2005年05月14日(土曜日)
1173.超割りバーゲン中
13日、仙台から名古屋への朝一の飛行機に乗る時、
空港のレストランで朝食を取ろうと思って、早めに仙台市内のホテルを出た。
ところが、空港がやけに混んでいる。
レストランに入ってサンドイッチを注文したのけれど、
10分経っても15分経っても来ない。
もうそろそろ20分ほども経つころ、
飛行機までの時間があまりなくなってきて、
サンドイッチが来るのを待たずして、レストランを出ることにした。
レジに行って「もう時間がなくなってしまったので」と告げると、
係りの女性に本当に申し訳なさそうに詫びを言われた。
先に出ていたコーヒーの代金も「結構です。」と言う。
その女性は、しっかりと私の顔を見てそう言った。
「ホ~~ッ」と思う。
特に空港のレストランなどでの接客は、
たいていの場合、あまり嬉しくないものが多かった。
お客の顔から視線をはずして、
「せりふ」を言うことが接客だと思っている人が多い。
それに比べて、このレストランのこの人の接客は、
私の顔をしっかりと見て、しっかりと詫びた。これはなかなかな出来ないことだ。
腹が減っているのに、
朝飯を食べられなかった私は、
間違いなくイライラしているのだが、すっかり嬉しくなってしまって、
「こちらこそゴメンナサイね。」なんて、
普段言ったことのないような言葉が、思わず出てしまった。
本来のCSというものは、プラスの要因を如何に増やすかということよりも、
マイナスの要因をきっちりと無くしていく事だと学んできた。
それはこういう事なんだと、改めて教えてもらったような気がする。
それにしても、やっぱり腹は減っている。
空港の売店で、「どら焼き」のような饅頭を買って、ぱくつく。
今日の仙台空港はレストランだけではなく、
なぜか、どこも混んでいた。
いつも定刻の15分前に手荷物検査のゲートに行けば十分に間に合うので、
20分ほど前にゲートに行ったのだが、
びっくり仰天、
仙台空港のたった二ヶ所しかないゲートの前に、
長蛇の列が出来ている。
その数百人はいたであろう。
こんな風景は仙台では始めて見たので、本当にびっくりした。
昨日の東北新幹線の混みようといい、今日の空港の行列といい、
東北は、プロ野球チームが来ただけで、こんなにまで活性化されてしまうものなのか。
「そんなバカな」
たったそんなことだけで地域がこんなに活性化されるのなら、
日本国中、プロ野球だらけになってしまう。
(しかし、ホテルで読んだ新聞には“楽天”効果で地価が下げ止まったと書いてあった。)
それにしても、何でこんなに人がいるのか。
手荷物検査場で待つこと15分あまり、
「全日空で名古屋まで行かれる方、見えますか~?」の声が聞こえる。
搭乗時間が迫って来たのだ。
そそくさと係りの人に連れられて列の一番前に行く。
全部で15人くらい。
これって、けっこうバツが悪い。
ゲートの前に並ぶ列の一番前に入れてもらい、
手荷物検査を受ける。
?線チェックの出口で、
「カバンの中のコンピューターを出していただけませんか?」と、係りの人が言う。
ムッと来る。
国際線ではたまに、
パソコンをカバンから出してX線検査を受けるように言われるが、
(米国では100%、中国では0%)
国内線では滅多に言われたことがない。
だから、
よりによって、こんな混んでいる時に、
そこまでしなくてもいいのにと思って、
「外にどれだけの人が並んでいるのか知っている?
何でこんなに混んでいる時に、わざわざここまでするの?
