2025年10月17日(金曜日)
10.17. 個人商店からパブリックな開かれた会社への
私が40年前に独立起業した直接的な動機は、
私が勤めていた会社の社長の息子さんが、自動的に、
自分の会社のトップになることに強い違和感を持ったからでした。
自分が雇い主の意志に従うのは、
自分の意志でその会社に入ったのだから当然だとしても、
その会社オーナーの子息に、自動的に、自らが従うことに違和感を持った。
それで、自ら起業して、
自分の意志で自分の未来を造っていく道を選んだ。
だから、自分の血族を自動的に後継者にする事はせずに、
プロパーの社員の中から開かれた経営者集団を造れば良いと思っていた。
しかし、それだけではプロパーの筈の者が、
選ばれて就いた時点で、
プロパーであるよりもオーナー的意識を持ってしまうことも確かで、
これに、その企業の独自性を担保すると共に社会性を維持する為に、
公正かつ客観性を持った社外役員が必要であることを再確認しています。
難しい経営判断を迫られた時、
自分だけで考えた時には、
私情に流されまいとして、かえって反対に行き過ぎることもあるが、
公正かつ客観性を持った社外役員がまともに引き戻してくれる時があります。
お勉強が出来ればいいという訳ではない。
学歴が高ければいいというものではない。
自らの価値観をしっかり持って豊かな経験と、生き様を持った人を
そして最も大切なのは、
経営者に対して決して服従心の無い、正義感の強い、そんな人を
経営の真ん中に持つことが、非常に有効であることを噛み締めています。