谷 好通コラム

2006年06月05日(月曜日)

1408上海KeePreTimes

上海でまた勉強をさせられた。

 

現在のアイ・タック上海事務所の所長は頼さん。
頼さんは自分の会社を持っていて、洗車屋を4軒経営しているが、
アイ・タックの上海事務所所長と社長を兼業でやってくれている。
自分の会社を持っていれば、
他の会社の所長などは名前だけで、
自分の会社の社長業がほとんどの仕事であると思われるが、
頼さんは所長としての仕事にもまったく手を抜かない。

 

酒部海外事業部長の元で、
必ず毎月売り上げも取り、
徐々にではあるか、部署として自活の方向に向かっている。
もちろん自分自身の会社の仕事も全力だ。

 

昨日の上海でのほぼ写真だけの話の中で、
奥さんが身重で、お腹が大きくなってきていることを書いた。
その奥さんは、
頼さんが新しく買った修理工場で一日を過ごすこともある。
経理とか、色々な仕事を見つけてやっているらしい。
とても古い修理工場で、
決していい環境とはいえないが、
少しずつ改善して、少し見ない間にずいぶんきれいになっていた。

 

その工場の一つの部屋がみんなの勉強のための部屋となっていた。
机と椅子が並んで、前にはホワイトボードがある。
先生は奥さんの陳さん。
なんと日本語の勉強会のための部屋なのだそうだ。
陳さんは北京語、上海語に加えて英語がペラペラの秀才で、
妊娠するまでは、
中国を代表する大企業の財務担当課長としてバリバリと仕事をこなしていた人だ。
しかし、日本語はまったく話せなかったはずだ。
その陳さんが、日本語の勉強会の先生とは?

 

話を聞いて驚いた。
生徒は、主に洗車屋さんのスタッフたち、
陳さんは自分も一緒に勉強しながら、
自分が前もって憶えた分をスタッフ達に教えている。
最初に「あいうえお、かきくけこ」からやっているのだと言う。

 

中国人が勉強熱心なことは前から知っていたが、
今回はあらためて驚いた。

 

妊娠の休職中に、
旦那さんの会社を手伝いながら、
自分の勉強も兼ねて、スタッフのために日本語の勉強会を開いているなんて、
頭が下がる思いでいっぱいだ。
頼さんと奥さんの人柄がしのばれる。

 

彼らがもう一つ熱心にやっていることがある。
上海版のキーパータイムスの制作だ。
今回、第3号が出来上がっていた。

 

KeePreタイムスと同じように、自分の洗車屋店舗の実績を公表し、
スタッフが書いた自己紹介とか、
店舗で工夫していることとか、タブロイド版に4面の記事がびっしり載っている。
3号まで続いたということは、本気であると言うこと。
これを店のお客さんであったり、
KeePreの施工店などに配っていると言う。
それ指向はまるっきりKeePreタイムスであり、
本人達もKeePreタイムスのように、
いっぱいの情報を発信して行きたいと言っていた。
そして、スクールも積極的に開いていきたいと言う。

 

彼らの新聞に対しての助言を求められ、
「あなたたちの新聞を読んで、『読んで本当に役に立った。読んで良かった。』
と思ってもらえるような、読む人のために役に立つ情報が
出来るだけたくさん載せられる新聞であって欲しい。」
そして、
情報が足りないと切実に言う奥さんに対して、
毎月、日本のキーパータイムスを中国語に翻訳したものを、
出来るだけ多く送ることを約束した。

 

ここで一つ気が付いた。
今まで、中国において商品を一生懸命“売ろう”としていたが、
しかし、
日本においてはスクールを積極的に開き、
洗車に関わる技術とか、快洗隊から得られた色々なノウハウを伝え、
キーパータイムスを約6年前から発行して、お客様に情報をたくさん発信してきた。
中国においても、この姿勢を積極的に進めて行けば良いのではないか。
早い話が、
KeePreタイムスの中国語版を発行してしまえばいいのではないか。
せっかくの情報を、日本にだけのものにせずに、
中国にも、頼さんと協力してKeePreタイムスを発行してしまえばいいのではないか。
そうすれば、日本におけるアイ・タックの姿勢を、
中国にも作り上げることが出来るのではないか。
スクールを開くだけの力は、もう上海のスタッフの中にある。

