谷 好通コラム

2025年04月15日(火曜日)

04.15. 蒲郡竹島水族館の黄昏の深海→Twilight Deep Sea

今日は何年ぶりかで平日の休暇です。
しかも火曜日で、KeePer LABO店舗はほとんどの店が定休日。
だから何もしないか、どこかに遊びに行くか。
普通の平日に遊びに行けば、
ほとんどどんな観光地に行ってもガラガラなので、きっと選び放題だ。

 

起業してから何十年もずっと土日には休まず、
この会社は昔から火曜日が定休日なので、
私も、休んでも火曜日と決まっていた。
しかし会社が大きくなるにつれて、
私が会社の者としてお会いするお客様が土日休みの人が多くなってきたので、
自分も土日のどちらかに休むようになっている。
しかし土日はどこへ行っても混んでいるので、特に観光地には近づかなかった。

 

何年ぶりかの平日の休日
どこへ行こうか、いろいろ考えて、
蒲郡の「竹島水族館」に行こうと決めました。
この水族館は、昔、入場客が少なく潰れそうになっていたのを、
若い責任者が、飼育係のキャラクターを前面に押し出す企展示特徴を出し、
それがSNSなどでの評判が爆発し、
評判が評判を呼んで、劇的に入場者が増え、
見事に復活したことで有名です。

 

その竹島水族館が、最近リニューアルしたらしい、
それがマスコミやSNSなどでニュースになって、さらに入場者が増えて、
土日はずいぶん並ばなくては入れない混雑のようでした。
だから、平日の今日はチャンス。
しかも学生だらけの春休みも終わっているし
蒲郡の竹島水族館に、行って見ようと思います。

 

蒲郡までは国道23号線で約1時間20分。
到着した竹島水族館はガラガラでした。
というより、水族館の建物の前の駐車場が封鎖されていて、
ちょっと離れた広い駐車場に停めなくてはならず、
それがよく分からなかったので、一瞬、ガラガラに見えたのでしょう。
チケット売場にも、客は誰もいなかったのですが、
多分、土日には行列が出来るのでしょう。
行列整理の為であろうか、ジグザグにバリケードが置いてありました。
やはり、土日には相当な行列が想像されます。

 

入場は新館の方からで、新館は深海水族館になっていて、
建物の折れ曲がった入口から中に入ると、すぐ深海の暗さになり、
野外の明るさから、突然、深海の暗さになると目が慣れていないので、
一瞬、真っ暗になったような気がして頭がクラクラしました。
それも観客の意表を突く演出なのかもしれませんが
目が弱い人間にはずいぶんつらい演出です。

 

雪国の玄関に前に風除室があるように、
深海の暗さの前に「光徐室」のような、
半分ぐらいの暗さの展示の部屋があると良いのでないかと思いました。

 

しかし深海水族館というだけあって、
暗い空間の中に大掛かりな水槽があって、
その大水槽を真下から見られる興味深い仕掛けがしてありました。
深海ザメなどが泳ぐ影を、
下から見るのは何を表現したいのかよく解ります。
深海(100~数百m程度)から見た深海魚たちの、
微かな光だけを感じる暗い海面に浮かぶ”黒い影”は、
(黄昏の深海→→Twilight Deep Sea)
深海の幻想的な光景の象徴でしょう。

 

しかし同時に、タカアシガニ(深海1000m程度に住む)まで下から見えるのは、
如何にも、これが水槽候(すいそう そうろう)で、
深海ザメなど深海に棲む魚たちの暗いシルエットだけでは、
地味過ぎるのはよく分かりますが、
この水族館のタカアシガニ展示は、
その供給にも恵まれて、国内随一といえるほど素晴らしいものですが、
しかし、だからといって
非現実の絵を持ち込むのは、そんな地味な表現までぶち壊しにするだけで、
莫大な費用を掛ける意味がかえってなくなります、

 

新館の深海水族館の展示は、正直ちょっと拍子抜けでした。
新館は、この力の入った展示に集中する事に全力を使ったのでしょうか。
あとは、
カピバラ、アシカ、カワウソの展示がリニューアルしていただけです。

 

元々の旧館には、小型、中型の水槽が並んでいるだけで、
その展示が独特で大評判だったのですが、
私も本当に素晴らしいと思ったいたのですが、
多くの水族館が象徴としているような立派な巨大水槽が有りません。
それが、竹島水族館の長年のコンプレックスだったのかもしれません。

 

竹島水族館の今の大繁栄を実現した
個性的なたくさん中小水槽の独自性で稼いだ莫大な利益を、
ひょっとしたら、長年の夢であった巨大水槽、
それも深海の下からの深海魚の影を見せるという
独自性を持った巨大水槽に絞った
そんなリニューアルだったのかもしれません。

 

しかし、深海の海底を這うタカアシガニは、
深海の下(底)からの影を見せる展示の絵に無理して入れるべきではなかった。
せっかくの独自性、世界中どこにもない独自性、
深海魚の下からの影を見せるという独自性を持った巨大水槽の中で、
タカアシガニは深海底を這わせておくべきだった。と思うのです。

 

じきに旧館に入って、
その独自性あふれるたくさんの中小水槽の展示は見事であり健在でした、
子供でも魚に触れるプールとか、嗜好を凝らした展示も健在でした。
竹島水族館は、これからもきっと大人気者でしょう。

 

私の深海水槽に対する展示方法の文句など、
小姑じみた小うるさい余計なクレームであり、何ら気にする事は無いのですが、
それでも、私のような性格の悪いカスハラ寸前のクレーマーはなお、
「タカアシガニは下から見せるべきではなかった。」とブツブツ言うのでした。

今日の、私のしょうもない平日の休日でした。

 

今日は写真がありません。
見るのに熱中してしまい、撮り忘れました。

 

 

追伸

一昨日、38号車KeePer CERUMOが
16号車ARTAさん、12号車TEAM IMPULさんの2台を

レーススタート直後、潰してしまいました。本当に申し訳ありませんでした。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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