2025年08月23日(土曜日)
08.23.自分が主人公であるという錯覚。主人公でありたいという欲求。
事業が成長して拡大する時、組織も大きくなって行く。
組織全体が大きくなって行くと、
それを構成する一つ一つの内部組織も大きくなって、しかも多くなって行く。
その組織を構成していた一人一人の人が「長」になって、
しかも、組織全体が大きく成長していく時には必ず「成功」が伴うので、
その成功に対して、
外部からの賛美があり、或いは「おだて」がある。
すると「長」となった構成員一人一人が成功者となって、自己肯定が始まる。
この一人一人の自己肯定が意外と厄介で、
自己肯定とは、今の自分を肯定する事なので、
成長の為には絶対に必要な「自己否定≒反省」をしなくなって、
その人は自信たっぷりで、
もう成長も、発展もしなくなってしまうのです。
そんな人が多くなった組織は、
それぞれが自信たっぷりに勝手なことをやり始めて、
組織全体の行動としては一体性も一貫性もなく
一気に、自己肯定者ばかりがうごめく陳腐な集団に化してしまいます。
この状態から脱して、
みんなが、また自己否定(現状否定)して成長し始めるのには、
大きなカルチャーショックか、
失敗か、新しい段階の発見か、
たとえば、
チョウやセミなどの昆虫が、
幼虫(イモムシ)→蛹(サナギ)→成虫と変態していくような、
自らの古い体を溶かして全否定するような
自己否定=自己破壊と、新しい体を創り出していく創造が必要です。
会社の成長とは、
実は、この段階を何回超えられるかの勝負。とも言えます。
人は、自分が主人公であるという錯覚。
或いは主人公でありたい欲求があるので、
自分が所属している大きな組織の全体の成功があると、
その全体を構成している一部の組織の長が、
周りからの称賛に反応して、
自分が、その成功の主人公になってしまう勘違いは、仕方ありません。
そう思えてしまうのは仕方ありません。
人は、褒められてなおかつ本気で謙遜出来るものではありません。
特に、何かを売り込むには、相手を褒めるに勝る方法はありません。
真剣に褒めちぎります。
すると、本人は褒められていること自体は否定しても、
褒めてくる相手をも否定する事は決してなく、
相手を肯定すると同時に、満足を伴う自己肯定もひそかに噛み締めます。
皆が自己肯定をしてしまうと、その会社の成長はそこで終わりです。
現状をみんなが肯定してしまって今がいいのですから、
成長すること、つまり、
変わって行くような事、変化は”無用”であるということです。
しかし、時代は刻々と変わって行くので、
現状肯定は長く続かず、すぐに時代遅れの衰退につながります。
あっという間です。
それぞれが、それぞれのポジションで、
その会社・組織が成功すれば、
それぞれのポジションとしての自分も成功者であるように思えますが、
そして、周りの他の皆さんもそのように扱ってきますが、
残念ながら、まったくそうではなく、
全体として成功しただけで、
その成功を、組織を構成する一人一人が、
自己肯定に結びつけるのは勘違いであり、きわめて危険です。
だから、ここから何をするか。
どう変わって行くのか。どう変えるのか。
とりあえず、
目指すべきは「雑食性小型哺乳類」のようです。
しかし、今のままでは、変態できません。
イモムシが、サナギに変態する時、
一度、自分の体をドロドロに溶かしてリセットすると言います。
それからサナギの体、つまり成虫に繋がる体を創り出していくと言います。
一昨日、大切な要件で東京に行きました。
結果的には、非常に良い結果を得たのですが、
東京に向かう時の新幹線真中からは、また。富士山が見えませんでした。
もう、富士山が見える、見えないは、幸運には関係なくなってきているようです。
もう一つ、先日の40周年パーティーに来てくれたDr.ピッチからプレゼントを貰ったのですが、
このビン、てっきりまたDr.ピッチお得意の密造酒かと思ったら、
クロスグリのシロップと書いてあります。
健康にはこの方が絶体いいのですが、私は密造酒の方が・・・・