色々な意味がある

 

まず、第1に
普段、営業とかスクールに回っているインストラクター達が
消費者の洗車に対する欲求を、自分の身に染み込ませること
インストラクター達は、常日頃、現実の洗車のユーザーと接していない
だから、言っている事が机上論になりがちだ
少なくとも年に一度ぐらい
それも、たっぷりとユーザーが来られる年末は、チャンスである
しっかりとお客様の車を洗って
お客様が自分の車を綺麗にしたい、と思っている気持ちを(ウォンツ)
目いっぱい実感して
身に染み込ませて
普段指導させていただいているGSスタッフに
実感を、感じさせるような言葉を発してもらいたい
そう思うから
これが一番大きい

 

第2に
これも重要な事だが
自分の体をいじめてもらいたいこと
実際に店頭で洗車をする疲労を、快洗隊スタッフと共有してもらいたい
出来れば、いい経験が出来たと喜んでもらいたい

 

たいていの場合
会社の中で、地位が上がっていったり
指導的な立場になると
実際に自分の体を使う事が少なくなる
肉体的な疲労よりも、精神的な疲労を求められる
しかし、そうなると
ひょっとして
精神的な疲労、あるいは頭脳的な疲労のほうが
肉体的な疲労よりも上等であると、勘違いする輩もいる
「私は偉くなったのだから
肉体労働などは、もうしなくていいのだ」と

 

能力が高いと言う事は、「何でも出来る」と言う事
体の疲労に負ける程度の精神では、能力そのものがたいした物でない
特に、自分たちの部下が経験している苦労は
共有しないと、それが実感として分からなくなってしまう
理解できなくなると
チンプンカンプンの指示しか出来なくなる
これは危機である

 

第3に
快洗隊スタッフを応援してやりたい事
洗車屋は、大晦日までの1週間大混雑になる
それまでにも12月は、かなり仕事が多く
みんな疲れているし、大変である

 

※手の皮膚が弱い子は、こんな風になってしまう

 

 

自分の仲間がしんどい思いをしている時に
なんとも感じないとしたら
それは、ただの他人だ
みんなで力を合わせなければ、組織は伸びていかない
誰かがしんどい思いをしているなら
みんなで助けてやらなきゃ

 

それぞれが、それぞれを思う気持ち
それが実は、本当のカスタマー・サティスファクションに繋がっている物だとも思う

 

※大阪から応援に来てくれた所長の河野君
「ゲンキかい?」と聞いたら「ゲンカイです」と答えた
とぼけて「そうまだゲンキなんだ、よかった」と言ったら
カラ元気のポーズをとってくれた

 

 

※この人は本当に元気だった?
いつもは商品の出荷を担当している、でもバリバリの洗車マン、山内君

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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