2001年01月29日(月曜日)
第8話 苦手なもの
だれだって苦手なものはある。
食べ物では“ししゃも”。
その他いろいろ。
その中でも、とりわけ苦手なのが女性。
「何をバカな」とおっしゃる声が聞こえてきそうだけど、これは正真正銘ホントの話。
小学校6年生の初恋を皮切りに、何度か“恋”をしたけれど、一度も恋の告白をした事がない。面と向かって“好きです”なんてとても言えなかった。
変な話だけど、なんかの拍子で手をつないで歩くような仲良しになっても、何故か“好き”という言葉は言えなかった。
でも、そんな風になった原因もよくわからない。
よく失恋のショックでコンプレックスを抱え込んでしまうなどと言う話を聞くが、何せ恋心を打ち明けたことがないのだから、傷心の・・・・なんてこともあまり記憶にない。
恋をしても、その子のことを眺めているだけ、考えるだけで十分に幸せであった。
ただ思い当たる事といえばひとつ。
中学生の時、いつものようにカバンを持って通学の途中、何気なく横を見たら駄菓子屋のガラス戸に私の姿が映っていた。
その姿かたちがわが目を疑う“でっ尻(デッチリと読む)”!
自らを決してカッコいい方などとは思ってはいなかったが、まさかデッチリであったとは。あの時の自分の姿は今でも覚えている。
今ではアホな事と思うがその瞬間のショックはかなりのものであった。あれがコンプレックスになったのだろうか?
とてもそうは思えないのだが。
いずれにしても、
いきがかりじょう、たまたま一つの部屋に女性と二人になったりすると、何を話していいか分からなくなってしまい、パニックというよりも、シラッとした感じになってしまう。
仮に相手が若い女性なんかだと、なおさら意識してしまって、もうほとんど苦痛に近い状態。
そうは言っても極端な話、相手がおばあちゃんとでも同じようになってしまうのだ。
だからスケベ心で過剰意識になってしまうわけでもない。
結局本人もよく分からない。
だから、私を困らせようとするなら、若い女性と一緒の部屋に閉じ込めてしまうといい。
最高の責め苦になるはず。
ナンチャッテ、調子のいい不謹慎な発言でした。