2006年03月08日(水曜日)
1357.すべて春になって
前の話で、店舗は「マネージャー次第」で大きく変わると書いた。
補足するならば、
そのマネージャーを作るのは、その会社であるということ。
業績の振るわない会社の経営者が、
「うちはマネージャーの人材に恵まれなくってね。」
と言ったとしたら、
それは間違っているのであって、
「私は良いマネージャーを育てる力がない会社しか作れなかった。」
と言うべきである。
何かでこんな話を聞いた。
人はそれぞれあるレベルの力を持っている。
たとえば、10の力を持っている人がいるとして、
その人が働いている会社で、その人は4の力しか発揮できずにいるとしたら、
その会社では、20の力を持っている人でも、
きっと、8の力しか発揮できないのであろう。
その会社の持っているビジネスの仕組み、
商品の付加価値、その時代においてのポジションが、
そこで働く人の力を半減させるだけのものしかないのならば、
どんな優秀な人材が入ってきても、大した力を発揮することにはならない。
逆に、
働く人の力を倍加するほど取扱商品の付加価値が高く、
その会社に、その倍化された力を十二分に引き出すような仕組みがあるならば、
10の力を持った人は、
その会社で20の力を発揮する事になる。
もちろん、その人がすでに持っている10の力を出すだけの
内なるモチベーションを自己の中に持っていることが必要なのだが。
加えて、どんなに人材の力を倍化させるような仕組みを持っている会社でも、
その人がたとえ10の力を持っていても、
それを帳消しにするだけのネガティブな価値観と発想を持っているとしたら、
その人の力は結果的に0であり、
0の力を2倍にしても、0にしかならないので、
その人はどこにいても無駄な存在である。
人は成功することによって力を増加させる。
逆に人は失敗することによって、萎縮し、力を減少させる。
そのような観点で言うならば、
会社の仕事とは、
すでに持っている力が大きい人材を発掘することであり、
その社員の力を倍化させる付加価値の高い商品を開発し持つことであり、
その力を十二分に発揮できる仕組みを持つことである。
そして、会社とは、社員に成功させることが仕事である。
人材と会社という観点で言えば、会社の仕事とはそういう事になる。
なるほどと思うが、
私の会社は、会社としての仕事が出来ている会社なのか
そうではないのか、どちらなのだろうか。
自省せねばならない。
店舗を大きく左右するマネージャーは、
会社の質が作り上げる物なのだ。
社員を成功させることが会社の仕事であり、
その成功が社員の力と、会社の力を増大させるものならば、
経営者というものは失敗して成長し、懲りて力を増大させていくのだと思う。
理由はいっぱいあるが、
とにかくそういうものだと思う。
その意味では、私は数えきれないほど失敗をして、
さんざん懲りて、やっと少し成長し、ちょっとだけ力が増えた。
そういうものだと思う。
関西のトレーニングセンターがやっと決まった。
神戸から大阪府箕面市。
100坪余の倉庫が実習の場で、別に教室があって、
もうすぐ建設が始まる中央トレーニングセンターの規模に匹敵する。
中央トレセンを除けば、アイ・タック最大規模のトレセンだ。
このトレセンが大阪に何をもたらし、
関西地区にどんな波紋を広げるのか、
会社は会社としてやらなければならないことを、しっかりとやって、
大きなチャンスを得た鴨井所長をはじめとするこの地区の担当スタッフが、
最大の力を発揮して、成功してくれることを願う。
これで、最後まで決定していなかった大阪が決まって、
札幌、仙台、東京、愛知、大阪、広島、福岡、全7箇所のトレセンが揃った。
あと欲を出せば横浜にトレセンを作りたいが、
とりあえずこの7箇所で新しい体制がスタートする。
ダイヤモンドKeePreは4月初旬に発売の目処が立っている。
快洗Wingも3月下旬には、1号機が安城店に設置され、
4月初旬にすべてのトレセンに取り付けられ、
同時に一斉にすでに予約をいただいている店舗に設置が始まる。
KeePreプロショップも5月の最初からスタートできそうだ。
快洗隊には、3月の声を聞いた途端にお客様が押し寄せ、
年末を彷彿とさせるラッシュがやってきた。
アイ・タックの倉庫も、あの冬眠のような1月と2月が嘘のように活気付いている。
3月になると同時に、すべてに春が来たように活き活きとしてきた。
アーッ、やっと春が来た。
やっと冬眠から醒めて、春がやってきた。
北神戸店の遠景。
この店は実に小さな店なのです。
神戸の街並み。
この街は何処を見ても情緒があって、大好きである。
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