2006年02月22日(水曜日)
1349.快洗Wingの完成
何度も名前だけが出てその姿を見せることがなかった「快洗Wing」。
その独特の形は、特許の申請が終わるまで決して表に出さないようにと、
特許の申請を行なう弁理士さんから強く言われていたのだ。
いくつかの特許申請はすでに申請が終わっていたが、
最後の特許がすでに申請された今、
真っ先に、このHPをご覧の皆さんにご紹介したい。
[快洗Wing 3月27日出荷開始。]
快洗Wingのコンセプト
[手洗い洗車の省力化は、品質の向上につながる。]
私たちは、車をキレイにすること、それも“キチンとキレイ”にすることを目指して、厳しい訓練を通じてたくさんの方が洗車の技術を身に付け、全国で高品質の洗車を実現しています。しかし、手洗いの洗車作業はかなりの労力を必要とし、その積み重ねによる疲労が、質の高い作業の継続を困難にしている場合があります。
手洗い洗車の“機械化”“省力化”は避けて通れない課題であり、楽をするために手洗いの洗車を補助する機械を活用するのではなく、労力を減らすことによって、質の高い手洗い洗車を実現することが“手洗い洗車機”の第一の役目であると考えます。
[快洗Wingの構造]
3本の支柱が並び、支柱の大きく湾曲した先に2本のレールが渡されている。
2本のレール上をシャトルが走る。シャトルには2本のL字型のパイプが出ており、
そのパイプの1本は支柱側(内側)に固定(固定パイプ)されている。
もう一本のパイプは360゜回転する構造(可動パイプ)になっていて、快洗Wingが静止している時は、固定パイプと一緒に内側に位置している。(特許申請中、意匠登録申請中)
[快洗Wingの動作]
?水スプレー、?泡かけ、?手洗い、?泡流し、?撥水コート、?水減らし、?拭き上げ
手洗い洗車の7工程のうち標準機では????の4工程を、
オプションのエアブロー装着機で?????の5工程を自動化している。
?水スプレー
指定された位置に車を止め、スイッチを入れると、まず可動パイプから水が出て、車の前部をスプレーしながら回り込む。その時、シャトルが微妙に前後して車の前部に沿ってスプレーするように工夫されている。
可動パイプが180゜回り込んで、固定パイプの反対側にきた時、つまり車前部をスプレーし終わった時、固定パイプからも水が勢いよく出始め、車の左右から同時にスプレーが始まる。と同時に、シャトルが車の後ろの方向に動き始め、ボンネット、左右前フェンダー、車の両側面、天井、トランク、左右後ろフェンダーを勢いのよい水でスプレーしていく。
シャトルが車の後端に来た時、固定パイプからのスプレーが止まり、可動パイプが水スプレーしながら車の後に180゜回り込んで車の後部を水スプレーしていく。
この時、前部をスプレーした時のようにシャトルが微妙に前後して、後部に沿った水スプレーを実現している。
この一連の動きによって、短時間で車全体に水スプレーできる。(特許申請中)
?泡かけ
次に、可動パイプから決めの細かいムースが出始め、車の後部に回りこみムースをかけていく。可動パイプ・固定パイプとシャトルは?の水スプレーの反対の動きをして、車全体に満遍なくムースを掛けていく。
?手洗い
ここで快洗Wingは停止する。
ラ・モッブを2本持って、快洗Jr.での洗車と同じように洗っていく。腕の見せ所である。
?泡流し(撥水コート)
?の水スプレーと同じ工程で水を掛ける。また、この工程を往復路とも実行することによって、すっかり泡を洗い流すことが出来る。
撥水コートを掛けるコースでは、往路の水スプレーの水勢を弱めた水の中に撥水コートが混入され、車全体に撥水コートが掛けられる。
※この時、ボディ上に泡が残ったまま撥水コートが掛けられる事になるが、アイ・タック技研独特の手法により、泡の上から撥水コートを掛けても撥水コートがまんべんなく均一に定着するケミカル構造になっている。(特許登録済み)
往路で撥水コートがかかったボディに、復路で水スプレーされ、微量残った泡と撥水コート内の界面活性剤が洗い流され、しっかりと撥水コートが定着する。