中部国際はパソコンを出してくれって、いつも言わないよ。」と係りの人に言った。
「はぁ~、それは、きっと機械の性能がいいんだと思います。」
と言って、X線検査の機械の方をチラッと見た。
警備会社の制服を着た純朴そうなその女の子がマジな顔をしてそう言ったのには
笑ってしまった。
マジな顔がかわいくて、きっと、この子はとてもいい人だと思った。
ついでに、
「何でこんなに混んでるの?最近の仙台空港はいつもこうなの?」
そう聞いたら、
その子は、やっぱりマジな顔をして、
「今、“超割りバーゲン”やってくるんですよね。」
「超割りバーゲン?」
「は~い。」
何だがよく解らないが、
ゴールデンウィークが終わったこの時期、
いつもよりずいぶん安く乗れる航空チケットが売られているようだ。
どうりで、
14日の札幌日帰り出張の飛行機も軒並み満席になっていて、
チケットを買い損ねてしまうところであった。
こういうことだったのだ。
私はいつも身障割引きで航空券を買うので、
どんな時期でも、どんな航路であっても、すべて30%引きになる。
だから、航空会社が企画する割引キャンペーンには興味がなかったのだが、
“超割り”って、一体何割引きなんだろう。
特割りで30%引きの場合があるので、40%引き以上なのであろう。多分。
どんな販促をやっているのだろう。
いずれにしても、ここまで飛行機を満席にしてしまう効果とは、
すごく興味がある。
いっそのこと、いつもこれぐらいの割引率になるぐらいに”値下げ”してしまえば、
乗機率も飛躍的に上がるのではないだろうか。
なんにしても、国内便のノーマル料金は、世界中のレベルから言っても、
いくら何でも、というぐらい高過ぎる。
仙台空港で、ショッキングなものを見てしまった。
それは、フォッカーF50の全日空カラー機
このフォッカーF50が、中日本エアーライン創設と同時に就航したのは、
もう10年以上も前のこと。
名古屋空港⇔富山・高松・米子
この三つの路線がスタートであったと覚えている。
※あだ名を「赤鼻」という。
この三つの路線には何度も乗った。
特に名古屋⇔富山線には、何十回も乗った。
車で3時間半(休憩なし)、電車で4時間、このフォッカーだと50分であって、
大変便利であったのだ。
その名古屋⇔富山線が、2月ごろに廃止になったと、このあいだ知って、
「へぇ~、あの便は好きだったんだけどなぁ」と廃止を惜しんだものだ。
また、この中日本エアーライン(略して“NAL”)は名古屋鉄道の関連会社であって、
機長からスチュワーデスまでが機内の掃除までやるという合理的経営によって
日本のコミューター便としては、唯一の「黒字経営」の会社であることは、
名古屋人として、誇りに思っていた。
しかし、近年ではその黒字が、
NAL系列の名古屋空港の“売店”部門での黒字に助けられたものであって、
航空事業そのものは赤字であるとの報道を見た時は、
ガッカリしたことを憶えている。
その航空部門の赤字がたたったのか、
どうも、全日空に身売りしてしまったようだ。
航空会社の編成合併が世の流れとはいえ、
長い間慣れ親しみ、お世話になった地元の小さな航空会の社飛行機が、
全日空の塗装をまとっているところを見るのは、つらかった。
(後で知ったのだが、中日本エアラインという会社はすでになく、
「エアセントラル」という全日空グループの会社に変わっていたのだった。)
仙台から朝一の飛行機で名古屋に帰り、
午後から、
台湾からの快洗隊見学客のお相手をする。
観光バスに乗って約20名。台湾の大手ガソリンスタンドの幹部の方々だ。
実際にスタンドでマネジャーを勤めて見える方が多かった。
日本の方の見学と違うところは、「質問」が桁違いに多いことだ。
一生懸命応えていると大変くたびれる。
刈谷店の見学だけ、私がお相手をして、
知立店と、キーパーと洗車の実技、安城店の見学は畠中君に任せる。
夕方からは、
新しい快洗隊直営新店舗「岡崎店」の店舗デザインのミーティング。
福井の広告デザイナーの“今井さん”(建築デザイナーではない)が、
自作のデザイン模型を持ってきてくれた。
まず、「CAR WASH 快洗隊、赤と黒のバージョン」
(この写真では、“赤”が朱色に近くうつっているのでオートバックスのようだが、
実際は、完全に“赤”になるので、かなりイメージが変わる。
「CAR WASH 快洗隊、白とメタルのバージョン」
今まで、「洗車屋快洗隊」としてきたのは、
漢字が六文字にもなって、非常に読みづらく、
多くの人が「快洗隊」とは言わず、「洗車隊」と間違えて覚えられてきた。
だから、「CAR WASH 快洗隊」とすれば、「快洗隊」が浮かんでくるとのこと。
大納得の説である。
一時は、一般の人に“快洗隊”を覚えてもらえないのなら、
いっそのこと名前を変えることも真剣に検討せねばならないかと考えていたが、
これで、「快洗隊」と憶えてもらえるような気がする。
やっぱり
慣れ親しんだ「快洗隊」を変えたくはない。
店の名前を「CAR WASH 快洗隊」とし、
サブとして「プロの洗車屋」も有りとすれば、すべてが解決するかもしれない。
とりあえず、岡崎店で実験をしてみることにした。
私たちが、岡崎店で一度違うバージョンとして考えていた、
ヨーロッパのガレージをテーマとしたバージョン。
これも絶対にありだと思うが、
「CAR WASH 快洗隊」という言い方をしようと思うと、やはり合わない。
今度の快洗隊・岡崎店は
「CAR WASH 快洗隊、赤と黒のバージョン」をイメージに、
建設デザインを作り上げていくことにした。
皆さんは、どう思いますか?
本日14日は、札幌の日帰りである。
札幌では、ようやく新店舗の仕様と、見積もりが揃う日程が立った。
この分でいくと、
8月の末が、オープンの最短距離になる。
雪が降り始めるまで、たった3ヶ月しかない。急がなくては。
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