2025年01月26日(日曜日)
01.26. 相手に伝わるか。あるいは相手になり切れるか。
私は企画スタッフ達からその制作物についての相談をよく受けます。
難しいのは、新しいコンセプトの商品やサービス商品の案内に係る制作物で、
その新しい商品とは、
まず。
1.水を使わず高品質の洗車が出来る「ドライWASHキット」。
a・水を使うことが出来ないマンションの駐車場などに停めている車の洗車。
b・洗車好きの人に、プロ品質の傷なし・水無し洗車を実現。
c・EV或いはPHEVの急速充電中に、水を使わない高品質洗車の商品化。
・
私は当初、
a・が、
この商品の一番大きなメリットだと思いました。
特に洗車難民と言われる東京の人たちの為に、役に立てるだろうと。
しかし、東京いろんな人の話を聞くうちに、
タワーマンションなんかの場合、駐車場の多くはは機械式で、
水無しでも、洗車の行為そのものが出来ない。そんな人が多いと分かりました。
そこで、
C・が、
未来的にも有用ではないかと思って、
名古屋の真ん中に近いLABO大須店で、
こんなアピールを外に向かってやってみました。
しかし、この広告を見て、
充電をしながらの洗車をやってくれたのは、三か月間でたった2台。
まだ、その需要はほとんどゼロに近かかったようだ。
では、
b・洗車好きの人に、プロ品質の傷なし・水無し洗車を実現。 これはどうか。
実はシンガポールでのKeePer LABO1号店で、
ドライWASHをメニューに入れて見たのです。
LABOシンガポール店は、ドライブショップの駐車場の中に有って、
排水設備がなく水が使えません。
だから、ちょうどいいと思ったのですが、ぜんぜんダメでした。
聞くと、シンガポールでは水の事情が悪く、なかなか水が使えないのですが、
洗車業者はものすごく多く、
”レベルの低い洗車業者”は、水をあまり使わず”、車に傷が着くということで、
ドライWASHとは程度の低い洗車屋がやる「質の悪い洗車の代名詞」らしい。
そのシンガポールで、ドライWASHが売れる訳がない。
では、どうするのか。
日本はシンガポールとは違うとは思うが、日本でやったとしても、
このままでは、プラスのイメージより、マイナスのイメージが先行しそうだ。
だったら、b・のイメージを、
名前を変えて、高品質の商品イメージをダイレクトに与えるよう
名前と商品イメージをどう造っていくのか、もう、一年がかりかで考え続けている。
もう一つは、新時代の「ビビらないウィンドガラスの超撥水コート」。
特長は、
1. 脱フッ素。2.完璧なビビり防止、3.フッ素に近い長寿長、4.明快な視野・
この新商品を、どの部分を最大のメリットとしてアピールしていくべきか。
商品の特性。メリット&デメリット。
撥水力の性能。ビビり防止の寿命。長寿命のエビデンス。などを揃えながら、
来る新発売の準備を重ねています。
1.は、当然大切な部分なのできちんと表現する。
2. 完璧なビビり防止をメインに持ってくるなら「スムーズワイプKeePer」
3. ならば、ロングライフシリコンワイプKeePer」
4. ならばクリアビューKeePer。(これはクリンビューに被るかもしれない。)
このウィンドコーティングは、
ガラスに大きな定着力を持つフッ素が、
環境的な要請から遠くない将来使えなくなるので、
長寿命タイプのシリコンタイプ撥水コートの開発に目途が付いた。
フッ素タイプの撥水コートにつきものであったビビリ解消を強調するのなら、
「スムーズKeePer」か、「アンチビビリKeePer」か、
或いは、
ロングタイプといっても所詮フッ素タイプには負けるので、
いっそ開き直ったように「ロングライフシリコンワイプKeePer」もありか。
いろいろと考える。2~3か月が実際の寿命なので、
洗車とのセットで、むしろ洗車を主人公にして
「ウィンドビビリレス洗車」とするか。「窓ビビリレス洗車」か。
何を、どう表現して、お客様という「相手」に伝えるのか。
相手に有効に伝えるには、
相手になりきることが一番の早道であり、唯一の方法かもしれない。
相手になりきることは、ふと掴んだ時には簡単にできるが、
そこまで行くのには、どうしても、膨大な試行錯誤が必要なのです。
しかし今日、見に行った「猫展」は、
猫好きしか見に行かないだろうから、
どの作品を見ても、全部、すごく可愛くて、何点も買ってしまいました。
「猫好きが造った作品」の「猫展」は、
猫好きしか来ないので、
相手の気持ちになりきって、
なんて面倒な事をしなくても、オールOKです。
なぜかタコをくわえている猫のパッグ
そのバッグの裏側の猫もタコをくわえている。
意味は分からない。
猫のマグカップ
猫の一輪挿し。 背中に花を挿す。