2018年01月24日(水曜日)
1.24.真ん中或いは上から声を出すと自分が偉く思える。
私たちの会社のスタッフは、
一番多くの人がKeePer LABO店舗で、
直接お客様のお車をキレイにさせていただく仕事をしています。
二番目に多いのは「営業」の仕事ですが、
営業と言っても、実際に商品を売って歩く営業活動の仕事はほとんどなく、
技術研修会とか上達会などでのトレーナー役、
技術検定会や技術コンテストでは審査員などを務める仕事です。
特に技術研修会は、洗車から各種KeePerコーティング施工訓練まで
たくさんのコースがあって、
北は札幌から南は鹿児島まで13か所のトレーニングセンターで、
大変たくさん(年間のべ約5万人)の方が来られます。
だから、営業スタッフはほとんど毎日と言っていいくらいトレーナー役、
或いは先生役のような仕事をしています。
聞く気十分のみなさんを前にして話をし、
「みなさ~ん、集まってくださ~い。始めますよ~~」なんて
号令をかけて慣れてくると、
だんだん自分が本当に先生になったような気になって、
自分がちょっと偉くなったような勘違いした者が出てきます。
人数はまだごくわずかであり、まだ軽症で、
この段階で自分の勘違いに気がついて、すぐに我に戻る者がほとんどです。
しかし勘違いしたまま、少し胸を張って歩き始める者もほんの少しですがいます。
よく覚えおかなくてはいけないことは
私達は、私も含めて全員、根っからの現場の人間だということです。
むしろ、私はそれを誇りに思います。
それが、たまたま、皆さんより早くKeePerを習っていて、
KeePer LABO店舗でかなりの数のKeePerを施工して、少し上手くなって、
KeePerの研修会で先生役として出るようになっただけです。
極論すれば、
KeePerをやり始めたのが何年か早かっただけです。
いっしょです。
さらに、施工店さんの本社などに伺って、管理職の方と打ち合わせをしたり
今後の活動予定などを相談したりしていると、
自分も管理職側に立ったような気分になって、
現場のスタッフの人達を上から見るような気分になる。
勘違い第二段階。
現象として、メールの文章がばかっ丁寧で型にはまり、
文章としては、実は、無礼になっているが、本人が一番気が付かない
ここまで勘違いが進むと、
本人は相当に真剣になっていて、
すっかり自分が別人に偉く生まれ変わったような気になっている。
さらに、
勘違いが一段と進行するのが「KeePer技術コンテスト」。
これは集まる人数が多いことと、技術コンテストでは出場者の緊張もあるので、
空気がピリピリとして心地よい緊張感に溢れ、
その緊張の中でKeePerのスタッフ達は採点する側に立つ訳ですが、
張りつめた空気の中で、採点も真剣に行いつつ、
さらに
進行のための掛け声でもかけようものなら、
自分が技術コンテストの主人公になったような気分になって行きます。
勘違いの最終段階です。
自分がコンテストという一つのイベントを仕切っていて、
その競技にたくさんの人が真剣に参加して、
全力で戦った挙句、勝った、負けたと、感激し、
大きな感動になった時、自分も頂点に立って、
主人公となって、勘違いの絶頂に立つ。
技術コンテストの主人公は最初から最後まで「競技者」であって、
進行係も審査員も、単なる運営スタッフであり、
単にそれだけでしかないことに徹せられた時、初めて役に立ったことになる。
人は真ん中或いは上から声を出すと自分が偉く思える。
人はどうしても勘違いをする。
私を含めて、みんないっしょであることを、知るべきである。
単にそれだけでしかないことに徹せられた時、初めて役に立ったことになる。
自分を含めて、みんなそうだ。