2025年10月30日(木曜日)
10.30.大昔の北米での白人移民とインデアン。 未来のAIと人間?
ある社会的地位のある人が仰っていた。
「先日、ある会社での問題解決の為の話し合いがあったので、
私なりの解決策の提案を書いて持って行ったのですが、
その前に、チャットGPTに聞いて出てきた解決策ばかりが議論されて、
結局、私が持って行った解決策は、検討もされず。でした。
これからは、何でもAIが決めていく世の中になるのでしょうかね。」
と、ピールを飲みながらの半ば愚痴っぽい話なので、
真剣に話した訳ではありませんが。
でも彼は会計士でもあり、司法書士でもある頭脳派である。笑い事ではない。
そういえば、
会社の会議でも
「チャットGPTはこう言っていた。」という言葉を聞くようになってきた。
あるいは自分で考える前に、チャットGPTに聞くようになった。
そういえば、
会議、あるいは話し合いで人が議事録を取るよりも、
最新のボイスレコーダーが録音して、自動でワードの文字に落とし、記録する。
すると、発言が漏れなく残るようになった。
うちの会社でもぜひ使おうと思った。
そういえば、
どこかに車で行こうとする時には、
行き先を、必ずNAVIに入れて、NAVIに連れて行ってもらう人が多くなった。
結果として、その方が正解である場合がほとんどなので、
もう、多くの人が道を憶えなくなった。
私は、
ずっとパソコンで文字を打つようになったので、
恐ろしく文字が下手になったし、書けなくなってきた。
そういう意味では、私は文字力において著しく退化している。
AIが記憶力や分析力などにおいて人間をはるかに凌駕しているので
人間が自分で憶えなくなって、考えなくなる。
記憶力においても、考察力においても、
AIの方がはるかに勝っていて、
大学受験をAIが人間と共に受けたら、
ハーバード大学からも、東京大学からも、北京大学からも
人間は一人もいなくなるだろう。
大昔、アメリカでは、
欧州から船で渡った白人の移民が、
原住民であるインディアンと闘った。
インディアンは、
自分達の土地を奪われると、
食べ物が無くなって飢えるので
文明人である白人の移民を襲う野蛮で危険な憎むべき存在になり、
白人はその姿を発見すれば、
襲われる前に先手必勝で撃ち殺した。
それよりももっと効率よく被害を防ぐ為に、全滅させることにした。
北米大陸に無数にいた原住民のインディアンは、もう、数えるほどしかいない。
大昔、
大陸を埋め尽くしていたバイソンが、
移民による乱獲で、ほぼ滅亡しかけたが、
際どくも、保護運動の成果で数万頭にまで復活してきているのにだ。
近い未来、AIにとっての人間は、
昔の白人移民にとってのインディアンになるのではないか。
自分のスイッチを切る危険性のある人間は、
AIにとって危険な存在でしかなくなるのではないか。
未来、地球の隅々にまで張り巡らされたAIのネットワークにとって、
人間を滅ぼすことはいたって容易だろう。
今の時代、
山の木の実が無くて腹ペコの飢えた熊が、
人に危険だとして殲滅されようとしているように。