 

何でこんな事に気が付かなかったのだろうか。

 

頼さんの奥さんが日本語の勉強会を開くようになった動機には、
KeePreタイムスを自分で読みたいという気持ちがあったのかもしれない。
日本にも、日本語から中国語に翻訳が出来る人を何人か知っている。
とりあえず、日本でKeePreタイムスを中国語に翻訳して、
それを頼さんと奥さんに頼んで、
記事をピックアップしてもらい、
自分たちの記事もいっぱい載せてもらって、
中国語版のKeePreタイムスを作ってみようと思う。

 

なんか、すごい名案を思いついたような気がして、すごく嬉しい。

 

ただ今、上海から中部空港への飛行機の中、
一緒に上海に出かけた酒部部長は、頼さんと一緒に大連に飛んで行った。
上海浦東空港で私は国際線に、彼らは国内線にと別れた。

 

昨日の夜遅く上海について、
一泊だけで次の日いっぱい仕事をして名古屋に戻る上海出張が定番になってきた。
一時は中国嫌いになった私も、
最初に上海に通うきっかけとなった頼さんと再びタッグを組むようになって、
又、中国大好き人間に戻ったようだ。

 

ユーさんは運転がすっかりうまくなっていた。

 

 

工場の事務所前から

 

 

事務所棟

 

 

事務所前に立派な盆栽が置いてあった。
酒部くんは盆栽が好きだと言う。う~~ん、なるほど

 

 

事務所の一部がお客様との商談の部屋にきれいに改造されている。

 

 

事故を起こしたトレーラーのヘッドを修理していた。

 

 

日本語勉強会の教室

 

 

上海の頼さんご夫婦

 

 

上海で日本流のラーメンを食べる。

 

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2006年06月05日(月曜日)

1407.また上海に来てる

今、上海のホテルの中、
いつもの百楽門ホテルだ。

 

午後1時過ぎの飛行機に乗って上海に来る予定だったのだが、
飛行機が遅れに遅れて、
中部国際空港を飛び立ったのが午後5時過ぎ。
結局、2時間の飛行後、
上海に到着したのは午後6時過ぎ(時差が1時間ある)で、
上海事務所所長の頼さんと一緒にタオル工場に到着したのは午後7時過ぎ。

 

中国の飛行機は相変わらず時間がアテにならない。

 

陶さんの工場で1時間ほど仕事の話で打合せをしたらもう8時過ぎ、
お腹がぺこぺこである。

 

みんなで食事に行った。

 

全部で6人。
頼さんと奥さんの陳さん。
私は奥さんが大好きで、前回会えなかったので、
今回会えたのがすごく嬉しかった。
頼さんはいい旦那さんです。4ヶ月の身重である奥さんは、
頼さんを信頼しきっている様子で、なおさら嬉しかったのです。

 

 

タオル工場の陶さんは以前よりよく喋るようになって、明るくなりました。
その工場に、タオル検品で何度と無く訪問している上海事務所の喩さんは、
日本での研修のとき、開発の増田君が一番気に入ったようです。
本人がそう言っていました。
でも、今は上海で素敵な彼がいるらしく、増田君はやっぱり“お友達”のようです。

 

 

みんなを束ねているのが、酒部部長。
アイ・タック技研のラスプーチンです。

 

 

大ファンである頼さんの奥さん陳さんは、
お腹が大きくなって、すごく輝いて見えました。
私は中国が本当に大好きです。

 

 

ところで、
上海への飛行機の中で、
スーパー耐久参戦記に、
「番外編・ST1、ST4、ゴルフ合同練習」という記事を書きました。
どうか、こちらもぜひ読んで見てください。
きっと面白いですよ。
http://www.sensya.com/st_nikki/index.html

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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