谷 好通コラム

2004年11月20日(土曜日)

1063.鳴海店Open now

11月20日、
待ちに待った鳴海店のオープン。
?快洗隊の直営店6軒目の快洗隊である。

 

とりあえず、オープンの様子をお伝えしたい。

 

空は、きのうまでの小雨日和とは打って変わって“大晴天”
鳴海店も、ほどよい混雑振りで順調に店を開けた。

 

 

まぁまぁのお客様の入りである。

 

快洗隊のオープンは、物販の店のように派手なものではない。
オープンの特典は、全品20%offだけ、
ポスティングはかなりやるが、
新聞折込チラシは大した枚数を打たない。

 

物販の店ならば、オープン記念の大安売りでもやるのだろうが、
快洗隊は、車をきれいにするという商品をスタッフの手で一台一台作り上げる。
“満足”を、一台一台のお客様に持って帰ってもらわなくてはならないのだから、
派手なオープンをやって
ドカッとお客様のラッシュがあっても、
とても、たくさんのお客様にいっぺんに真心込めた洗車を作りえないのだ。
だから、きちんとサービスできるだけのお客様の数が来ていただければいい。

 

だから、快洗隊のオープンは意外と地味なものになる。
それでいいと思っている。

 

それでも、ガラーンとした店を
オープンから世間にさらすわけにも行かないので、
それなりに一生懸命に集客はする。
今回の場合、?快洗隊の畠中は特に気合を入れて集客に走った。

 

快洗隊始まって以来のステ看板を、路上にかなり立てたし、
店頭には、「OPEN」ののぼり旗がはためく。
おまけにカエルの着ぐるみまで登場している。
それに、私はあえて聞かなかったが、
折り込みチラシもかなりの数を入れているかもしれない。

 

それでも、ご来店いただいたお客様の数は
31or32台。(途中でよく分らなくなったらしい。)

 

 

31or32台。
これが多いか、少ないかというと、

 

直営店快洗隊のオープンとしては今まで最高の台数。
売り上げも10万円以上あった。
そういう意味では多い。最高に多い。

 

しかし、
この日の刈谷店の来客数は多分50台以上。
安城店、相模原店、知立店が40台以上。
今日は一番少なかった北神戸店でも30台以上は来ている。
加えて、台当たり販売単価が5,000円~7,000円あるので、
各店売り上げもほとんどが20万円~30万円以上をマークしている。

 

それに比べれば、鳴海店は最少の来店客数。
そういう意味では少ない。

 

快洗隊は、リピート客の積み重ねによって繁盛店になる。
これがサービス業のパターンだ。
最初から、快洗隊の良さを、
いっぺんにたくさんの方に分っていただくのはやはり無理なようだ。
一度来ていただくと、快洗隊の良さに合った人が、
繰り返し来ていただくようになって、
そんな人が、ドンドン増えていって、
いつの間にか繁盛店になっている。
これが快洗隊のパターンになっていて、
オープン以来1年以上経った知立店も、安城店も、北神戸店も、
オープン時とは、見違えるように繁盛店になっている。
3月オープンの知立店前年比約120%以上。
8月オープンの安城店130~140%、
同じく8月オープンの北神戸店に至っては170%以上の伸び率だ。
オープン半年足らずの相模原店も含めて、
いずれも、完全に黒字の店になっている。

 

だから、オープン時のラッシュは無くて当然な商売なので、
初日で30台は、上出来なのである。

 

上々の滑り出しを見せた鳴海店。
快洗隊は、時間が経って、お客様の積み重ねが繁盛店を作るとはいうものの、
最初の滑り出しのレベルが高いほど、
採算点に届くのも早いわけで、
オープン時の“安売り以外”の集客は、
初期の不採算経営期間を短くするという意味で、大きな価値がある。

 

直営店が6軒目ともなると、
熟練の応援部隊を、自前の5件の店からかなり出せるようになっていて、
新店のオープン時に少々のラッシュがあっても、
十分に耐えられる体制が出来てきた。

