谷 好通コラム

2025年10月25日(土曜日)

10.25. 誰もが唯一無二のスターになる日

今日は取引先の社長の息子さんの結婚式に出ました。

私の息子はもうすぐ50才ですが、どうも結婚はしないようなので、

自分にはこんな機会はありそうにありませんが、

たぶん7年ぶりぐらいの結婚式出席です。

(何年か前から社長に会社関係の結婚式出席は任せていた。)

 

最近の人達は、

結婚式にお金をかけるなら、車を買ったり、

服を買ったり、美味しい物を食べたりする方がいいとして、

めっきり結婚式をしなくなっていると聞きます。

 

昔は、結婚式を思いっきり派手にやりました。

その家の年収分までの費用をかけて

村中の親戚と実力者が列席し飲んで歌って無理をしてでも派手にやりました。

昔は、家を中心にした社会で、

家には家長がいて、その妻、息子、娘、嫁と

それぞれに家の中のポジションがあって、

社会全体が貧しかったので、閉鎖的にあらざるを得ず

それぞれのポジションで生きていく以外生きていく道はありませんでした。

だから結婚式は、

家の新しい嫁というポジションを披露して、

家の集団である村・町全体と、

家の家長が、その新たな存在を認知する会だったと思うのです。

 

 

今は、豊かになったので、

誰もが、どこかに所属しなくても(隷属しなくても)生きていけるし、

何処へも行っても、行った先で必ず生きられるので、

そんな新しい存在を披露し、認知するような

儀式としての思い意味を持った結婚式は要らないのでしょう。

 

今の結婚式は、

お婿さんとお嫁さんがスターになる式で、

式の隅々にビデオカメラが張り巡らされ、カメラマンが動き回ります。

 

特に今回の結婚披露宴は、

会社のオーナー社長の長男であり会社を相続する青年の結婚式なので、

その会社の社員さんとか関係する会社の人達(私もその一人)が出席して、

しかもお嫁さんもオーナー社長の娘さんで、

この2つの会社を、この夫婦が同時に経営していく事になるそうで、

Wの意味で、2つの会社という社会での、

二人の重大な存在の披露と、認知の会とも言える披露宴であった。

その存在は出席者にとって、

昔の地方での”家”での、家長と親戚と実力者を集めた結婚式と

同じような意味合いを持った

スケールの大きい、珍しい思い意味合いを持った結婚披露宴でした。

 

それでも、披露宴は、

ちゃんと、お婿さんとお嫁さんがスターになる式であって

式の隅々にビデオカメラが張り巡らされ、

スターである二人の一挙手一投足を撮り漏らすまいと、

カメラマンが動き回ります。

 

華やかで、かつ重い意味を持った、いい式でした。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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