2023年06月17日(土曜日)
06.17.くさい方が勝つワオキツネザルが次のスターかもしれない。
動物界には歴代のスターがいて、
古くは「エリマキトカゲ」とか「ラッコ」とか、
その姿や行動が人から見ると面白おかしくて、
テレビが取り上げると、子供たちを中心に話題になり
その映像が色々な場面で頻繁に使われ、
コマーシャルにまで使分れ、
各種のグッズまでが飛ぶように売れる。
その中でも不動のトップスターは「パンダ」だろう。
最近も一頭のパンダを中国に返還するニュースがよく流れていた。
スターの動物たちは、
その姿かたちが誰でも好きになるような可愛さだったり、
その動きが滑稽だったりして皆が面白がってスターになった。
しかし、そんな変わった動物でなくても、
ペットの「犬」や「猫」は、
YouTubeの世界では数えきれないほどの投稿があって、
トップスターの常連です。
私の中での動物のスターは、実は「ワオキツネザル」で、
マダガスカルに棲んでいるサルで、
昔から知っていた時には数が多くて、まるで野良犬のように、
街の中にまで群れがいっぱいいるような絵が当たり前の存在だと思っていたが、
残念ながら、今は絶滅危惧種に指定されるほど希少な存在になっているようだ。
Webサイト「ANIMAL FACTS」より転載
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ワオキツネザル【生態と特徴】
ひなたぼっこ大好きなマダガスカルの動物
絶滅危惧種 ワオキツネザルの特徴・誕生から群れ生活、寿命までわかる記事
映画で大人気となったワオキツネザル。しま模様のしっぽをゆらし陽気におどるおちゃめな動物として描かれていました。
実際のところワオキツネザルたちはどのような生活を送っているのでしょうか?
この記事はワオキツネザルの生息地や名前の由来、繁殖から寿命までワオキツネザルの生態と特徴を徹底解説!
知っていると思わず言いたくなる「おもしろ・かわいい」ワオキツネザルの豆知識をお届けします。
アフリカの東に浮かぶマダガスカル島にのみ生息しています。
乾燥した森からマングローブまでさまざまな場所に適応できる順応性の高い動物です。
体重3kgほどの小さな体ですが、体長より長いしま模様の尾が目をひきます。
群れのなかまと木の上で過ごすことが多く、ときに地上におり尾を高くあげて移動します。
おもに葉や花などの植物を食べるサルです。
- IUCNレッドリスト 危機(EN)
- CITES 附属書Ⅰ
- 生息 マダガスカル島 2000頭
- 体長 40cm
- 体重 3kg
- 尾長 50cm
絶滅の危機にひんしています
ワオキツネザルの生息地は森林破壊により分断されました。
さらに食肉・ペット用の密猟がワオキツネザル減少に拍車をかけています。
ワオキツネザルが100頭以上確認されている分布域は8か所のみ。
大半は保護区や国立公園に指定されています。
一方で群れの移動がないため遺伝子多様性に乏しく、
増加の見込みは大きくありません。
2017年の調査において、ワオキツネザル生息数は2000~2400頭。
2000年と比して95%減少したと報告されています。
ワオキツネザルは絶滅のおそれがきわめて高い動物(IUCNレッドリスト危機)です。
近い将来、深刻な危機(CR)へと移行する可能性があると発表しています。
また、ワシントン条約附属書Ⅰに指定されているため、国際間取引はきびしく規制されています。
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ということは
2017年に生息数が2,000~2,400頭であって、
2000年のそれに比べると95%減少している。とすると、
2017年の2,000~2,400頭が
2000年の生息数の5%に当たる訳だから、
2000年には
マダガスカル島に
ワオキツネザルが約40,000頭~50,000頭もいたということになる。
私が以前持っていた
「まるで野良犬のように、街の中にまで群れがいっぱいいるような・・」は、
その頃の写真を見た印象だったのだろう。
それが6年前の2017年には20分の一になってしまい、
2023年の今は、いったい何頭のワオキツネザルが生き残っているのだろう。
とても心配になる。
さらに、Webサイト「ANIMAL FACTS」より転載
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ワオキツネザルの生態
キツネザルは樹上生活をする動物。
ワオキツネザルも多くの時間を木の上で過ごします。
一方で、キツネザルのなかでは地上におりることが多く、
尾を高くゆらしながら歩いたり、岩場をぴょんぴょん跳ねたりします。
食事はおもに植物(木の葉や花、果実など)ときに昆虫も食べます。
メスが強い!ワオキツネザルの群れ
ワオキツネザルの群れはメスが優位。
数頭のちいさな群れから20頭以上のおおきな群れまで確認されています。
尾やグルーミングだけでなく、表情や声でもコミュニケーションをとりながら暮らしています。
縄張りを守るのはメスの役割。
ワオキツネザルの雌雄は外見上大きな差がありません。
判別は難しいですが、強そうな方がメスかもしれませんね。
ワオキツネザルの戦い「臭さ」が決め手
ワオキツネザルの群れのオスには順位があります。
優位なオスはメスに近づくことが許されますが、弱いオスはメスに近づけず強いオスのあとを追うように行動します。
しかし、繁殖期になるとオス同士はメスをめぐる激しい争いをくりひろげます。
ワオキツネザルは1頭1頭異なる「におい」を発します。
雌雄ともに体臭をはなちますが、オスは手首と脇下の分泌腺がメスより発達しています。
自慢の長い尾に手首をこすりつける姿は、まさに香水をつけているようです。
ワオキツネザルの体臭はホルモンを含むと強烈になります。
オスの場合は激臭であればあるほど健全で男らしいことを意味するといわれています。
発情の季節、ライバルに出くわしたオスのワオキツネザルは
しっぽや手首を振りかざし自分の強さ(におい)をアピール!
一瞬にして勝敗が決まるというユニークな戦いです。
とはいえ、においで決着がつかない場合は取っ組み合いがはじまります。
意外にもケガの絶えない動物のひとつです。
日光浴|ワオキツネザルの体温調節
ところで、ワオキツネザルのこんなポーズ、見たことありませんか?
太陽にむかって体をひろげ、ひなたぼっこをしているワオキツネザルです。
体温調節が苦手なワオキツネザルは太陽の熱を利用して体をあたためます。
安全が確保された動物園だから、ではなく、野生ワオキツネザルも日常的に日光浴をおこなっています。
動物園では天気の良い日におとずれるとワオキツネザルの日光浴を見れる確率アップです。
連れ添ってひなたぼっこする姿に癒されます。
さむい季節には、愛知県・日本モンキーセンターや兵庫県・神戸どうぶつ王国等ストーブを設置し、暖をとるワオキツネザルが風物詩になっている動物園もあります。
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ワオキツネザルは、メスの方が体が大きくて強いそうだ。
縄張り争いの戦いもメスの方がするのだそうだ。
霊長類のみならず、哺乳類の中でも珍しい存在。
で、
日向ぼっこが好きで、
私が、気に入ったのは、
オスの争いでは、「くさい方が勝ち」というのが最高だ。
こんなのは初めて聞いた。
「くっさい方が勝ち」とは、瞬間的に勝負が決まって、最高だ。
お互いににおいをかいで、
自分より相手の方がくさかったら自分が負けで、
相手が自分より大して臭くなかったら自分の勝ちになるとは、
むちゃくちゃ平和でいい。ワオキツネザル、大好きだ。
臭いが勝ち。次の大スター間違いなしです。