 

だから、出来るだけ早く採算点に乗せるためにも、
今回は今までになく集客に走ったということ。

 

それでも、やっと30台とちょっとである。

 

先ほどの店内がラッシュしているような写真。
あれでも、実は“さくら”が何台かは入っているのだ。
これを読んだ人だけが知っている“秘密”である。(*^_^*)

 

快洗隊も6軒目
僚友のオートパラダイスと、上海店も入れれば8軒目。
独立店として作られたFC店も入れれば、ここ2年足らずで、15軒目。
店舗としてのアイデンティティーも、
ここに至ってしっかりと固まってきた。

 

快洗隊のこのパターンのデザインに、力を貸してくれ、
鳴海店においては、この土地を探してきてくれ、
ずいぶん苦労して、借りるためのお世話をしていただいた長坂さんが、
前の道路の向こうで、そっと携帯で写真を撮っていた。
畠中がそれを見つけて、まず握手。

 

 

鳴海店においては、「ドライブスルー手洗い洗車」という新しい試みも入っている。

 

 

鳴海店の喫煙席は、ウッドデッキ。
今ぐらいの季節は心地良いが・・・・
また色々考えて工夫していくという。(サンルーム化か?)
※ウッドデッキを撮ろうとすると、どうしてもしゃしゃり出てくるひょうきん酒部 !(^^)!

 

 

?快洗隊の畠中。
颯爽と歩いてくるので、何をするかと思ったら、
カエルにわけの分からない冗談を言っていた。

 

 

カエルの中身は、出荷事務の鈴木君であった。ありがとう。

 

 

快洗隊は、一つの新しい洗車文化を作り上げるべく、
成熟度をますます増してきたのと同時に、
よりダイナミックな進化を始めていると、強く感じた。

 

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2004年11月20日(土曜日)

1062.Only Oneの商売

18日
福山で大変面白い方にお会いした。
Tさんという社長。
Tさんの会社は、コンピューターのシステム開発や、
パソコンの販売をやっている会社で、
ほかにギフトショップのFC店を2軒経営している。
37歳と、うらやましいぐらいの若さだ。

 

快洗隊のFC店をやるとの事で、もう決定している。
平成17年3月にオープンの予定だ。
四国の快洗隊FC西条店、車楽の横井さんのご紹介である。

 

横井社長の快洗隊西条店は、オープン以来、素晴らしい実績を出しつつある。
ご本人の許可をもらっていないので具体的には書けないが、
かなりのものであることは間違いない。
彼の元々の商売であるカーディテイリングとのマッチングが非常に良いようだ。
いつか横井社長のご承諾の下、詳しく報告したいと思っている。

 

福山のT社長の話に戻って、

 

T社長話を聞いていると、
彼の会社の経営方針は「独自性のある事業の展開」であるようだ。

 

コンピューターのシステム開発にしても、
他がやらない、あるいはやれないシステム開発を得意としている。
今、システム開発の業界は競争が激しく、
下請け仕事ばかりをしている会社は非常に厳しい状況であって、
如何に独自のシステムを開発できるかが勝負であると語っていた。

 

パソコンを販売するの店舗も見た。
そこにはパソコンがビックリするような安い価格で販売されていた。
最新のノートパソコンが、11万円台で売られている。
そこら辺のパソコンショップなら20万円台で売られていてもおかしくない機種だ。

 

「これは、ソフトがS以外何も入っていないパソコンです。
パソコンを買うと、ゲームソフトとか要らないソフトがいっぱい入っているでしょ。
ああいうのが山ほど入っているからパソコンが高くなり、
動きも重くなってしまうのですね。
これはOSソフト(MicrosoftのWindowsXP)だけが入っており、
あとは何も入っていません。
だからこんな値段になっているのです。
しかし、誰もが使う「Excel」とか「Word」も入っていないので、
そういうのを入れると16万円ぐらいにはなってしまいますが、
ですから、これは本当の仕事用です。
パソコンで遊ぶことをしない人のための、本当の仕事用です。」

