谷 好通コラム

2025年09月23日(火曜日)

09.23.仲介業、自らを抜かれる事を恐れ情報を遮断し自ら首を絞める。

何年か前まで住んでいた土地を売ろうとしていました。

当然、不動産屋さんに販売の委託をしたのですが、

なかなか売れないまま3年以上経って、

ある不動産屋さんから「買い手が見つかりました」と連絡が入ったのです。

価格を少し値切られて、こちらとしては半分譲歩して、

土地を区切るブロックの撤去代は持てないとして、話がまとまったようだった。

そして、

契約をする日にちを決めて欲しいと不動産屋から言ってきた。

私は、この時点で、この話はお断りしようと思った。

私は買い手がどこの誰かをこの時点でも知らされていなかったのだ。

 

相手が何処の誰かも知らされずに、

値段と条件だけで決まって、

次は契約の日程を決めて欲しいという。

 

多分、仲介の不動産屋としては

相手が誰であるかを先に知らせては、

直接取引されて、自分を抜かれることを恐れたのだろうか。

自分の都合を優先させて、相手に対する情報を遮断するのは、

間に入ることで生計を立てている仲介屋としては仕方が無いのかもしれない。

「仲介業」「代理店」「情報提供業」

彼らはネットの「プラットフォーマー」に、

根こそぎ仕事を奪われてしまう危機が迫っている。

彼らは今、ネットが広がってきたことによってその存在が危ぶまれてきているのだ。

 

お互いの相手が誰であるかを知らせないまま、

間に入って、話をまとめて、仲介料を取る。

しかし、そこに売主の意に反したやり取りが行われたとしても分からない。

そして、

相手が何処の誰かも知らされずに、

値段と条件だけで決まって、

次は契約の日程を決めて欲しいという。

 

この不動産屋さんは、

自分の都合で情報を遮断して、

話がまとまったから、契約の日を決めてくれと言ってきた。

買う相手が、売る私の都合に合っているかどうかは関係なく、

契約前に相手を教えると自分を抜かれる心配があるので、相手を教えない。

この不動産屋さんは、自分の都合で、

私が売りたくない相手であるかどうかは知った事ではなく、

私に相手が誰であるかを知らせなかった。

この時点で、この不動産屋さんは、私の信用を失った。

 

あらゆる仲介業は、

自分を抜かれることを恐れて、

情報を遮断する事で、実は、自分の首を絞めているようだ。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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