谷 好通コラム

2025年10月24日(金曜日)

10.24. 良かれと思って差し出した手に手錠をかけられた思いもあって

今日の午後2時半、KeePer技研株式会社は、

所有するソフト99株を

ソフト99のMBOには応募をとり止め、

エフィッシモによる対抗TOBの方に応募すると開示されました。

そのせいで、

それからの場が閉まるまでの約1時間で、

ソフト99の株はストップ高にまでなりました。

 

この一連の動きの主体は、KeePer技研㈱の役員会であり、

とりわけ社外役員の皆さんが、

一連の調査の動きを引っ張ってくれました。

 

代表取締役である谷好通の責任逃れで言う訳ではなく、

株式の動きなどの知識と経験に乏しい社内の役員達に代わって、

弁護士であったり、会計士であったり、

証券会社でのご経験が豊富な方であったり、大学の教授であったり、

社会と証券周りの知識および経験が豊かでいる方達が、

今回の件において、しっかりとけん引してくれました。

 

私、谷 好通は、KeePer技研株式会社の創立者であり、

この会社をここまで成長させてきた張本人なので、

つい、ワンマンになりがちですが、

今回の件については主幹事証券の担当者や、外部の弁護士にも助けられました。

 

私は、いったんした約束は、

その約束をそのまま実行する事が自分の大損になったとしても、

約束は約束なので、約束は守る。を、昔から自分の信念にしているので、

今回もそれでいいと自分を言い聞かせ続けましたが、

それが、自分ではなく、

会社のステークホルダーである株主さん達や、関係者たち、

そして、1,000名を越す従業員のみんなの大きな損失に繋がるのならば、

自分の信念か意地なのか分からないような、

自分の勝手なこだわりは捨てるべきと、引っ張ってくれました。

 

また、

良かれと思って差し出した手に、

知らぬ間に手錠をかけられたような思いもあって、

今回の決断につながっています。

しかし、前述のように

約束は約束なので、

約束を守る事で自分が大損をしようと、約束は守る。は、

私がずっと守ってきた信条なので、

自分の中にひきずったものがあることも事実です。

 

いずれにしても、

この会社が、すべからく自分の思うがままになるような

私物としての会社でなくなっている事は、すごく喜ばしい事です。

きっと、間違いなくこれでいいのです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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