谷 好通コラム

2001年04月21日(土曜日)

第91話 メールと手紙

今日朝から、全国の部課長が集まって
技術マニュアルの検討会をした

 

成果は大であった
洗車およびキーパーコーティングの技術マニュアルについては
随時、改良して来たつもりであるが
役職クラスが一堂に会して
議論すると、さすがに迫力がある
議論伯仲
この事については明日報告する事にして

 

本日の終盤、面白い論議になった

 

私達の会社も、遅まきながら約2年前から
IT革命に乗り遅れるなと
営業職全員が、ノートパソコンを持って業務に使ってきた
はじめの1年は
何がなんだかわからず、つい経営コンサルティングにたよってしまい
不覚にも、ノーツでの社内ランだけにウツツを抜かすことになった
とんでもない回り道をしてしまった

 

ようやく、インターネットを使わねば何も始まらないことに気づき
半年前からEメールとHPを使うようになった

 

外部とのコミュニケーションが開かれて
IT革命の本当の意味がやっと理解出来
愕然とした
そのすごさ、とんでもない可能性の大きさ

 

ノーツ“だけ”での社内ITなんてナンだったのか
1年余、回り道をしてしまった事のくやしさ
とんでもない多額の経費を使ってしまった事のくやしさ
トウヘンボクでしかない社内サーバー
ここ半年で少しはITらしさを身につける事が出来
社内外とのコミュニケーションを活性化する事が出来るようになって来た

 

そこで今日の論議

 

Eメールでの意見交換、提案、報告、質問では
歯がゆい、実感がわかない、ニュアンスが伝わって来ない
などなど
インターネットでのコミュニケーションに対する苛立ちが表面化した

 

わかる!
実に良くわかる

 

離れた場所からのコミュニケーションは、その昔
毛筆の“ふみ”であった
毛筆での文字は、息遣いまでを伝える芸術的でさえあった

 

それが、万年筆になり
その文字としてのダイナミックさが減少し、それを嘆く人がいたであろう

 

電話の時代となって
“ふみ”を書くことすら激減し、その文化が衰退する事を嘆く人がいたであろう

 

そして今、インターネットの世界に変移し、昔とは違う意味での文字の文化になってきた

 

そしてビジネスの世界では
電話と、会議と、書類と、FAXの時代から
インターネットの時代となって
その文化の変革に
違和感と嫌悪感をまともに感じる人が、膨大な数出来てきた

 

しかし、時代は後戻りはしない
一人残らず、その違和感と嫌悪感との闘いを強いられるのであろう
かの昔から繰り返されてきたように

 

仙台の責任者“中さん”
この人もその闘いを繰り広げている真っ最中
人間性、誠実さ、情熱
そのどれをとっても申し分ない
土曜日の今日、検討会で熱の入った議論をしたのち
明日日曜日は、青森初の快洗隊のために初期研修に入ると言う

 

この人をもってしても
ITとの闘いは苦闘であるようだ
しかし、しかし、それでも決してITを否定しているわけではない
苦闘している
実は、こういう人達が苦闘を克服した時が強いのだ

 

私も最近、やっと気がついた
メールと手紙は全く同じだと、ものすごく便利で多機能な手紙だと

 

前回の山形の遠藤商事さんへの快洗隊研修、
(先週オープン、すごい実績が出そうである)
での“中さん”

 

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