谷 好通コラム

2025年05月06日(火曜日)

05.06. ティッピングポイント・不可逆的臨界点 あるいは

ティッピングポイント(tipping point)とは、
日本語に訳すと不可逆的(後戻りできない)臨界点とか、転換点などと言う。

 

ティッピングポイントの解説を見ると、
特定の現象がある閾値を超えた瞬間に、急激に変化が起きる現象
※「閾値」とは、ある反応を起こさせる刺激の最小値を指す。
ティッピングポイントとは、特定の現象がある閾値を超えた瞬間に、
急激に変化が起きる現象のことを指します。

 

この概念は社会、環境、経済などさまざまな分野で用いられています。
例えば、社会運動やトレンドがティッピングポイントに達すると、
一部の人々の行動が広がり、指数関数的に影響を及ぼすことがあります。
この過程は、少数の支持から多数の人々へと移行することが特徴です。

 

この言葉は環境問題を考える時によく使われるので、
その観点からの解説を探すと、
—————————————————————————–
物事がある一定の条件を超えると一気に拡がる現象をさし、
一般的には「転換点」と訳される。気候変動問題については、
この転換点を過ぎると、気候変動が一気に進む恐れがあることが指摘されている。
ただし、この転換点はひとつのものではなく、
氷河の崩壊や融解、森林火災や永久凍土の融解などによる二酸化炭素の放出、
海洋の酸性化による海洋生態系の崩壊など複数の現象に関連し、
それらの相互作用により気候変動が加速するとされている。
ティッピングポイントがいつ到来するかについては、
必ずしも科学的に一致した見解はないが、
IPCCが警告する、産業革命以降の地球温度の1.5度Cの上昇を超えると
その可能性が高いと言われている。
ただし、一部の現象については、
すでにこの転換点を超えているとの見方もある。(2022年3月作成)

と、ここまではネットで調べたことの丸写しです。

 

 

いずれにしても、
環境問題を考えた場合。
今が正に、そのティッピングポイントの真っ最中にいて、
もう後戻りできない点を越してしまうかどうかの瀬戸際であり、
ひょっとしたら、
人類滅亡のティッピングポイントの分かれ目を、
トランプ大統領の出現がそれを越してしまったのかも知れません。

 

そんなことは、今ここで、どうこう言ってもどうしようもありませんが、
人類滅亡のティッピングポイントは、他にもいくつもあって、
原水爆の存在そのものがいくつかの閾値の到達と偶然の重なりで、
容易にティッピングポイントを越すでしょう。
あるいはAIの急速な発達が、人類を滅ぼす方向性を持たないとは限りません。
確率的には限りなくゼロに近くともゼロではありません。

 

あの車いすの天才科学者スティーブン・ホーキンスが、
人類はその存続の為に、他の惑星に移住すべきだと言っていました。
人類は地球上に留まって繁栄し続ける事に悲観的だったという意味でしょうか。

 

以下、ホーキング博士:
わたし個人としては、宇宙開発をもっと追究したいですね。
もちろん最終的な目標は、移住に適した惑星に人類を入植させることです。
われわれは、もはや引き返せないところまで来てしまいました。
地球という星はすでに狭すぎるのです。
世界の人口は危険なまでの速さで増えつつあり、
人類が滅亡する危険すらあります。
環境破壊や壊滅的な核戦争の結果、自滅するのかもしれません。
だとしても、人類があと1,000年生き延びようとするなら、
別の生き方を積極的に模索してゆく必要があります。

 

 

ティッピングポイントには、
ビジネス面において、もう一つの意味があります。

Tipティッピング (使えそうなループを見つけて最大化する。)
Dominate・支配 (圧倒的な差をつけて一番になる。)

この話については、またあした。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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