 

パソコンが高いのは、
機械本体、ハードそのものが高いのではなく、
その中に入っているソフトが高いのであると聞いたことはあるが、
これほどまでとは思っていなかった。
パソコンの値段の半分以上はソフトの価格だということになる。

 

仕事に使うのならば、
ゲームソフトなど何も要らないし、
自分の仕事にとって必要なソフトだけ入れればいい。
こういう仕事用だけに絞った売り方は、有りそうでなかなか無いものである。
人がやらないことを、敢えてやる。
ということらしい。

 

もう一つの事業の柱は、ギフト専門のミニショップである。
贈答品ならば、
酒を送ろうと思えば、酒屋に行けばそのように包装してくれるし、
デパートに行けば、いつでも、かなりの量が置いてある。
わざわざギフト専門の店でもなかろうと、私は思っていた。

 

ところが聞いて見るとそうではないのだ。
贈答品とは、
その目的によって熨斗紙(のしがみ)の書き方、付け方が違うし、
包装の仕方も違う。

 

出産祝い、還暦のお祝い、お見舞い、病気の全快のお祝い、誕生日のお祝い。
新築のお祝い、火事見舞い。
それぞれに、贈答品としての作り方があるのだそうだ。
それに、お返しの出し方、どれくらいのものを出せば良いのか、などなど
贈答品を販売するには、色々なしきたり、習慣などを学習して、
お客様に対して正しく助言出来るぐらいにならなければいけない。
また、その土地の独自のしきたりについても、
独自に覚えなければならない。

 

私は、贈答品販売にそんなノウハウが必要であるとは思いもよらなかった。

 

そういう意味で、贈答品専門のミニショップは、
商品を仕入れて販売するだけではなく、
独自のノウハウの蓄積で、初めて成り立つものらしい。
概算の数字しかお聞きしなかったが、かなりの収益性を持っている。

 

Tさんの事業は、それぞれが独自性を持っていて、
この会社ならではの事業展開をされているようだった。

 

独自性を重要と考えている企業であるこのTさんが、
「快洗隊」に目を付けて、その独自性を認めて、
これをやろうと決心していただいた。

 

Tさんのそんな話を聞いていて
私は、我が子をよく理解していただいたような気がして、
すごくうれしかった。

 

かつては一番を目指す経営、
NつまりNumber Oneを勝ち取るような経営が主流であったが、
今は自らの独自性を出し得るような経営が求められているという。
Only Oneを実現しようという福山のTさんの会社でした。

 

この日、名古屋に帰ってきてから、
私が20年前に独立した時の大恩人である藤本さんと、
久し振りにお会いできる予定になっていたが、会社の人に不幸があったということで、
キャンセルになってしまった。
残念。

 

 

19日は、長野に日帰り出張。車で出かけることにした。
片道330kmは、ちょっとしんどい。
また、お天気も雨であるとの予報があったので、快洗隊刈谷店・石川マネージャーに
コ・ドライバーとして同行してもらった。

 

行きの中央高速道は小雨が降り続く。
ところどころ霧がかかっているが、不思議と霧が道路まで降りてきていず
走行にはまったく支障がない。

 

 

山の紅葉は、見盛りを過ぎていると聞いたが、
まだ十分にきれいで、
つい、わき見しそう。

 

 

長野での仕事が終わったのは午後4時過ぎ、
コ・ドライバー役の石川Mg.は、
助手席でカメラのシャッターをやたらと押していたが、
1枚だけ自分に向かってシャッターを押したらしく、
その証拠がしっかりとメディアのデータに残っていた。

 

 

山岳地帯の日暮れは早く、
仕事場から長野市を過ぎた所にあるサービスエリア姥捨SA.では、
すっかり日が暮れて、
長野市の夜景がきれいに見えた。

 

 

あとはひたすら帰るだけ、
何時に帰り着くか、
NAVIの到着予定の時計の針をどこまで戻すことが出来るか。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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