2024年09月01日(日曜日)
09.01.未来的合理性の「元気の郷」と、 原稿の続き その②
今日から9月1日、台風10号での激動の8月が終わっても、
まだ熱帯低気圧に変わっただけで、大気が不安定で、
大雨の危険性を残したままの9月のスタートです。
関東、関西はまずまずの好調のスタートですが、
これから線状降水帯の大雨が心配な中部の店舗はまだイマイチのようです。
今日は、大府事務所の近くにある「元気の郷」に行きました。
「元気の郷」とは、JAが主催する”道の駅”のようなもので、
地元の農家や漁師に関連する商店が「直売」を売り物にして多数出店している。
いわゆる「産直」の大きなセンターのようなもので、ものすごく繁盛している。
安いかどうかは私には分らないが、
商品が、特に野菜が新鮮で素晴らしい(‥らしい)。
意外に小売りマージンの高い
スーパーマーケットより、
商品ロスが恐ろしく多い超大量商品積み上げの立派なモールよりも
造った人に最も近い「産直」が、「新鮮」「割安」、
一番未来的で合理的であるような気がしてくる「元気の郷」です。
「元気の郷」で買ったエビフライとカニクリームコロッケで昼ご飯。
私より一つ上のカンチャンの家に住む「きなこ」
昨日書き始めた「カーコーティング」についての原稿の続き
その②「車そのものを大切にする意味でのキレイさを求めている。」
私がガソリンスタンドの運営で起業して間もない約40年前に買った当時の最新式門型洗車機には「水垢落とし洗車」の機能が付いていた。
だから、ひいきのお客様が買ったばかりの新車のセドリックに早速このサービスを「これはすごくいいですよ」と確信をもって提供した。しかし、この「水垢落とし洗車」をかけたら、白い新車のセドリックは、白いのは当然だったが、「艶」が無くなって白い艶消しのセドリックになっていた。私は何が起きたのか分からず、何かの気のせいだろうとお客様にお返しした。が、さすがにお客様も何か変だと思われたのか、翌日その白いセドリックを持って来られた。私は「そうですね、じゃあもう一度「水垢落とし洗車」にかけてみましょう。」とまた洗車機に掛けたのだが、艶消し状態はまったく改善されずに、むしろひどくなったような気がした。だから、手掛けの固形WAXをかけて、少しは艶が出た状態にして何とかお返しした。
後になって勉強し、理解したのは、この洗車機の水垢取り洗車では、頑固な水垢(汚れたWAX)を落とす為に強アルカリの苛性ソーダ(NaOH)を高濃度でボディに掛け、強力な回転ブラシで擦ったので、水垢が落ちると同時に塗装の油分まで落としてしまってパサパサになり「艶がなくなってしまった」のです。(この危険なサービスは、はるか昔に無くなっている。)
この経験から、「水垢を落とす」ために、塗装そのものを痛めたのでは本末転倒であり、やるべきではないという事。お客様は見た目だけではなく、車そのものを大切にする意味でのキレイさを求めているということを学んだ。
「塗装面改善の方向性」という名前の特許があった。
この経験から、当時あったケミカルと道具を使って「水垢取りの作業」と「塗装を守る方法」を考えて、その一連の技術を「塗装面改善の方向性」という文章にまとめ特許登録の為の申請を行った。特許は、それに類似の技術がなければとりあえず登録されたので、「塗装面改善の方向性」という奇妙な名前の特許が一時存在したのです。その考え方が「カーコーティングは塗装そのものを守る為の犠牲被膜であるべき」という今のKeePerの在り方の基礎になっています。しかし、もうはるか昔の話なので、その特許自体はずいぶん昔に有効期限を過ぎて無くなっています。
当時はむしろ異端であった。
しかし、当時は「磨き優位」のカーコーティング全盛の頃であり、塗装は磨き削ってでも鏡面平滑を造り出して、それを守るのがカーコーティングの役目であると考えられていた。「カーコーティングは塗装を守る為の犠牲被膜」という今では当たり前になっている考え方は、むしろ異端であったです。しかし、研磨+コーティングは文字通り塗装を磨き削るので、そんなに何度も何度も同じ塗装に対して施工できません。
しかし、「お客様は見た目だけではなく、車そのものを大切にする意味でのキレイさを求めている。」ので、車をキレイに長く乗ろうとしている多くの人が、繰り返すことの出来る「犠牲被膜type」のコーティングを選択し、今では、世の中に急速に広まっているのです。
今日の「元気の郷」からの台風10号後の青空。
明日から猛ダッシュです。