2004年03月08日(月曜日)
907話 本当を伝える事
今回の展示会は
一昨年の展示会とは多くの面で、大きく変わった
考えてみると
一昨年の時点では、自分たちに自信がまだ足りなかったのだと思う
たとえば
ブースの中にF1カーを持ち込み
ドイツ最大のケミカルメーカーSONAXさんを前面に押し出し
そのブランド力を借りようとしていた
あるいは
TOTOさんのハイドロテクトの一次代理店であることを
誇示してみたり
DAIFUKUさんに作って貰った快洗Bossの機械を持ち込んだり
外部のブランドの大きな知名度を借りて
自分を大きく見せようとしたり、良く見せようと演出してみたり
多少なりともお化粧したような
そんなところがあったように思う
今回は、そういう事が全く無かった
KeePreブランドを正面切って、大きく掲げ
自分たちの活動と実績を真ん中に置いた
商品も買ってくださいという展示ではなく
「こんなものがあります。自信を持って紹介します。」というスタンスに変わった
別に意識してそうした訳ではないが
自然にそんな感じになっていた
これは、大手広告代理店の「電広エージェンシー」さんの
適切な表現力があったからこそではあるが
今年の展示会は、何か、ブース全体から大きな自信が発散していたように思えた
これは、アイ・タック技研そのものが
少なからず進化したという証拠なのであろう
アイ・タックを進化させた原動力
毎月、二十~三十回も全国各地で開催している各種の洗車スクール
これが一番大きかったであろうと思う
そして、ほぼ毎月発行のKeePreタイムス
そして、このサイト
スクールへの出席者は、SS業界から整備業界と多岐にわたり
一年間に一万人を越えるようになっている
ここで肝心なのは
洗車スクールを主催し、教えさせていただくことが出来るスタッフが増えたこと
教える人は、教えられる人の10倍の勉強をしなければならないという
実に大変なことなのだ
また、逆の言い方をすれば
教えさせていただける経験をたくさん積むことが出来る事が
その人の能力を飛躍的に伸ばしていくことにもなる
洗車を主催する部長クラスの力は上がったと実感している
アイ・タックの最も進化した要素のひとつであろう
そして、大切なことは
このようなスクールをやって来れたということは
ここで提案されている考え方と
実際に見せて、解説され、そして訓練されている技術が
本物であるという事実
それが快洗隊という実際の店舗で実証されていることも
大きなバックボーンになっている
会社が、社会から信用を得るには
「本当のことをやること」
「本当のことを言うこと」
ありのままを、素直に見せてしまうこと
実際の姿よりも、大きく見せたいと思ったり
よく見せたいと余計な演出などを加えると
かえって、すべてがウソっぽく見えて、本来持っている事まで失ってしまうこともある
しかし、これは世間では普通に行われていること
逆に、本当のことを
そのまま本当の事として表現することは
一番正しいことであり、信頼を得る最も近道なのだが
これが実は最も難しいだ
「本当のこと」を、ただ単に「本当だ」「本当だ」と言ってもかえってウソっぽく聞こえる
本当の事を、本当の事として
きちんと相手に伝えるには
よほどしっかりとした「知識と表現力」が必要となる
「それがなぜ本当であるのかという正確な知識」
「それを相手にきちんと伝える表現力」
本物の力を持っていないと、本当の事を相手に伝えることは出来ない
ある意味では、嘘の方がよほど簡単である
相手が解からないであろう難しい言葉をわざわざ選んで
権威のある有名な名前を適当にちりばめて話しておけば
さも本当であるような話が出来上がる
人を欺くための本当“らしい”話とは、「難しい言葉」と「有名な人・会社の名前」
この二つがキーワードである
本当の事を伝えるには
「それがなぜ本当であるのかという正確な知識」
「それを相手にきちんと伝える表現力」
これを持っている人間が
社会から信頼される人間である
すべての人にその力を、もっともっと着けてもらおうと
全員にこのサイトへの参加を義務付けている
KeePreタイムスへの原稿参加もさせている
表現力を着けるには、しゃべることも大切だが、書く事が一番効果的である
そして読むこと、見ること
これは、知識の蓄積にもっとも有効な事
そして、参加すること
決して逃げないこと
会社にとって、大切なことは
社会に対して本当に役立つことを実践していくことであるが
それに伴って
スタッフ全員が
本物の知識と、表現力を身に付けていくこと
これが大切なことである
今回の展示会
そういう意味において
2年前からすると、本物の力を一段とつけることが出来ている現われである
そう感じた
前回の話に出てきたイスラエルの親子
国で5つのドライブショップを経営していると言っていた
私たちのブースを訪れ熱心に話をしていった
もちろん英語である
この日は、本来英語を話すことが出来るはずの荻野部長と熊澤君がいなかった
そこで急遽
アメリカ生活の経験を持っている谷部長が相手をする
「僕は、もっぱらボディランゲージ専門で、語学力はホントにダメなんです。」
と言っていた谷部長
それでも、熱心さと、ボディランゲージで懸命の会話
相手の目をじっと見て、目線を外さない
1時間余りの説明が効を奏したのか
このイスラエルの親子
「刈谷の快洗隊をぜひ見たい。明日、見ることは出来ないか?」
と言い出した
私たちがやっている事が本当の事であると感じてくれたのだろう
縁とはこんなもの
ひょっとしたら、誰かが、いつか、イスラエルでキーパーを
一生懸命デモして、スクールまでしているのかもしれない
誰かが、いつか
ブースの前に揃った
本物の表現力を持った部長連中(プラス・積極性の塊・増田)
その存在感が際立っていた
今回の展示会では
かなりたくさんの人と、それもキーマンと“じっくりと”話をさせていただいた
頂いた名刺も150社以上であったと聞いている
これがきっかけで
長いお付き合いが始まる予感をたくさん持つことが出来た
まったく新しい、大きな可能性をたくさん持つことも出来た
本当の事を
本当の事として
そのまま、きちんと表現することの大切さ
また、それがしっかりとした力を持っていないと出来ないことも学んだ
みんなが毎日、毎日をしっかりと学んでいかないといけない
・・・・・・
私は、この展示会
搬入の日の最後と、1日目、2日目を会場で過ごし
2日目が終わる頃
羽田に行き福岡に飛んだ
だから、3日目と4日目は専務に託してしまったのだ
実は・・・
昨日、3月7日
MINEサーキットで、ジュニア耐久レースの第1戦に“出た”のだ
どうしようかと散々迷ったのだが
出てしまった
結果は、2位
12台出走中の2位
初めての2位
特に今回のチームは、谷、畠中、吉田
色々な意味を持って
もともとの“へなちょこレーサー?の谷、?の吉田と
師匠?の畠中
レースを始めたころメンバーで参加した
(詳しくはスーパー耐久参戦記・番外編で)
ある時代が終わって
新しい時代が、より強いチームワークを持って出発する門出である
本物の時代が始まる
Posted パーマリンク