2023年01月03日(火曜日)
01.03.古典的、美味いラーメン屋と、不味いラーメン屋
繁盛し続けているラーメン屋さんのラーメンは必ず美味い。
また食べたいと思うほど、
その店のラーメンが美味いから、
また来て、また食べて、
また美味いと思うから、その店に行き続ける。
繁盛し続けているラーメン屋のお客様はリピーターが圧倒的に多い。
逆に、不味い(美味くない)ラーメンのラーメン屋は、
リピートするお客様が少ないので、遅かれ早かれ必ず潰れる。
たとえば、
人口十万人の町で、
この店の看板あるいはチラシなどを見てこの店に入ろうと思う人が、
1ケ月、人口の1%だとすると、
最初の一か月の来店客数は100人で、
その人達が食べたラーメンが美味しくなくて全員がリピートしなければ、
リピート率ゼロで、
最初の1年間の来店客は100人×12か月=1,200人で終わる。
あるいは、美味しくないと思ったその人が、
自分の家族や知り合いに「美味しくなかった」と言えば、
最初に来店する人の率が下がっていくので、
開店して時間が経つほど来店されるお客様の数が減ってきて、
いわゆる開店早々からジリ貧に陥って、
1年間も持たずに閉店する。
この手の店舗は、ラーメン屋さんに限らず、ものすごく多い。
しかし、
その店舗の土地家屋が元々店舗のオーナーの所有物であって、
地代、家賃が不要で、給料が家族だけの場合、
材料の仕入れと水道光熱費以外にキャッシュがほぼ外に出ていかないので、
材料費は売れる分だけを仕入れればいいので、
商売として行き詰まるまでには、それなりの時間がかかるが、必ず潰れる。
逆に、
出しているラーメンが美味かったとしたら、
そしてその店の町が人口10万人でその1%の人が店舗や看板を見て初来店すると、
初月は100人の来店があり、
80%の人が「美味い」と思って
3ケ月以内にリピートし続けたとすると、
4ケ月目と5ケ月目、6ケ月目の来店客数は180人/月となって、
7ケ月目と8ケ月目、9ケ月目には260人/月、
10ケ月目と11ケ月目、12ケ月目は320人/月
店を開いていればいるほどリピートのお客様が積み重なってきて、
(100人×3か月)+(180人×3か月)+(260人×3か月)+(320人×3か月)となり、
最初の一年で
300人+540人+840人+1060人=2,740人となって、
美味いラーメンのラーメン屋は大繁盛店となり、
1年経った時には、ひと月に400人の来店客があり、
そのうちの新規のお客様は相変わらず100人とすれば、300人がリピート客なので、
1年目時点でのリピート客率は300/400だから75%だということになる。
(かなり無茶苦茶な乱暴な計算です。)
だから、繁盛店が出来るかどうかは、
リピート率が高いか低いかの差でしかないともいえる。
販売促進策として告知行為で新規客をいかに多く集客したとしても、
その上でリピート率が低ければ、
逆に、
その店のラーメンがいかに不味いかを広めるだけの事になり、
その不味いラーメン屋の寿命をより短くするだけの結果になる。
ラーメンが美味いか不味いかだけが、
ラーメン屋の店舗としての命運を決めると言っても、言い過ぎではない。
立地も、店舗の立派さも、看板のでかさも、接客の良さも、告知の大きさ・強さも、
そのラーメン屋の繁盛ぶりの程度にわずかに影響を与えるだけで、
決定的な要素にはなり得ない。
ましてや、値段の安さは、美味さと反比例する印象もあり、
安さをアピールする美味いラーメン屋など見たこともない。
ラーメンの価値そのものである美味さは、
その店の店主などのスタッフの腕と感性で決まる。
材料そのものは一般に売られているものばかりでも、
その選択と調理の腕で、
出来上がったラーメンという一つの作品の価値、美味さはまるで変るのだ。
その事をよく知っているラーメン好きは、店舗を選ぶ醍醐味をよく知っている。
KeePerコーティングを求めるお客様が、
KeePerの施工技術が上手い店舗を探しているのと同じように。
KeePerの良さを知っているお客様は、
施工技術の差によってKeePerの価値も変わる事をよく知っていて、
自らの愛する車に、上手い(美味い)KeePerをまとわせてやろうと、
色々と選択の要素を調べて、選びます。
その場合、値引きを売り物にしている店舗は最初か外れる傾向があります。
15年位前から10年前くらいまで
この美味いラーメン屋と不味いラーメン屋の話を、
KeePerコーティングの施工技術の上達の必要性にかけてよく話してきました。
だから、この話を知っている人は、
もう、会社の指導的な立場におられる方が多いと思います。
新しい年が始まるにあたって、
久しぶりに、書いてみました。
古びた話であることは承知の上で、あえて、久しぶりに長々と書いてみました。