2001年09月02日(日曜日)
213話 自分がイカンと思うと、解決する
今回は、特に、自分自身に言い聞かせながら
自己反省を伴う形で書きます
自分の周りで起きること
あるいは、自分に降りかかってくる色々な事
そういうことに対する自分の立場の捉え方には、2通りあると思う
?ひとつは「被害者的捉え方」あるいは「受身的捉え方」
(以下?被害者的と略す)
?もうひとつは 「主体的な捉え方」あるいは「能動的捉え方」
(以下?主体的と略す)
この二つの姿勢は正反対で、同じ状況になって時まったく正反対の発想をする
世の不景気に対して
?被害者的な人
「世の中が悪いから、私はこんなに不幸だ」
?主体的な人
『世の中がこんな風だから、自分はこうしなくてはいけない。そうすれば成功することができるかもしれない』
車の事故にあって
?
「車をぶつけられた」
(同じような状況ではまた、事故になるのだろう)
?
『ぶつけられたのは、あの時にあの車が突っ込んでくる事を予想できなかったから、これからは、あのケースでもぶつけられないようにしよう』
?被害者的な学生
「私の成績が悪かったのは、こんな理由と、あんな理由があったからだ。私が悪かったわけではない。」
(その理由があったときには、また同じ成績であろう)
?主体的な学生
『あんな理由があったぐらいで成績が落ちてしまった。私の能力がまだまだ低い』
?
「あんなことを言われた」
?
『なぜ、そういうのか聞いてみなくっちゃ』
?
「元売りが悪いから、ガソリンで儲からなくなった」
?
『世の中が変わって行きつつある。むしろこれはチャンスだ』
?被害者的なお母ちゃん
「亭主の稼ぎが悪いから、私はこんなに惨めだ、子供が悪くなったのも亭主のせいだ」
?主体的なお母ちゃん
『お父さんにしっかり稼いでもらうために、一生懸命応援しよう。支えよう』
?な亭主
「女房が悪いから、俺が恥をかくのだ」
?主体的な亭主
『自分の説明が足りなかった。これからはちゃんと話しておこう』
?な上司
「部下の能力が低いから(部下が悪いから)、俺が会社から怒られるのだ」
?主体的な発想の上司
『部下の能力を高めるのが、自分の仕事。自分の責任。自分の能力不足』
?な部下
「上司があほだから、この課の俺達はちっとも出世できない」
?な部下
『こんな課だからこそ、自分たちがいい仕事をしなくては。』
?
「経営陣が馬鹿だから、会社がつぶれそうなのだ」・・
?
『自分が選んだ会社、自分の責任。いい勉強をした。積極的に転職する』
?被害者的発想の社長
「社員の働きが悪いから、業績が上がらないのだ」・・
「景気が悪いから、赤字が出るのはしょうがないのだ」
?主体的発想の社長
『社員をモチベートできない自らの責任。自分自身のすべてを見直さなければ』
『景気が悪いときこそ、チャンスが見えてくる』
☆長過ぎるのはよく分かっちゃいるが、もうちょっと
?な子供
「親が悪いから、自分は馬鹿なのだ、自分はワルになったのだ」・・・・・
?な子供
『親は親、自分の人生は自分のもの。自分のあり方は自分しだい』
?高額商品が売れないSSの被害者的発想の所長
「うちの客はみんな貧乏だから、高額商品なんか売れる訳が無い」・・・・
?な所長
『高額商品を買うような客層が来たくなる、そんな店作りをしていかなくては』
?な営業マン
「会社がべらぼうなノルマを掛けてくるから、達成できっこない」
?営業マン
『こんな数字、達成できる店はあまり無いだろう。達成したら目立つぞ』
?被害者的
「こんな寒いときに洗車なんか売れっこない、客が車から降りない」・・
?主体的SSマン
『こんな寒いときは、客は自分で洗車するのがつらいはずだ。チャンス!』
?
「昔はこれでよかったのに、今はだめだという、時代が悪いのだ」・・・・
?主体的で元気な熟年サラリーマン
『昔のようでは通用しなくなってきた。自分の何を変えなくてはならないのか』
?被害者的
「隣の店が安売りをする。だから俺の店が売れる訳が無い」・・・・・
?主体的
『隣の店が安売りを始めたのなら、私の店はかえって付加価値を高めてやろう』
?被害者的な人
「アイツにやれといったのに、やらなかった。悪いのはあいつだ」・・・・
?主体的
『やりもしないことを、やれといった自分の判断がまずかった』
?新幹線にパソコンを忘れたアホな男の、情けない被害者的なボヤキ
「忘れ物をしたのは、新幹線のイスの後ろに網の物入れがあるからだ、
あんなものがあるから、ついパソコンを入れてしまい、忘れ物をしてしまうのだ」
(アホ!)(*^_^*)
☆そろそろやめよう
一貫して言えるのは
?被害者的な発想は
「自分は悪くないのに、周りが悪いから自分は不幸(成功しない)なのだ」
ということ
この人たちはこれからも、間違いなく不幸であり続けるだろうし
失敗を続けるであろう
自分の不幸あるいは失敗の原因は、他人からの被害であるのだから
当然、自分は今のままでいい
だから
被害を与えるその他人(要因)が無くならなければ
不幸であり続けるのだから、失敗は当然なのだから
「自分から幸せになることはできない」
自ら成功することは無い
言い方を逆にすれば
他人から、会社から、社会から
自分のための「幸せ」「成功」を貰わなくては(与えられなければ)
幸せになれないし、成功もできない
宝くじに当たらなくては、幸せになれない、ということか
しかし
自分を取り巻いている他人、会社、社会は
自分のためにいる訳でも、ある訳でもない
それぞれが自律して生きているのだし、自立して動いている
そしてどんどん変化している
だから
その人が幸せになることはあり得ないし、失敗をし続ける
不幸であり、成功しない。「自分」は「変えない」のだから
自分を被害者にすることは (人のせいにすることは)
「自分を不幸にすることに他ならない」
“せい” されたその人も、不幸にする
誰も、誰かのせいで、自分の運命が決まるわけではない
(万が一そういうことがあるとしたら、それは避けようがない「事故」であったり
「狂気による犯罪」を受けた時のものだけであろう)
同じような状況下でも
それに対する正反対の発想の違いにより
その結果はまったく反対にな.る
「自分のおかれている状況は、自分自身が作り出したものだ」
という覚悟をしてしまい
不幸を感じている自分を、直すべき自分、変えるべき自分と捉え
自らの主体的な行動を起こしたときに
はじめて、
その状況を打破することができる
自らに因を認めたうえでの行動、でしか
事態は好転させることはできない
また長ったらしい文章を書いてしまった
ここまで書いたことは、自分自身にも言い聞かせながら書いた
だから
自分がいつもプラス発想できているわけではなくて
むしろ
被害者的発想に陥ることも、よくあることを承知の上で
自省の意味でこれを書いた
頑張らなくては
と、また思う
見事なまでの自己責任要求型かつ挑発的ポスター
ジャスコの中の中華料理屋にて