2018年10月02日(火曜日)
10.02.解ってしまうと学ぶ必要が無くなって、学ばない
この会社の従業員が450人を越しました。
アルバイト、パートさんが70人なので380人が社員です。
昨年に比べて65人増えました。
その内訳は新卒で62人、中途で10人が入社して、7人が退社しました。
ここ何年かこんな調子で増えてきました。
東証に上場したことが効いているのでしょうか。
人手不足のこのご時勢にもかかわらず本当にありがたいことです。
しかし人が増えてくると、昔からいた人は、
自然に上の方の役職になってきて、
部下も持つようになってきます。
しかし彼らがその役職に見合った能力が身に着いたとは限らず
組織がその役職にどうしても人を必要としたので
年月と経験で得た力で押し上げられて、上がってきたのです。
だから、
まだ力不足のまま役職付きになっているのですが、
なぜか、本人は、
その役職になったとたんに
その役職に見合った能力が
突然、自分の身に着いてしまったような錯覚を持つことがあります。
いわゆる「解ってしまった人」です。
いずれにしても、
その役職になったとたんに、
その役職に見合った能力が突然その人に着く訳がなく、
その役職になってから、自分に足りない能力を自覚して、
焦る気持ちを動力にして、
それはもう一生懸命学ぶしかない。
自らが「知らない」「出来ない」「判らない」ことを自覚して、
懸命に「知り」「出来るように」「判るように」努力をして、学ぶしかない。
しかし学ぶ前に、
能力が自分の身に着いてしまったような錯覚を持つと、
その人にとってはもう学ぶ必要が無いので、学ばない。
学んで本当の能力を身に着けることは無い。
組織の成長が速いと、そういうことが成長のブレーキになることが多いが、
もちろんそんなことで組織の成長を止める訳には行かない。
こんな場合は、まず、
その人がまだ「知らない」「出来ない」「判らない」ことを強く自覚させるか、
その人の本当の能力に見合った役職にとりあえず下げるしかない。
しかし、それは本人からすると他人からの「自己否定」につながる事であり、
受け入れられないこともあります。
滅多にないことですが、現場の意味が解っていないと、そういうこともあります。