谷 好通コラム

2001年02月17日(土曜日)

第26話 すごい人達

山本経営主催のYK懇話会は、まず創設者の山本博通氏の基調講演から始まった。山本氏の豊富な経験からの興味深い時事講和があり、参加者の発表が続く

 

 

最初に快洗隊を3SS展開している柴田石油の柴田社長、アイ・タックの私が洗車の話

 

藤野商事の藤野社長が多角ではなく“多核経営”の実践の話を
この会社はすごい、老舗とはこうあるべきと思わせる所がある
社長の頭が柔軟そのもの、新しい時代の先頭にいつもいる方だ

 

同社中村部長、滋賀石油の芝野本部長から車検の話をお聞きした。
車検をビジネスとして軌道に乗せる為には、大変な労力が必要である事、販売のノウハウなどの苦労話は、実践してこられた人達ならではのリアルな話であり、大変勉強になった
しかもこのお3人、お話がウマイ!
関西の人はみんな吉本出身ではないだろうかと思わせるほど話を面白く聞かせてくれる。もちろん皆さん、ためになる話ではあったが、面白い話で楽しませてくれただけでも、得したような気がした
(特に中村部長はほとんど芸人としても通用する…失礼)

 

続いてアイ・ユーの大川統括マネージャー。第5話元気な店、大阪中もずで紹介したすばらしい人。是非ご参照を

 

静岡虎屋商店の山崎社長、この人もすごい。車検のシステムはMICとかの説明も受けたが、「これなら自分で出来る」と自分で仕組みを作ってしまって、実績を出している。

 

板金もすごそうだ。色々自分で勉強して100万程度で道具とか塗料を揃えてしまい、毎月180万ぐらいの実績を出しているという事
板金は仕上りがうまいと口コミでどんどん仕事が入ってくる。うまくないと話にならない商売だ。
その意味でも自力でやって成功しているという事は“すごい“

 

板金はカーディーラーに出される場合が多い。
板金屋さんはどちらかというと店舗ではなく、通りから少し外れた“工場(こうば)”でやっている。だから客がそこへ直接仕事を持っていくことは少なく、カーディーラー経由で、結局、町の板金屋さんでやるケースが多かった。すなわち板金屋さんはディーラーの下請けで、そのぶん時間もかかったし、値段も高い。

 

そのディーラーも、車検が減ったり色々な理由で仕事が減ってきたので、板金も自分の中でやるようになってきた。いわゆる内製化である。
板金屋さんは結果的に仕事が無くなってきて、工場から店舗への脱皮、つまり自前で客を呼べるようにと考え、フランチャイズ(カーコンビニ倶楽部など)への加入が目立ってきた。

 

しかし、この手のフランチャイズ、加入金(人の話によると1000万クラスだそうだ)とか、ロイヤリティが結構高い。

 

今ガソリンスタンドもカーディテイリング(補修など)のビジネスに参加しようと一生懸命。
従来、時間と手間がかかる板金を、身近なガソリンスタンドが出来るようになれば、お客様にとって便利になり重宝していただける事は容易に想像できる
しかし、ガソリンスタンドにとっていままで経験の無い仕事なので、ついパッケージ化されているものに頼りがちになる
そんな状況の中で自力で“板金業”を立ち上げた人があったとは興味津々である
ある塗料メーカーに大変お世話になったとの事
いずれにしても大した物で、是非近々勉強に行くつもりである。

 

※つづく

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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