オプションのエアブロアーは、固定式であり、車の上部を手中的にブロアーする構造になっており、背の高いミニバンの天井部の拭き上げが楽になるようになっている。
(エアブロアーは完成時期が少し遅れますので、写真はまだありません。)
[“手洗い洗車機”導入の悩みを解消]
[快洗Wingは片持ち・超省スペース構造]
従来の門型洗車機による洗車顧客に加えて、新しい手洗い洗車顧客を得るためにも、作業が効率的になり、ショー効果のある“手洗い洗車機”も欲しい。しかし、従来の“手洗い洗車機”の多くはアーチ型あるいは門型で、従来の門型洗車機と全く同様の面積を必要とします。
しかし、2台分の洗車機を置く場所などなかなかあるものではなく、かといって、今の門型洗車機をそう簡単に撤去するわけには行きません。
快洗Wingは、3本の頑丈な支柱が片側に配置され、この片側の3本の支柱だけで支えられています。つまり、快洗Wingは壁ぎわに1m弱の余裕があれば取り付けることが出来るわけです。
しかも、シャトルに取り付けられた2本のL字型パイプは、静止時には内側に位置しており、洗車が入っていない時、壁側約1m以外は自由に出入りでき、車の動線を邪魔しない。2代目の洗車機を置くスペースのないSSでも、設置の可能性大です。
この支柱は1本100kg以上のスチール製で、快洗Wingのレール及びシャトル・パイプなどの数倍以上の重量を支えることが出来る頑丈な構造で、表面は亜鉛メッキが充分に施されていて、高速道路の標識などを支えているパイプのように防錆能力を持っています。
[抜群のショー効果・門型とは全く違う外観]
従来から存在した門型の手洗い洗車機の問題は、その形が普通のブラシつき洗車機に外観上見えて、手洗い洗車のお客様のお車を快洗Bossに入れたとたんに、「おい!俺は手洗いを注文したんだぞ。洗車機に入れるなよっ!」と、待合室から飛び出してくることが、いまだにあることです。
手洗い洗車機は、外観上、門型ではないほうがより良さそうです。
[抜群のショー効果・大量のシャワー、でも、水しぶきが外に飛ばない]
手洗い洗車機の醍醐味は、ボディに吹き付けられる水のシャワーです。
しかし、そのシャワーは大量の水しぶきや、水煙が舞い上がり、給油の車にかかったり、近所の民家に飛んでいって近所迷惑となっています。
快洗Wingのシャワーは圧力を抑える一方、水の吐出量を増やし、水の粒を大きくして、水しぶき、水煙状態にならないようになっています。
機械から1mも離れれば、全く水がかからないほどですが、シャワー効果は充分であり、ショー効果も迫力があります。
[抜群のショー効果・機械を覆うカバーが要らない。]
水しぶき、水煙が立たないので、機械をカバーで覆う必要がありません。せっかくの水スプレーによるショー効果も、近所迷惑を防ぐために、機械全体をカバーなどで覆ってしまっているケースをよく見ます。これでは何の為のショー効果か分かりません。
快洗Wingは水しぶきを発生させないので、こんなショー効果を台無しにするカバーを取り付ける必要がなく、シャワーを浴びて気持ち良さそうな愛車をじっくりとお客様に見ていただけます。
[超高速、1往復たった1分10秒(中速稼動で)]
スムーズなシャトルの動きと、固定パイプと可動パイプのコンビネーションによって、1往復1分10秒(中速稼動で)の高速稼動を実現しています。
水洗い、撥水洗車とも、2往復稼動させますので、?水スプレー、?泡かけ、?泡流し、(撥水コート)の工程をわずか2分20秒で済ませます。
[そして何と言っても、超省電力型 1.75kw(本体作動時)、節水型 60?/台]
快洗Wingイメージ
[3月下旬より、全国のトレーニングセンターすべてに快洗Wingを設置]
札幌、仙台、東京、快洗隊・安城店(3月上旬)、神戸、広島、福岡
現在新設中の全国の6箇所の大型トレーニングセンターと、
先行して快洗隊・安城店に快洗Wingが設置されます。
ぜひ見に来てやってください。
仙台トレーニングセンターの予想写真
広島トレーニングセンターの予想写真
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