谷 好通コラム

2004年04月17日(土曜日)

934話 勝ったも同然だ

サーキットにレースの練習に行ったり、レースに出たりして帰ってくると、
私の表情がスッキリとして、すごく柔らかくなっていると、よく言われる。

 

きっとストレスが発散されて、エネルギーが補給されるのであろう。
レースが私の元気の素であることは、
自分で言っているだけでなく、
みんなの言葉からしても、そうなのであろう。

 

一体ストレスとは何なのか。
医学的な知識はまったく無いが、自分なりに考えてみると、
多分、自分の思ったとおりに行かない事への欲求不満なのでないかと思う。

 

色々な仕事をこなしていく過程で、
予定通りに進まないことの方が多いのが普通で、
準備を十分に進めたつもりでも、予想しなかったような事態が次々と発生して
つもりであった労力よりはるかに多くの時間と労力を要してしまう。
その原因は、
「お前、○△までにやるっていっただろう。」とか
「そんなことぐらい自分でやれよ」とか
「何で土壇場になってからしかやらないんだ。もう間に合わないよ。」とか、
「分からないんだったら、分からないって、早く言えよ」とか、
「最初に聞いた金額とぜんぜん違うじゃないか」とか、
そんな事が多い。
そんな事態にならないように、
私自身が前もっての準備と気配りをすればよいだけなのだから
結局は自分が悪い。
だから、余計にイライラするのだろう。

 

イライラするような事があっても
怒ってもしょうがないので、その事態を何とかクリアする為、解決策を自分で作り
物事を進めなくてはならない。
何かをやりながらイライラをかみ殺し、対応策を考える時、
ストレスがドスンと脳みそと体に溜まるような気がする。

 

いっぺんにたくさんの物事を進めていこうと思えば思うほど、
そんなストレスが溜まる機会が多くなる。

 

ストレスは、体に非常に良くないと何かに書いてあった。
内蔵の機能を著しく低くする大きな要因であるとも。

 

気持ちと体とは、完全に連動しているもののようだ。
例は良くないが、たとえば
何か人と話していたり、やっていたりすると
3時間でも、5時間でも、トイレに行きたいと思いもしないが、
そろそろと行くかとトイレに向かう時、
あるいは、便器に向かった瞬間、
もう我慢できないほどオシッコをしたい状態になってしまう。
「もうすぐ用を足せる」と思うと、
体が勝手に反応して「もう我慢できない」状態になってしまうのだ。
小さい方も、大きい方も同じ。

 

反対に、
別にお腹が空いているなどと思っていない時でも、
すごく美味しそうなご馳走が目に入ると、
あるいは、おいしそうに食べている人を見ると、
急にお腹が減ってきて、ググ~~~っと、腹の虫さえ鳴く始末。

 

精神的なものが肉体に大きな影響を与える。

 

いやな事があると本当に頭が痛くなり、
大きな悩みがあると本当に胃が痛くなる。
その反対に、体に具合が悪いところがあっても、精神的に高揚していると、
それがまったく気にならない場合もある。

 

私の場合、仕事とか、遊びにおいて、
夢中になってやってしまうパワーが人一倍大きいらしい。
少々疲れていても、
体に何か具合の悪い事があっても、
仕事をしていたり、遊んでいたりするとすっかり忘れてしまい、
すぐに夢中になってしまう。
それで、夢中に何かやっているうちに疲れが吹っ飛んで、痛いところも
知らぬ内に直ってしまっている。
そんな事が多い。

 

だから、ついやり過ぎて体に思わぬ大きなダメージがたまってしまい、
ガックリと来ることもある。
それでも、元々からだが丈夫なのか
ひと寝入りすると、すっかりもとの元気が戻って
さっきまでガックリ来ていたことも忘れてしまうのだ。

 

しかし、もう52歳。
気持ちの元気に任せて、
やり過ぎている生活を繰り返していると、
どっかで決定的なダメージに襲われるような予感もしている。

 

そう言いながら、
明日、朝一番の飛行機で上海に出かけて展示会をやり、
また、同時進行で、快洗隊上海店の開設のための作業を始めようとしている。
今度は一週間の日程だ。
日本と上海、しばらく大変忙しい日々が続くだろう。
会社のスタッフたちにも大きな負担を背負ってもらわなくてはならない。
8月には北海道十勝で24時間耐久レースに出ようとしている。
冷静に考えれば、無茶以外の何物でもない。

 

それに抱え込んでいるストレスも大きいはずで、
元気の素であるレースにだって、
そうしょっちゅうは行くことは出来ない。

 

だから、ちょっと真剣に体を鍛えることにした。
今までもそんな決心を何度となくしてきたが、結局やらずじまいだったが、
今度は、強い協力者がいるのだ。
福井県で“ボクササイズ”のジムを主催している人。

 

「24時間耐久レースに耐えるカラダづくりとダイエット」という
スペシャルプログラム!を、
インストラクターである奥さんと一緒に作ってくれると言う。

 

ボクササイズとは、
ボクシングのトレーニングを取り入れたエクササイズで、
実際にサンドバックをボクシングのテクニックで叩いたりして、
なかなかカッコイイし、気持ち良さそう。
格闘技は大好きだ。(学生時代は柔道をやっていたが)
空き部屋にサンドバックとかをぶら下げるのが楽しみである。

 

自分ひとりの意志で、行動を起こすのは大変だが、
後押ししてくれる人がいると、俄然、やる気が出てくる。
それに、そう簡単には引っ込みも付かなくなる。

 

途中でやめたくなったりすると、
「ここまでやってきたんじゃないか」とか、
「情けないことを言うんじゃない」とか、
叱咤激励を受けるのだろう。

 

私は、そんな叱咤激励をする方ばかりで、受けたことが無いのだ。
ワクワクする。

 

その人の指示で、今日“体脂肪率計付きの体重計”を買ってきた。
早速計ってみたら「体脂肪率30.7%」と出た。
この数字がどういう意味なのか知らないが、きっとひどい数字なのであろう。

 

「24時間耐久レースに耐えるカラダづくりとダイエット」プログラムが始まると
きっと、きつい食事制限もあるのだろう。
そう思って、
つい今日は、思いっきりカロリーが多い物を腹いっぱい食べてしまった。(^。^)

 

最新の体脂肪率計つき体重計は、
近未来的なデザインで随分仰々しく高そうであるが、一万円であった。

 

 

これが成功しそうであったら、
早速、S社長との10%ダイエットの賭けを復活しなければならない。
(先に体重を10%落とした方が、相手から大枚30万を巻き上げることになっている。)

 

フッフフフフ
もう、勝ったも同然である。!(^^)!

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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