2025年07月27日(日曜日)
07.27.まるで支配者のように、励まし、慰労して廻るなんてダメです。
昔、KeePer LABOがまだ10店舗とか
あるいは何十店舗ぐらいしかない頃までは、
私は毎週の土曜日と日曜日を、好きで店舗を廻っていました。
初期の頃の店舗の頃のスタッフは、私は毎週やって来たと言います。
あの頃は、会社の主である私が
店舗の皆と仕事の時間を共有すること自体に意味がありました。
それでどの店舗がどんな状態なのか、
お客様との関係がどうなのかを理解していて、
だから、今何をすべきなのか、これからどうすべきなのかを
リアルタイムで考えることが出来ました。
しかし、
店舗がだんだん増え、
店舗に沢山行くことになってくると
店舗に行くこと自体が、物理的に大変になってくると
「仕事の時間を共有して同じ視点から物事を考える」という目的が無理になり、
行くことそのものが目的のようになってきて、
まるで、
トップが現場を「巡回」して、
現場のスタッフ達に声をかけて
「励まし」「慰労」しているみたいになってきました。
これは、まったく無駄であるだけでなく、危険な行動です。
トップが現場に対してやることは、
その現場の管理監督者がやることをお手本になるので、
現場を集約する「地域担当者」や「部長あたり」までが、
店舗を「巡回」「励まし」、「慰労」して廻るようになってしまいます。
まるで「支配者の手下」のように。
これは全くダメです。
一番やってはいけない事です。
現場・店舗を集約する「地域担当者」や「部長」は、
現場と時間を共有して、
一緒に状況や問題を共有し、解決していく役割なので、
まるで「支配者」のように、
店舗を「巡回」「励まし」「慰労」して廻るなんてことをやっていては、
やるべき仕事が出来る訳がありません。
そういう勘違いをしている者の特徴は、
とにかく車の走行距離が異常に回ります。
こういう勘違いの支配者もどきは、
現場間を運転している時間ばかりが長くなって、本来の仕事をしていません。
しかし、もちろん本人は、
すごく仕事をしている充実感を持っています。
会社のトップがその店舗に行く目的は、
あくまでも現場と仕事の時間を共有して質問し、状況を把握し、考える為です。
トップが、支配者がごとく自己満足の為に
店舗を「巡回訪問し」「励まし」、「慰労」して廻るなんてことをやっていては、
トップの部下である管理職の者たちに重大な勘違いをさせるだけです。
トップの行動は管理職たちの行動の手本になるので、
部下たちに間違った手本を示すことになって、
重大な勘違いをさせてしまいます。
その間違いに気が付いたのは、
東京とか、関西とか、九州とか、北海道とか
遠い所に行って、店舗に何軒かに行った時が重なった時です。
私はどこに行くにも、自分でレンタカーを借りたりして
自分で運転して行ったのです。
が、ある時から
特に東京では、道が分からなかったし、
地元の人の「あの道はこの時間、絶望的に混む」等の事情を知らない事は
東京の道を行くには致命的だったので、
関東の人に迎えに来てもらって、
関東の人に店舗に連れて行ってもらうようになってからです。
私は助手席(あるいは後席)に乗って、
会社の管理職を運転手にして店舗に行く形になったのです。
最初の頃は気が付きませんでしたが、
これって、
まるで「支配者」のように、
店舗を「巡回」「励まし」「慰労」して廻るなんて事そのものです。
このように思えてきた頃、
私が体調を崩して事もあって、
余計に自分の手で店舗に行けなくなってきたことと重なって、
店舗にいっぱい行くことをやめました。
それでも、どうしても見たいことがあったり、
話を聞いてみたいことがあり、
確認したいことがあったりすると行きます。
でも、もう誰かに連れて行ってもらう事は極力しません。
会社の組織が大きくなっていくという事は、
色んな行動が変わって行かなくてはいけない事を、
最近いっぱい勉強します。
ただ単に店舗を増やしたり、
人数を多くするだけでは、組織は大きくなって行けません。
今、大きな節目に来ている事をしみじみ思います。
今日はどうしても聞きたい事があって、LABO東郷店に行ってきました。
LABO東郷店は受け入れにおいても、
接客受注についても絶対大丈夫なのですが、
6月の実績が妙に低いので、その要因をどうしても見つけたかったのです。
東郷店がある愛知県東郷町は、
トヨタ自動車の本拠地豊田市に隣接した街で、
トヨタ自動車の一次下請け、一次協力工場が密集している町で、
豊田市の店舗と傾向が連動するのですが、
今月はちょっとおかしいのです。
何か変だと思って、木村店長に色々話を聞きたかったのですが、
彼曰くは「6月は、新車がすごく少なかった。」ぐらいで、
特に気が付いたような事はないそうです。
しかし、久しぶりに行ったので、
ちょっとした約束をしてきました。
実際の店舗に行くと、何かありそうに思えても、意外と何もなく、
また、その逆もあります。
いずれにしても、やっぱり店舗には実際に行かないと何も分かりません。
だから、まるで「支配者」のように、
店舗を「巡回」「励まし」「慰労」して廻るなんてことにならないように、
決してならないように、
自らを律しながら、やっぱり、店舗には行きたいと思ったのでした。
木村店長。まつだ君。
みぎょうさん、あおき君。
くめ君、ゆりくさ君。
今日も、猛暑です。
ちょっと寄り道をしていたら、こんな夕陽になってしまいました。